こんにちは。

お遍路から帰ってまだ1週間経っていない向江です。



波動が良くなったらしいです ニコニコ



ふふ、でしょーねえ。

自分でもわかります。(^^)

そりゃあ、約1か月半も

仕事もせんとストレスフリーに野山を遊びほうけ、

早寝早起き、

新鮮な地元食材による料理を朝晩食し、

広大な自然、美しい海山を目にし、

日に当たり雨に降られ、風に吹かれて身体を動かし、

見知らぬ他人の気遣いに感謝し、

仏に(形だけでも)感謝と祝詞を唱え過ごしていれば



たぶんみんな波動上がると思います(笑。



Let's お遍路私はもうしませんがー。



逆に都会で何に心身がやられていくのか、わかる気がしますね・・・。

浄化に努めたいものです。



ああ、だから何回も行く人がいるのかな。

お遍路以外の手段もあるとは思いますが。




【27日目の行程(6/6)】



宇和パークホテル 発 7:50頃

別格 十夜ヶ橋 20km(うち7km車お接待)

松乃屋旅館 8.8km



徒歩計 21.8km (累積676.2km)



この日は、前々日に引き続きこの旅2回目の車お接待あり。

いやあ、ご厚意には乗るものですよ。

おほほ・・・ (*^。^*)p

おかげでこの日はすごい楽、でした。





~詳細~


宇和パークホテルは朝もバイキング。

しっかり食べていたら遅くなりました。

昨日の夜に引き続き、食べ過ぎたかも。げふー。

そういえば、昨日はこの旅始まって以来初めて、

消費量比でカロリーオーバーしたかもしれません。

こんな洋食で色々食べられる機会、全くないですからね。

欲張ってしまいました。


これでお値段5500円だったかな。

いいホテルです。


さて出発。雨は上がり、素敵な曇天です。



今日は国道56号沿いにほぼずっと北進。

愛媛入りからこの方、瀬戸内海側へ向け進路を取っています。


同じ国道でも高知と違うなー、というのは

道路に沿って、段々まばらになるとはいえ、ぽつぽつと店が活動してるからでしょうね。


高知の海岸沿いは、ほんとに何もない、か廃墟が連なるアスファルトの荒野の道です。


交通量も多く、あんまり楽しい道ではありませんが

今日もさくさく歩いていきます。


湿度の高さより、曇りの涼しさの方が大きいので

歩くのは楽です。



2時間ほど歩くとトンネルへ。

1.2km。


迂回お遍路道もあるのですが、

今日は出足が遅れたこともあり最短のトンネルルートを選択。

またマスク装着です。


入り口に近づくと、歩行者に向けて蛍光タスキをかけるよう看板が。

BOXがあり、出側のBOXに返すようにとのこと。


タスキを取り、ななめ掛けにしてトンネルを進みました。


直進だけど、トンネルはやっぱ空気悪いなあ。

晴れてると涼しくてありがたいけど・・。


とかとか考えつつ、トンネル脱出。

出口直後は油断なりませんが、しばらく歩いて深呼吸。

すーはー。


今日の昼飯どうしようかなー、とか考えながらまた歩きだします。

と、なんかさっきから右の足の裏が痛いです。

真ん中の縦の筋が張ってるというか。攣ってるというか。

歩けないほどじゃありませんが、けっこう痛い。

靴の脇から手を差し込んで揉んでみても、あんまり効果ありません。

これはどこかでちゃんと腰を下ろして、

リンパなでなで作戦が良い気がするな、と思いましたが休憩所は見当たらず。

しょうがありません。

ここはドーピングです。

自販機の並ぶ場所で、アイスが売られているのを発見・購入。

幸福により痛みを忘れさせる作戦に出ました。

このアイス・ドーピングは、本来暑さピークの昼さがり、

ないし夕方の気力がげんなりしてくるタイミングで使用する手段ですが、

やむなしです。


このタイミングで使用しました。

・・・・ストロベリーバニラv 美味し~ドキドキ


案の定引っ掛かる私

足の痛みを一時忘れます。

食べながらてくてく坂を下っていくと、

途中で気づきました。

あ。蛍光タスキかけっぱなしだ。(@ ̄Д ̄@;)

だいぶ間抜けな格好で歩いていたものですが、

さておき、これどうしたものでしょう。

トンネルからは既にだいぶ歩いています。

一時間かけてこれを戻しに行く・・・?

うーん、気が進みません。

そこまでせんでもという気がします。

別のトンネルに返しておく?

それでも良い気はします。

まあ、最後は郵送するか・・。

と、ザックサイドのポケット詰め込んでそのまま歩きました。

少し歩くと手入れのされた小さな広場があり、トイレと休憩所があります。

休憩所でまずアイスを食べ終わり、トイレに行って、また戻ってきて足をマッサージ。

さすさすさす・・・


優しく撫でるほうが効くパターンです。

けっこうよくなりました。

さてどうしようかなー、と思っていたら

同じ広場の反対側入り口の休憩所に、人がいるのが見えます。

バイクが傍らに見えました。

お。これは。

トンネル直前は、車だと止めるところがなかった気がするけど、バイクなら止められるだろう。

もしトンネル側に行くなら、このタスキを返しておいてもらおう。


我ながらよくそんなこと頼めるな思いますが

何となく いける気がしたの ( ̄▽+ ̄*)/


近寄ると、40代くらいのお姉さまと、年配のおじいさまの組み合わせ。

あれバイク?と思いましたが、とりあえず話しかけてみます。

私 「こんにちは~。」

お相手「「ああ、こんにちは。お疲れ様です」」

私「あのー、すみません、これからトンネルの方に行かれたりしますか?」

お相手「??トンネル?あっちの?

