ある映画を観たら、陳情令が頭に浮かんできた。

 

 

 

 

 

そして、例の如く妄想が膨らんでくる。

なので、今回はCPF専用妄想劇場です。

🐢用妄想なので悪しからず。

 

 

映画「君の名前で僕を呼んで」

 

原題は「Call Me By Your Name」

(作家アンドレ・アシマンの「Call Me by Your Name」が原作)
劇場公開は2017年でイタリア・フランス・ブラジル・アメリカ合作の

青春映画。
監督はルカ・グァダニーノ
脚本はジェームズ・アイヴォリー
配役は17歳のエリオを演じたのはティモシー・シャラメ

   1995年生まれで、撮影当時(2016年)21歳

   24歳のオリヴァーを演じたのはアーミー・ハマー 

   1986年生まれで、撮影当時      30歳

   役柄より大人な二人です。

   アーミー・ハマーは194.3㎝あるそうなので

   182㎝のティモシー・シャラメが小さく見えます。

 

 

 

 

   

2018年のアカデミー賞の作品賞や主演男優賞(ティモシー・シャラメ)

などにノミネートされ、「脚色賞」を受賞しました。

北イタリアの避暑地を舞台に男性同士のひと夏のエピソードを

描いたラブストーリー。

17歳の少年が大学教授の父親に招かれた24歳のアメリカ人大学院生

と出会い、惹かれ合うさまを綴る、美しい恋愛小説を読んでいるような

感覚になる映画。

 

時代設定が1983年で、同性愛について理解を得られ難い中での

話になっているので、その辺のこともわかるようになっています。

17歳のエリオは家族に理解があって、両親の友人に同性愛のCPが

いてオープンで、周囲も理解があるように見えますが、

アメリカ人で自由闊達に見える24歳のオリバァーが実は同性愛に

否定的な環境に置かれていたということが最後の方で明かされます。

 

通常、撮影は脚本のカット順ではなく、都合によってランダムに

撮影されます。

けれど、この映画は脚本の順番に従って撮影されていったので、

二人の親密さがリアルに変化していく様子がわかります。

警戒気味だった二人の関係がじゃれ合うようになっていく過程が

違和感なく描き出されています。

 

年の差7歳のエリオとオリヴァー

 

 

オリヴァーが気になって仕方がないエリオ。

オリヴァーがさりげなく好意を示すがエリオは気が付かない。

女性にもてもてのオリヴァーを避けてしまう。

お互い無関心を装うが・・・

想いは止められない

 

エリオがオリヴァーの部屋に無断で入り、オリヴァーの服の匂いを

嗅ぐシーンがあります。
好きな人の香りを嗅ぐだけで、幸せな気持ちになったり、好きな人の

香りに包まれていたいと思う気持ち。

 

好きな人の香水を付けすぎた人がいましたね。

 

 

アプリコット(杏)が出てきます。

教授の設問に出てきたり、ジュースで出てきたり。

でも、この映画で重要なのは桃。

赤くて柔らかくなった桃。

エリオの心情を表すのに使われています。

性的な成熟度に関係してます。

🍑と言えば、思い出す人が・・・😅

 

エリオを気遣うオリヴァー

 

 

「君の名前で僕を呼んで」と囁いたのはオリヴァー。

エリオとオリヴァーがようやく結ばれ一夜をともにしたとき、

オリヴァーが口にした言葉なのです。

「Call me by your name, and I’ll call you mine」

 

エリオとオリヴァーがちょっとした諍いをした後、教授達と共に

古代彫刻の引き上げに参加して仲直りし、3人で無邪気に

水遊びに興じるシーンがあります。

 

このときはじめてエリオとオリヴァーはお互いの名前を大声で

呼び合います。

 

二人が結ばれてからは、お互いの名前を自分の名前で

呼び合うという秘密の約束を何度も実行しています。

「君の名前で僕を呼んで、僕の名前で君を呼ぶ」とは、

「君は僕に、僕は君になる」という願いが込められています。

 

映画の中でエリオとオリヴァーがお互いの名前を大声で呼び合うのを

聞いて、ふと、陳情令撮影中のことを思い出した。

「战哥」「博弟」と大声で呼び合っていた。

ddの誕生日の時は「老王」「老肖」と呼び合っていた。

大声で呼べばすぐ大声で答えるということはそういう

状況を知っているからこそ出来ることと思った。

 

 

映画は、君の名前で僕を呼ぶから、二人きりの時はエリオは

オリヴァーを「エリオ」と呼んでいたし、オリヴァーはエリオを

「オリヴァー」と呼んでいた。

ふたりだけの旅行中は楽しそうに大声で呼び合っていたし、

最後の電話の時は切なくて、哀しくて、でも互いを思いやって、

永遠に忘れないよというように名前を声に出していた。

 

