女性監督がヨーロッパリーグデビューですよ。
空想の世界ならば佐伯夕利子さんも超えられる!?
いや、でも佐伯さんは凄い人だ。尊敬します。
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・ミリー・ビセンテのEL戦記(文・構成 セルゲイ・ムカデコフ)
予選を突破し、グループリーグは首位でトーナメント進出と、
トリノのヨーロッパ挑戦は順調に進んだ。
リーグ戦との兼ね合いで、国内カップ戦と共に、
主力をビアンキではなく若手のFWジゴーニ、司令塔となるMFにはポリを起用し、
DFラインにはカルディオラではなく吉田を中心に組むなど、
ある程度のローテーションを組んでいたが、
それは決して「控え組」ではなく、「ヨーロッパ仕様」だったと言える。
特に、ジゴーニは今シーズン躍進したFWの一人だ。
得点以外にもポストプレーヤーとして、ビアンキの次を担う成長を遂げた。
リーグ戦での出番こそ少ないものの、層の厚くなったトリノを印象付ける選手だ。
グループリーグでもシュットガルトと当たったトリノだが、トーナメント緒戦もドイツ勢との対戦となった。
名門HSVである。
この試合でもジゴーニが活躍し、トリノは評論家の当初の予想を上回る活躍をした。
ポリのパスセンスと、ジゴーニのポジショニングの上手さは、
トリノの鍵となっていた。
しかし、続くオリンピックリヨン戦で夢ははかなく散ってしまった。
特に2戦目のアウェイの試合は疑惑のゴールでの決着と、
納得行かない形での敗退となってしまった。
守りきればトリノの勝利だったが、
87分にピアニッチの芸術的なフリーキックで失点。
さらにロスタイムのオフサイドゴールだ。
※白のユニフォームがリヨン ピアニッチのスルーパスは確かにオフサイドだった。
しかし、このことについてビセンテ監督は強く抗議することはなかった。
ビセンテ監督「確かに、あの決勝ゴールはオフサイドだった。
でも勝負はピアニッチのフリーキックで決まっていたのよ。
私たちは苦しい日程で怪我人を抱えており、
延長戦を戦える選手はもう、ベンチにいなかった。」
さらに、今後の展望を彼女は明るく、決意に満ちた表情で語った。
ビセンテ監督「国内カップもELも落とした今、リーグ戦のみですが、全力で戦います。
目標? あのインテル相手にスクデットはムリよね。
だから、ユベントスを見下ろしてやるわ。絶対にね。」
国内リーグで勝ち点差0で2位ユベントス、3位トリノとなっている。
こちらの戦いはまだ、決着は分からない。