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もと映像屋の動画制作道場

ムービー制作、流行ってますね。誰も教えてくれない「動画の基礎の基礎」こっそり書いてしまいます。

映像をやる上で、大切になるのが、フレームという概念というか、単位。

映像で言うフレームとは、大雑把に言ってしまえば、デジタル環境で扱う映像というのは静止画の連続であるから、その最小単位のこと。微妙に絡み合ってるから混同してしまいがちだが、カメラ的な要素で言う「フレーム」とは全くの別物。

軽んじられがちだが、映像を作るに当たって1秒間を何フレームで構成させるかというのは大切だ。フレームレートなんていう単語が用いられる。そしてこれは、実は撮影する段階からきちんと設定してやらなければならない事なのだ。

大抵、映像は1秒間に約30フレームで構成するのが通常である。であるから、ほとんどのカメラは1秒間約30フレームで撮影される設定になっている。約という書き方をしたのは、厳密に言えば1秒間30フレームのノンドロップ・フレームと、1秒間29.97フレームのドロップ・フレームがあるのだが、その違いをシビアに要求されるような使い方はしないものと思われるので、ここでは省きます。

しかしながら、本格的な撮影機材やハイエンド機種、海外製のビデオカメラ、デジタルカメラの動画撮影機能や、webカメラ等場合、フレームレートを変更できたり、解像度によってフレームレートが変わったりとあるので注意が必要だ。

アタクシの体験談で言えば、今まで様々なカメラを触ってきましたが、「動画撮影」がメインの機能でないものに特殊なフレームレート設定のものが多々見受けられます。又、自主映画なんかを撮影している人のカメラを借りたりすると、設定が変更されているケースがありました。


では、なんでそんなに気にするのかと言えば、編集ソフトに素材を入力する際と、レンダリングする際にフレームレートの設定が違うと、画の動きがおかしくなるからです。

例えば、フレームレートが24フレームのものと30フレームの映像があるとするとします。この二つの映像は、フレーム数は違いますが、同じ1秒間です。そこらへんを考慮せずに、1秒間が30フレームのプロジェクトの中に24フレームの映像を入れたらどうでしょうかという話です。

幸いなことに、最近はそこらへんを自動で識別して自動で調整する機能が編集ソフト側に付いているものも増えましたので、大事には至らないかもしれません。が、しかし、映像の設定を根本的に変更してしまうということは、前回書いたように、本来不必要なエンコードやレンダリングは映像の質を劣化させてしまう行為です。撮影時に注意することで劣化を防げるのであれば、それは意識的にやらなければならないと思うのです。

ちなみに、一昔前の少し上級者向けの編集ソフトだと、使用する映像のフレームレートと書き出し時のプロジェクトのフレームレート設定が違うとレンダリングができない場合もありますんで、注意といったところ。



実践的な事で言えば、音楽のプロモーションビデオを作ったり、曲に合わせてスライドショーみたいな結婚式の馴れ初めムービー(これ、正式名称なんていうの?)を作る際には、フレームの概念というか、フレーム単位での作業になるかと思います。

1/30の世界なんて、普段は全然意識しないですが、この1フレームのズレでシックリきたりはたまた違和感あったりします。


どうでもいい話ですが、「映像の出だし15フレ、ブランクからのフェードで」みたいな使い方ができると、ソレっぽいですね。


パソコンを普通に使用しているぶんには、本体にデータが多くなってきたら、せいぜいDVDが何かに保存しておくか、データそのものを消去してしまって帳尻を合わせておけば特に問題は無いのだろうが、これが編集を行う為の映像のデータとなってくると話はちょいと変わってくる。

そもそも、HDの映像のファイルはかなり容量がある。それだけでも通常パソコンに入っている内蔵ハードディスクを使用してしまうので、反復的に映像編集をやっていこうなどと考えるのであれば、尚更である。

加えて、というよりも、こちらの方が重要なのであるが、映像編集ソフトを使用して編集作業を行うに当たり、映像素材のファイルをプロジェクト上にドロップしたりファイルから選択したりして使用するわけであるが、この際に大抵、もとのファイル自体をソフト側が関連付をする。同時に、ソフト側でその元ファイルをプレビューしたりするために、関連ファイルを生成するのだ。