 

1分50秒頃から「老肖」「老王」と呼び合う大きな声がします。

 

 

二人が結ばれた翌朝、「到着した日に着ていたシャツ、発つ日に

もらえる?」とオリヴァーに頼むエリオ。

オリヴァーと同じ服を着ることで一体化したように思えるので

しょうか。

 

bjyxクローゼットと呼ばれるものがありましたね。

 

 

 

この映画の主人公二人はユダヤ系です。

オリヴァーは最初から、ユダヤ系のアイデンティティーを示す

「ダビデの星」ネックレスをしています。

対するエリオはネックレスはしているものの最初は「ダビデの星」

ではありません。

途中から「ダビデの星」ネックレスをするようになります。

 

 

 

イスラエル国旗に描かれている中央の六芒星がダビデの星

オリヴァーとエリオはお互いにとっての「星」を見つけたのです。

いつまでも心の中に光り続けるであろう「星」を。

 

 

そして、ネックレスと言えば、思い出すのがこれです。

 

骨ネックレス

2020年9月出現した。

すごく大切にしていて、自分で保管しているとか。

 

 

🍬によると春節ggの両親に会った後、ddがggから

プレゼントされたものとか。

肋骨の三番目の🦴なんだとか

心臓ドキドキにいちばん近い部分の骨

 

その前にはやはりggからプレゼントされたというGUCCIの

牛ネックレス。ddの干支牛

 

六芒星(ダビデの星)ネックレスをしたdd 

 

 

オリヴァーを駅で見送ったエリオは悲しみに耐えきれず

迎えに来た母の車の中で泣いてしまう。

 

この映画で、彼らが別れを選ぶのはお互いのためでした。

1980年代はまだ同性愛になかなか理解が得られなかった時代です。

二人に深い愛があったとしても、それだけでは周囲を納得させる

ことはできません。

同性を愛していても生きていくために異性を選ばなければ

ならないという苦しみが浮き彫りになります。

 

 

この映画は会話がイタリア語、英語、フランス語です。

私は映画は基本、俳優が話している息遣いを感じたいので字幕派。

エリオが両親、オリヴァーとは英語で話し、村人とはイタリア語

女友達とはフランス語の会話になる。

日本のような島国とは違い、地続きのヨーロッパは自国の

言葉意外にも話せないとコミュニケーションが取れないから

大変だなと思いながら見ていました。

 

 

冬になり再び別荘を訪れた家族のもとに、オリヴァーからの電話。

それは来年結婚する、という衝撃的な知らせでした。

 

エリオはオリヴァーに

「I miss you」と言った。

字幕は「会いたいよ」だったけど

「寂しいよ」「愛してる」という心の叫びが聞えてくるようだった。

 

 

「I miss you」帽子被った人いましたね。

 

2018年9月6~12日 「I miss you」

待ち続ける人。

 

 

 

 

 

 

エリオが二人の関係について「両親は全部知っていた」と言うと

「そうだろうと思っていた」とオリヴァーは返す。

「君は恵まれている。うちの父親が知ったら僕は矯正施設行きだった

だろう」と告げた。

自由なアメリカと思っていたが、同性愛についてはまだまだ不自由な

アメリカだったのだ。

オリヴァーはユダヤ系アメリカ人。

ユダヤ教は同性愛を認めていない。

最後の電話で、途切れ途切れに話す言葉から、お互いの気持ちを

知りたいと煩悶している様子が窺えます。

 これは、二人がお互いを心から求め、欲している気持ちです。

そして、決して一つになれないことを分かっているので、

絞り出したオリヴァーの言葉は

「I remember everything」

「何ひとつ忘れない」

 

 

 

 

若い人特有の感情の起伏、時には激情に困惑して、自分を持て余して

いたエリオ。

兎に角、オリヴァーの傍にいたいとつきまとったり、ちょっかいを

出したり、足や手を絡めたり、時にはそっけなくしたりしていても

その様子が初々しく、みずみずしいので、2人の関係が美しく

切なくそして儚げに見えます。

 

 

エリオの父パールマン教授は大学で古代ギリシャ・ローマの研究を

しているので、古代の美しい青少年の彫像がいろいろ出てきます。

ひと夏だけ教授の助手をつとめながら、論文の仕上げをしている

オリヴァーの研究対象もそれだったのでしょう。

古代ギリシャで制度的にも哲学的にも重要視されていた「少年愛」。

また、これらの美しい青少年の彫像はギリシャのアンドロギュノスに

関わりがあるとも。

アンドロギュノスというのは、男女両性の特性を1つの身体で有する

存在のことです。

両性具有の他に同性具有で一心同体となっていたペアもいて

そのことは同列に語られていると言います。

 

