もと映像屋の動画制作道場 -4ページ目

もと映像屋の動画制作道場

ムービー制作、流行ってますね。誰も教えてくれない「動画の基礎の基礎」こっそり書いてしまいます。

例えば、皆々様が動画を撮って、公開したいと思うとします。できればブツ切りにしたものじゃなくて、トランジションをかけたり、エフェクトかけたりして、カッコいい文字なんかを踊らせたりした上に、効果音や音楽を入れるとします。出来上がった映像をYouTubeとかの動画サイトで公開したり、各種SNSで公開して、あわよくば、後々にはDVDにでもして一稼ぎしたいなどと考えるとします。


仮に、アタクシが物凄く面白い企画があったとして、この一連の作業を1人でやると仮定して、「やりたいか?」と問われれば、即答で「NO」です。例え、結果的に収入という部分で跳ね返ると保証されていても、絶対に1人ではやりたくありません。加えて、1人でできる自信もありません。


なぜ今、「1人で」という言葉を繰り返したのかといえば、仮にその動画制作をするとなったら、専門で無い分野の事は、間違えなく他所へぶん投げる気満々だからです。


というのも、映像という分野では、それぞれの作業の専門性が非常に高く、分業することが基本だからです。逆に言えば、それが許される世界なのです。全部一人でやる必要がないし、そこを掘り下げる必要もない。だから、基本的には映像業界の人間にしたって、自分の専門じゃない事はほとんど知らない(とはいえ、業界にいれば自然にサワリは覚えてしまうものですが)事が多いです。

こんな話をすると、実際に映像を生業とする人から「いい加減な事を言うな」と言われそうですが、まぁその愚痴は追い追い。



だから、こんな風にエラっそうに書いているアタクシにしたって、映画屋やテレビ屋のディープな部分については全くわからない。


ちなみに、アタクシは、映像のカメラで修行した後にディスク屋のエンジニアとしてやってきましたもんで、それを如実に感じたのです。(映像屋カーストがあるとすれば、かなり下層。光もほとんど当たらず、華やかさも無い。才能やセンスはあまり必要なく、アーティスト気質な人間より、職人肌の変態が多い)


ディスク屋でやっていると、あり得ないだろ!っていう設定で完パケ(編集や調整の完了した映像のこと。業務用テープのこともあれば、最近ではデータも多い)投げてくる映像屋も多かった。のちに触れるが、フレームレートや方式にしたって、テレビ屋、映画屋、Web屋では「常識」が違うから仕方が無いのだけれども、この設定一つにしたって、全員が全員知ってるわけじゃない。加えて、知らなくたって自分の専門だけわかっていれば、仕事はできるんですよ。


遠回りになってしまいましたが、そんなこんなで、皆々様がしようとしている事は、物凄く多岐に渡る専門性に富んだ一連の作業であるということです。それなりのものを作ろうと思ったら、相当覚悟を決めてかからないとどこかで中途半端になってしまう。

加えて、パソコンやアプリなんかを使って、物凄くハイテクに見える編集作業なんかは、デジタルではあるけれどやってることは超アナログ。アナログ作業の途方もない積み重ねで、一つの動画が仕上がるといっても過言じゃないのですよ。好きじゃなきゃやってらんない。

ちなみに、アタクシは編集作業は好きじゃありません。


そんな「覚悟」が決まりましたら、お次へどうぞ。













動画制作をやってみようかな なんていう皆々様、はじめましてでございます。

まぁまぁ、堅苦しいご挨拶は抜きにいたしまして、本題へ。


近年、撮影機材や編集機材、そして完成した動画をアップする機会なんかも便利になりましたもので、「動画」ってもんが限られた人達が独占するものではなくなってきた。

当然、そうなれば今までその「限られた人」は肩身が狭いわけで、「金になんねぇ」などとぼやくわけですね。


アタクシも、最近では動画関係からは第一線を退き、「昔からの夢が一時でも叶ったのだから幸せじゃないか」と自分に言い聞かせながら、新しい機材が発売されたりすると、夢を馳せたりしているわけです。



そんな、軽く隠居生活みたいに暮らしておりますと、「動画をはじめたんだ」なんていう人達の相談が、次々に舞い込んできます。

「ネット番組をやりはじめた」「結婚式の馴れ初めムービーを作りたい」「旅行の時に撮った映像をDVDにしたい」「ビデオカメラを買いたいけど何がいい?」エトセトラ…

まぁまぁ、軽く「タダで教えてもらおうとすんなよ。」などと思いつつ、その反面、すっごく分かるんです。その気持ちが。

なぜなら、アタクシも脱サラして映像業界に飛び込んだたたき上げだから。


技術的な部分は、現場をこなす事とセンス以外に道は無いと思うが、知識的な部分は、映像業務に身を置くかカルチャースクールで習わない限りは、知識がどこに落ちているのかもわからないし、何が必要な知識なのかもわからない。ましてや、機材は日々進化し、映像のジョーシキも変化するからである。


そして、もっとイカンのは、映像を業とする人間は、知識をあまり外に出したがらないということ。もちろん、そんなことない人もいるが、ぶっちゃけた話、「映像論」的なものを知らない人も多い。これに関しては後述するとして、もう一つ言えば、映像屋は変な奴が多くてその人から知識を乞いたくないというのもあるかもしれない。


まぁまぁ、難しく書きましたが、正直なところを言うと、アタクシ自身が「⚪︎⚪︎ってどうやったらいい?」とか、「⚪︎⚪︎を⚪︎⚪︎にしたい」なんていう質問に、ひどい言い方だが、いちいち答えるのが面倒なもんで、勉強会がわりにこれを書こうかなと思った次次第。


なもんで、正確に言ったら違うんだけど、な部分はたくさんあると思います。ただ、「初心者向けの動画」の話だと思って、現役の映像屋さんたちは生暖かい目で、明日の自分の米櫃に手を突っ込もうとしている「未来のクリエーター予備軍」をみまもってあげてちょんまげ。