難しい話は抜きにして、簡単に言ってしまえば、ソフト側が「どこのドライブ内のどこのフォルダ内にある、どのファイルか」という情報をプロジェクトに記録しているので、編集作業を保存して終了し、改めてプロジェクトを開こうとした際に、元の場所のファイルを移動してしまっていたりすると、再度、関連付を行わなければ(ファイルを指定してあげなければ)再編集を行うことができなくなる。映像ファイルから音楽、効果音、画像系全てがだ。

これは最初に陥りやすい典型的な失敗だが、一度編集作業を完了させた後にファイルを移動又は消去してしまい、後日また必要になった時に、ファイル探しに翻弄されるというパターンだ。

今の時点で完了したと思った編集作業が後々に再度編集する必要が出てくるかもしれないし、後日、違った用途として必要になるケースも多い。具体的に言えば、結婚式や各種イベント事等でスクリーン用に製作した映像を後日DVDでの書き出しをしたいという場合や、Web用に作った映像を後日何らかの形で出さなければいけないなどだ。

「最初に作った(レンダリングした)時のファイルがあるから大丈夫」と言われる方も多いが、それはお勧めできない。

詳しくは後日改めて説明するが、映像には用途に則した解像度とファイルの種類があるために、もしその種類が違ければ変換しなければいけない。変換の作業を「エンコード」と呼ぶが、エンコードすると著しく画質が劣化する。

だからこそ、映像屋は不必要なエンコードはとにかく嫌う。「ネイティブ(もとのファイル)で入れて書き出す」は基本だ。まぁ、これについても改めて書きたいとは思う。


つまり、そんなファイル変換が必要にになる事態になった際にスマートに対応するためには、きちんと編集作業に使用するファイルを整理し、把握できるようにしておかなければいけない。

そんな時、外付のハードディスクの使用が、一番楽である。プロジェクトごとにフォルダを作成し、使用する素材をどんどん放り込めばいい。例え、ソフト側との関連付がなくなってしまっても、意識的に行っていればこそ、プロジェクトのフォルダを指定するだけで全ての関連付ができる。もちろん、意識的にしていれば外付でなくても構わないが、大きな容量を食う映像のプロジェクトが内蔵ハードディスクドライブにあるのは、なかなか邪魔なものである。


ちなみにWindowsの場合であるが、外付ハードディスクを購入した際には、プロパティを見て、「Fat32」でフォーマットされているか「NTFS」でフォーマットされているかに注目してもらいたい。

もし「Fat32」でフォーマットされているのならば、「NTFS」で再フォーマットして欲しい。細かい違いについては各々調べて欲しいが、一番の違いは、「4GB以上のファイルを扱える事」である。後から変更することはできないので(もちろん、フォーマットは出来るが、データは全て消去されてしまう)、頭にいれておいて頂きたい。


当たり前のように使われる「HD」という単語。実は皆々様あまり詳しくはを知らないんじゃないだろうか。ただ、これから動画を作っていこうなんて考えるのならば、やっぱりコレは知っておきたい。


厳密に言うと分かりづらいので、簡単にザックリ言うと、「解像度」の基準値のことだ。もちろん、解像度というものに関しては、追い追い取り上げたいとは思うが、まぁ要は、横×縦のサイズが何ピクセルかっていう認識を持ってもらえれば良い。

その前に、「HDがあるなら、他もあるんだよね?」という疑問にも簡潔に答えておきたいと思うが、もちろん他にも多々あるのだが、ここでは「SD」と「UHD」の概念を持ってもらえれば良い。

先程、解像度の基準値であるという言い方をしたが、それに当てはめて言えば、小さい順に「SD→HD→UHD」となる。もちろん、言語の頭文字を取ったものだが、正式な呼び方を知っていた所であまり役には立たないので飛ばします。興味があれば調べて見てくださいな。

とまあ、SDだのHDだ解像度だとただ言われてもなかなかピンと来ないと思われますので、例を出します。
・DVD→SD映像
・Blu-ray→HD映像
・地上アナログ→SD映像
・地上デジタル→HD映像
・4K放送→UHD映像
・8K放送→UHD映像
あんまり映像に興味無い人でも何と無く聞いたことのある物を示して見ましたが、いかがでしょう。