 

「プラトンの『饗宴』においては、

人間は、太古の昔に分かたれてしまった自らの分身を探し求めようとする

衝動に突き動かされることによって、互いに惹かれ合い、恋や愛と

呼ばれる感情が芽生えることになると説明されることになるのですが、

その時に、自分の心がどのような相手に引きつけられるのか?という

問題については、その心が引きつけられる相手は、当然、かつて自分が

一心同体となっていたペアの相手ということになるので、

かつて、男と女の両性具有の種族として生きていた者には、男は女を

女は男を愛するという異性愛の心が芽生え、

かつて、男と男、あるいは女と女という同性具有の種族として生きて

いた者には、男同士、女同士で愛し合うという同性愛の心が芽生える

と考えられることになるのです。」

 

「異性愛と同性愛が同様の神話的起源から説明される愛のあり方として、

同列に語られていくことになります。

そして、こうした議論の中で、プラトンの思想においては、

同性愛という愛のあり方は、決して、恥知らずな行いでもなければ

不自然な愛のあり方でもなく、自らの本来の完全な姿へと回帰しようと

する原初的な欲求に根差した極めて人間的で自然な愛のあり方して

肯定されるという主張がなされていると考えられることになるのです。」

 

 

この原作小説は純文学で、古代ギリシャの哲学・思想や

ハイデッガーの哲学などが盛り込まれているので

それを理解した上で読んでいくと、より作品の深さが

分かるそうです。

 

 

 

 

元々2人の男性性を有する存在がいて、神がそれを分割したとしたら、

その男性は半身であるもう1人の男性を探し求めることになる。

2人は相手が自分の探し求める魂の半身だと確かめ合うために

お互いを自分の名前で呼ぶ。

「君の名前」は「僕の名前」。

「僕の名前」は「君の名前」。

2人が元々は同性具有で1つの存在だったことをこのタイトルは

仄めかしているそうです。

 

この写真も二人は一体だということを表しているといわれてます。

 

中国の神話や寓話は分からないですが

gg、ddが95天選といわれる相性の良さ、ホクロの話などを

聞くと、古代、二人は同性具有で一つの存在だったのが離ればなれに

なってしまい、相手を探し求めて、現代でやっと見つけたのではと

思えてきます。

 

 

電話が終わった後、暖炉の前で放心状態で涙を流すエリオ。

そのままエンドロールになり、エリオの涙の場面が

続きます。

3分半にも及ぶ長回しラストショットには心揺さぶられると

話題になりました。

 

この場面は当初、予定にはなくて、エリオを演じた

ティモシー・シャラメの演技を見た監督が決めたそう。

 

涙と言えば

 

 

 

 

 

こちらも台本には無く、演じているうちに自然に流れ出た涙。

藍湛は台詞が少なく、感情を表に出さないが、観る者にひとすじの

涙でその心のうちを見せてくれているようで切なくなる。

 

「君の名前で僕を呼んで」は2016年撮影、2017年公開。

ティモシー・シャラメ 21歳の時。

「陳情令」は2018年撮影、2019年公開。

王一博 21歳の時。

しかも撮影時期は主に夏。

2年の間に、同年代の二人が同じ主題の作品に出ていたなんて

陳情令愛の私にとっては奇蹟のような気がします。

(陳情令は一応ブロマンスですが)

 

世界の偏見を変えたと言っても過言ではない二つの作品。

見ることが出来て幸せ 😍😍

(私はアマプラで観ました。)

 

 

 

 

 

前回、イタリアに行ったとき、誰と旅行したいですかと聞かれ、

「両親と朋友」と答えてましたよね。

 

朋友は2月はドラマの撮影、皆勤だったそう。

3月は知らんけど。

毎日12時間くらい撮影していたらしい。

勤勉ですね。身体が心配。

 

 

2018年3月2日

母校の中学校を訪問した20歳のdd

担任の先生と一緒に写真を。

手前の同級生、陳情令好きの皆さん見たことあるでしょ。

陳情令撮影の時、付き人をしてくれた人です。

 

 

 

この方も先生かな。

母校訪問楽しかったでしょうね。

2018年3月3日 洛陽から北京に戻ってきたdd

相変わらずカッコいい。

北京空港で

スタッフもいなくて一人でスーツケースの確認。

dd見たさでファンがワンサカ押しかけるようになる

少し前の空港風景。

 

 

 

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