書評無情の響きあり。 -5ページ目

ぐるなび「No.1サイト」への道

滝 久雄
ぐるなび―「No.1サイト」への道

ぐるなびが飲食店情報サイトとしてNo.1となるに至る
過程が書かれた一冊(ぐるなび創業者著)。
感想は
 ・経営は意外と年配なんだ。
 ・部長以下全員を再度ヒラの営業としてスタートとは思い切ったことを。
の2点。

ぐるなびがこのポジションまでくると
労働集約型モデルだけに他社の追随はなかなか
できるものじゃないですね、そういう意味では天晴。

吉良上野介を弁護する

岳 真也
吉良上野介を弁護する


日本人の大好きな時代モノ「忠臣蔵」の悪役である

吉良上野介を “弁護” というテーマが興味深く購入。

そもそも忠臣蔵は、
憎くまれ役の吉良上野介と、

藩主の仇を討つ忠誠心溢れる赤穂の志士
という分かりやすい構図がウケているにもかかわらず

それを弁護するというのはこれ如何に、と思ったが
意外とその論調で書かれた本も多い模様。


本書は 忠臣蔵 が 赤穂の志士に全く都合良くつくられた

話である、 というより、
実はこんな裏があった(吉良上野介は不運なめぐりあわせだった)
というストーリー。
年末の時代劇を見る目も少し変わりました、、、。

国家の品格

藤原 正彦
国家の品格

「プロになるなら~」を読んで、“国家”というものに

化学反応を受け、遅まきながらベストセラーを拝読。


熱い一冊。

もちろん日本人として大事にすべきことはあるが、

それをどの場面でどのように使うか、肝心なのは何事もTPOとも思える。

そうはあるが、やはり日本人固有の美しい価値観があるのは

誇れること、コアな部分でうまく培養していくべし。

その国に住む人、独自の価値観を突き詰めると

最後はやはり“生き様”のようなところに行きつくか。





プロになるならこれをやれ!

中谷 巌
中谷巌の「プロになるならこれをやれ!」

いわゆる 自己啓発本 、

このジャンルの本は自分の目線を再設定するために

たまに無性に読みたくなる。

福岡出張の帰りに、新幹線の中で読むべく

酔っ払ってたまたま手にとったのがこの一冊。


amazonのレビューに書かれている通り、

「最小限の量に、非常に濃いエッセンスが詰まっており、さらにそのつながりを

綺麗に描いている良書だといえる。ビジネス関連書では定番の内容が、

わかりやすい例をあげながら書かれている。2時間ほどで読み切れて

しまう量にまとまっているのも、おすすめできる点だ。自分を高めたいと思って

いるならば、まずこの本を読んで意気を高揚させると良いだろう。」

と、このときの気分に合った、且つ内容もバランス良く

嬉しい出会いでした。

自分を高める必要あり、と思っている方には

おすすめできる一冊。

ユナイテッド93

united93

ユナイテッド93


2001年9月11日、アメリカ国内の空港を飛び立った旅客機4機が、

ほぼ同時にハイジャックされる。うち2機はワールド・トレード・センターに、

もう1機は国防総省ペンタゴンに激突炎上した。

しかし残る1機、乗客40人を乗せたユナイテッド航空93便は、ターゲットに

到達することなく、ペンシルヴェニア州に墜落した。


本作はこのユナイテッド航空93便に焦点を当て、家族との電話で自らの

運命を悟った乗客たちが乗る機内での様子や、テロの事実に混乱しながらも

被害を最小限に食い止めようと必死で事態の掌握に務める地上の航空関係者

たちの緊迫のやり取りを極限の臨場感で描き出す衝撃のノンフィクション・サスペンス。



こういう ある一定の空間で、ある一定の時間内での出来事をドキュメンタリー

タッチで描写した映画は好み(法廷モノの「12人の怒れる男」、サスペンスなら

「パニック・ルーム」、 戦争映画なら「ブラックホーク・ダウン」など)。

しかも、個人的にはハイジャック、飛行機事故などは(不謹慎ですが)昔から

関心度高い分野なので、この映画はまさにドンズバ。

ラストシーンの物悲しさもまた大きい。


ユナイテッド航空93便 機内会話テープ翻訳文



HAT神戸 109シネマにて観賞。

フラット化する世界(上)(下)