小難しい事を抜きにして言えば、先程の「SD→HD→UHD」っていうのは、左側から低画質から高画質ってことでOK。


次に、具体的な解像度について触れて行きたいのだけれど、映像でいう解像度っていう概念とパソコンや写真でいう解像度という概念はちょっと違う。というのも、パソコンで言う解像度の概念はそれこそ、モニタに表示させる上での設定だったりするわけだし、写真や画像なんかで使う比較的フリーな意味の解像度という画像とも違う。

映像で言う解像度という概念は、例えば放送だったりDVDやBlu-rayなんかのディスクだったり、それぞれの「規格」に基づいての厳格な横×縦の大きさの事を指す場合が多い。だからこそ、解像度という呪縛に囚われ続けなくてはならない。例えば、DVDの規格は「720×480」で、Blu-rayの規格は「1440×1080」ないしは「1920×1080」である。DVDにHD動画を入れようとしても、DVDビデオとしては絶対にできないのである。


その第一として持っていなければいけないのがこの「SD」か「HD」かである。

よく、災害や事故などが発生した際に、たまたまそこにいた人がビデオカメラで撮影した映像が流れる場合があるが、著しく画質の悪い映像が流れる場合がある。これこそ、SDとHDの違いをその目で実際に見られるいい機会だ。それを見て、「この人はSD画質のカメラだな」などと感じられれば完璧だ。もちろんそこには、ファイル変換という重要な問題もあるわけだが。

「放送用のカメラ」も「家庭用ビデオカメラ」も特殊なものを除けば、規格単位で言えば解像度は同じである。具体的な規格については、別の機会に述べるとして、このことも一つ頭に入れておいて欲しい。


次に、SDとHDと言った時によく勘違いしている人が多いことの一つが、16:9の動画を全てHDだと思ってしまっている事だ。

恐らくこれは、「昔の画角(4:3のアスペクト比)がSDで、新しい画角(16:9のアスペクト比がHD)」という解釈からなのかもしれないし、「ハイビジョン」という単語の一人歩きなのかもしれないが、非常にこう思っている人が多い。

又、HD録画できるビデオカメラであっても、設定でSD画質での録画に変更することができるので、「データが軽いから=長時間撮影できるから」という理由で、SDを選択してしまっているケースもあるし、「編集時にデータが軽くて扱いやすいから」という理由で安易にSDで録画している場合もあるようだ。実際、ビデオカメラの小さな液晶モニタでSD映像であるかHD映像であるかを判別するのは非常に困難であるため、設定には注意されたい。

先程も触れたように、ビデオカメラのSD規格で撮ったのならば、解像度はどんなに頑張っても720×480という、4:3のアスペクト比だ。

では、どのようにしてそれを16:9として出力しているかといえば、基本はSDの720×480の解像度の中に、16:9の画の左右を押しつぶした「スクイーズ」という形式の映像を再生時に再生機側が判断して左右を引き伸ばしているか、720×480の上下に黒を入れて、画のある部分が解像度約720×360程度にした「レターボックス」という形を再生時にズームしているかのどちらかだ。そんなわけだから、SDの画をBlu-rayにしたとしても、決してHDにはならないわけである。


従って、先も述べたようにDVDムービーはSDであるから、一時期流行った「小さいDVDに録画するカメラ」、通称DVDカムは一見、16:9の画が撮れるからHD映像だと思われがちだが、SD映像しか撮影できない。もっと言えば、映像のファイル自体がDVDムービーの規格のファイルの為に頗る低画質だ、まだテープが主流だった時代には、繰り返し録画できるという点から飛びつく人は多かったが、こんなカラクリがあったわけだ。従って、カメラ機材を中古で手に入れようと考えている場合にはこの事を是非覚えていて欲しい。近年は小さいBlu-rayディスクに録画するBlu-rayカムなども登場しているが、こちらはHD録画が可能なので取り込み環境さえ何とかなれば問題ないだろう。


もちろん、ビデオカメラで撮って編集しないでDVDにするだけというような限定的な使い方をするのであればそれでも構わないのだが、もし少しでも編集しようなどと思うのであれば、HDで撮っておかなければ、今の時代では通用しないであろう。


そこら辺に関しては、様々な要素も絡み合ってくるので、別の機会に改めて書くことにする。