     私達は大洲の方に行くから逆だわー」

私「あ、そうでしたか。ではいいです、すみません(^^)>」

お相手「あっち側に行くの?えーと、・・・逆打ち??」

「いえ順打ちです~。私あっちのトンネルで

 ボックスに入っていたこのタスキを、うっかり返さずにそのまま来てしまったので、もしあちら側にいかれるなら、返してもらえないか頼もうとおもったんです~」

それを聞いたお相手は、

お姉さん「あら真面目ねえ。後で戻るからその時返しておいてあげるわ」

おじいさん

「いやいや、これからもトンネルあるだろうから安全のために持って行ってもらった方がいいんじゃないか。」

お姉さん「あらそうね、これ警察が方々で無料で配ってるやつだし。」




お姉さん「私たち地元の人間だし、持って行っちゃって。お遍路さんの安全を守ろうというものだと思うし」


私 「あ、そうですかー。・・・じゃあ頂いて行くことにします(^^」


最近そういうことに全く抵抗のない私。

まあ、無料で配っているものだったらいいだろうか。

納税者の方々がいいと言っておられるし。

お礼を言って去ろうとしたら


お姉さん「あ、ねえ。大洲方向に行くんでしょう?途中まで乗っていきなさいよ」

私 「え。いいですか?ヾ(@°▽°@)ノ(全乗っかり)ありがたいです~」


お二人はバイクではなくて、車でいらしていた模様。

駐車場に止めていた車に3人で乗り込み、

大洲まで乗せていってもらうことに。


年配のおじいさまはなんと先達(お遍路案内人)さん。

お姉さまもお寺に勤めていたことがあるとか。


大洲の北寄りにある、十夜ヶ橋という場所の近くまでお遍路世間話をしつつ一緒に行くことに。


「前にも声かけたことあるんだけど断られちゃってねー」

「私もだ。真夏の暑いさなかに、大変だろうと声をかけたんだが・・」


まあ、歩きお遍路なんて、よほど信仰心が篤いとかじゃなきゃ、ただの趣味


趣味の人に声かけても確かにな(^^;)

歩きたいわけだから。


「私は500mでもありがたいです~。」


「お遍路さんも色々だからねえ。

 知り合いの子は、山道で迷っているらしいお遍路さんに声をかけたら”あんたに関係ないだろ!”とか怒鳴られたらしくって。それ以来絶対声かけない、て。」


「残念ですねえ。まあ色々いらっしゃいますよね」


そうこうしている内に、お二人の目的地に。

地元の農家の方々の出品が揃っているスーパーがあり、そこに買い物に来たのだそうです。

一緒に降りて、私もそこで昼ご飯を買うことにしました。




「お弁当もパンも全部手作りなのよ~。安いし美味しそうでしょ~」

安いし美味しそうでした。

野菜一つとっても、生産者の名前とラベルが分かれていて、それぞれお好きな値段で出品しています。


私はトマト1袋と、ブルーベリーパイを買いました。

これで400円くらいだったかな。

お礼を言ってお二人とお別れ。

どこで食べようかなと思いながら、レジ袋に入れてぶら下げたまま、十夜ヶ橋に向かいます。

最初、先ほどのお二人が「橋の下がお大師様よ~」とか言ってた意味がわからなかったのですが、言われた通り回り込んで見てみると、何かあります。



行ってみました。上は普通に道路です。






あ、大師様が寝てる!

(写真の奥の方)


スマホで調べてみると、ここは大師様が昔野宿をしたところらしいです。

で、あまりに寂しくて怖いものだから一夜が十夜に思えたとのこと。




「行き悩む 浮世の人を渡さずば 一夜も十夜の橋とおもほゆ」

という詩が残っており、それが名前の由来だとか。




今でもここだけは、野宿修行OKで、寺の方がござを貸してくれるそうです。

それにしても大師様、お布団のお供えものでぎゅうぎゅうにされてて、暑くないのかなと少々心配に。

石だからいいのかな・・・。




お参りをして、記念に納経もしてもらい、また歩きだします。


ここ大洲は相当発展したところなので、

道のサイドには飲食店が立ち並び、TSUTAYAはあるわ、ブックオフはあるわ、大型スーパーはあるわ、久々の都会でした。

その後は・・・


自販機の前にいつもの鈴木さん(65)と堀切さん(77)を発見して途中まで一緒に歩いたり、


銀河鉄道の始発駅??を謳う新谷町を通り抜けたり、


後で調べたら、松本零士が子供のころ疎開してたらしいですね。

零士氏が無意識で追っていたメーテルのモデルが

この町にいたシーボルトの孫娘だったとか。(零士氏談)

参考  

そこで食べたさっきのトマトとブルーベリーパイがとても美味しかったり、
 
川べりを抜け、

林道を抜け、
 

自然公園を抜け、

(なぜか池の真ん中に複数のお堂みたいな建物)


 

畑を抜けて、

今日の泊まりの内子町へ着。

14:30。予定よりだいぶ早いです。

内子は道後観光の衛星観光都市らしいですね。

まあ確かにそんな感じ。

時間が早かったので、ちょっとだけ町内見学しました。


内子座なる、寄席舞台がありました。

この日はやってなかったみたいです。

 

松乃屋旅館さん。

久々に本当に旅館、て感じです。

お遍路さんターゲットではなく、観光旅館ですね。

ワープのおかげで早じまいでしたが、おかげでゆっくり過ごせました。





~27日目終了~