イリコト夫妻、結婚記念日おめでとうございます
俺の誕生日プレゼントなる家族でのお出かけは、子供の希望で三鷹にあるアニメ美術館に決まった。
誕生日にその話をいつもの二家族にもしたらしいが、都内という事もあり団体行動もないだろうと合同は見送られた様だ。
毎度毎度団体になる必要もないのに、琴子は何故かお伺いを立てる。
あの二人が琴子のかじ取りをしているようで面白くはないが、長く付き合っているママ友なので揉めるのは得策ではない。
昔のF組の二人よりはマシだろうか!?
そう思ってたら「そうなの、理美も行ったんだ」と、琴子が丁度高宮に電話していたところだった。
電話を切り「ネコバスがお勧めなんだって」と笑顔で言ってくる琴子に「そうか」とだけ答え、書斎に行く。
チケットは取ったし、都内だから他にする事はない。
普段も家族であちこち出掛ければ良いのだが、千葉にあるテーマパークですらまだ行ってない。
琴子は友人達と何度も行っているが、俺と休みを合わせてだと中々機会がなく、すっかりその選択は無しになって久しい。
正樹も動ける様になったし、そろそろ候補にあがるかと正直思ったが、多忙な夫を連れて緊急でキャンセルされるよりはおふくろ等面倒見の良い人と行く方を選んでるのかもしれない。
「だってあそこは大仏無いし」という言葉は勿論無視した。
今回の美術館だって大仏は無い!!
当日、というか結婚記念日はささやかに家族で食事をし(平日なので自宅で)勤労感謝の日の本日に皆で出かけた。
※我が家の基準で、イリコトさん一家も思い出の日は記録として近い休日にお出かけや食事に行ってます。
朝10時から館内に入り、子供達と館内をめぐり、やはりネコバスのところで足止めにあって小一時間子供達の様子を眺めた。
琴子が言うには昔は写真撮影がOKだったらしいが、今は撮れないと悔しそうだ。
子供の写真撮りたいなら写真スタジオか公園にでも行けば良い。
親の目を気にする事なく元気に遊ぶ子供達を見ているのは、外では中々出来る事ではない。
「琴音などんなところでも物怖じしないな」
琴音の手助けをしながら遊ぶ琴美はしっかりとお姉ちゃんになっている。
琴子似の琴美と、俺似の琴音。
なのに性格は真反対。
正樹は小さすぎて下すのは危険で、さっきから俺の腕の中で暴れている。
小さい頃の自分もこうだっただろうかと正樹を見つめ・・・視線を琴音に戻した。
昔を振り返るのは止めるか。
その後は無心で子供を眺め、美術館併設のカフェで昼食を取って早々に帰宅した。
いくら元気の塊な我が子達でも、興奮が2時間もするとピークだ。
小学生の琴美はともかく、2歳児の琴音は限界を迎えたので昼寝をさせるべく家に帰った。
琴美は土産屋で買った謎の生物のぬいぐるみを大事そうに抱えている。
たまにこんな休日も良いなと思ったが・・・下二人が寝ている隙に、琴美は仲良しの小西家へ出かけたようだ。
さっき買ったお土産を早速渡したいとか理由をつけて・・・。
こうして父親は置いて行かれるのかと、まだ嫁に出してもいないのに寂しい気持ちにさせられたのだった。
今日は『勤労感謝の日』なんだがな・・・と、夜に琴子に勤労に対する感謝を求めたのは言うまでもない。
* * *
これでイタキス期間は一旦終了となります。
期間中の更新もいつもと変わらずですみません。
今年はこのペースを崩さず行くのが精いっぱいなので、来年は頑張れたら良いなと思っています。
もうすぐ当ブログ10周年になります が、何も企画してない・・・
やってほしい企画等ありましたら、チャット等で教えてくださいませ~
善処はしますが、確約はしません。悪しからずご了承ください(色々と忙しいんです)