       
トーマス・フリードマン, 伏見 威蕃
フラット化する世界(上)
フラット化する世界(下)

ようやく読みました。


  フラット化の要因1 ベルリンの壁の崩壊と、創造性の新時代
  フラット化の要因2 インターネットの普及と、接続の新時代
  フラット化の要因3 共同作業を可能にした新しいソフトウェア
  フラット化の要因4 アップローディング:コミュニティの力を利用する
  フラット化の要因5 アウトソーシング:Y2Kとインドの目覚め
  フラット化の要因6 オフショアリング:中国のWTO加盟
  フラット化の要因7 サプライチェーン:ウォルマートはなぜ強いのか
  フラット化の要因8 インソーシング:UPSの新しいビジネス
  フラット化の要因9 インフォーミング:知りたいことはグーグルに聞け
  フラット化の要因10 ステロイド:新テクノロジーがさらに加速する

個人的には下巻 第6章、第7章が ヒラメキました。

キーワードとしては


・グローバリゼーション3.0

 国、企業、だけでなく 個人がグローバル化する中で生き残りが必要。


そこに必要な要素は

・「学ぶ方法を学ぶ」

  情報を得る手段を知る と 同義かと。

・「CQ+PQ>IQ」

  CQ(Curiosity Quotient):好奇心指数
  PQ(Passion Quotient):熱意指数

・人と上手くやる

  これ見落としがち。

・右脳のスキルを磨く

  脳内モルヒネ出まくりの世界、、


フラット化と言語は密接に結びついていて、

日本人としてどのように進んでいくか考えさせられた。




ドキュメント太平洋戦争への道

半藤 一利
ドキュメント太平洋戦争への道―「昭和史の転回点」はどこにあったか

まもなく終戦記念日(読み終わったら既に過ぎてましたが、、、)ということで
Mgr合宿の帰りに小田原駅の書店で購入。



本書は、日本国が太平洋戦争へ足を踏み入れる原因となった出来事を

時系列に並べて教えてくれる。
最後はアメリカに攻撃をせざるを得ない局面に追い込まれ、

やむなく開戦、、、という状況がうかがえる。


こういう歴史上の出来事にはそれぞれ引き金となる“時の出来事”が必ずあり、 

且つ その出来事一つだけがその結果を招いたということは決してなくて、

その中で繰り広げられる連続する判断によって結果は左右されるものだ

と言える。

しかも、それは後から振り返ってみて初めてそれぞれがどのように

作用していたか分かるものである。だから史実は面白い。
(本書では、ロンドン軍縮会議の統帥権干犯騒動が軍部台頭のスタートだった と。)



この著は太平洋戦争開戦までの流れであるが
開戦から終戦までの流れを書いた
かくて、太平洋戦争は終わった 」 (昨年 読)とあわせて読むと
一連の流れが良く理解できる。

指導力の差

渡部 昇一
指導力の差

かつて読んで、感銘を受けた

「ものを考える人考えない人 新・知的生活の方」 の著者 渡部昇一氏の

新作ということで購入。


リーダーの条件を歴史上の人物になぞらえて紹介しているが 

内容にそれほど深みがなく、一般論の範囲を超えておらず

書全体の完成度も「ものを考える~」と比較すると数段物足りない。


登場する歴史上の人物に思い入れのある人には良いかも。


   

テレビCM崩壊

Joseph Jaffe, 織田 浩一
テレビCM崩壊 マス広告の終焉と動き始めたマーケティング2.0

業界話題の本なので発売と同時に購入。

企業の広告宣伝関係部署の方がより多く読まれることを祈ります。

でも、重要なのはここで挙げられているメディア&手法を実際どのように使うかですね。

太陽がいっぱい

太陽がいっぱい
太陽がいっぱい

自宅にてDVD観賞。 「太陽がいっぱいだ」というラストシーンが印象的。ドンデン返しがイイ!