琴子と朝から喧嘩していたら、琴子に電話がかかってきて昨日のビデオを返すという事になったらしい。


「ちょっと出かけて来まーす」という琴子が居なくなってから、昨日の分の日記を書いた。


するともうする事がなくなって・・・早い話が暇!!なのである。


つ、ついて行けば良かったかなって思って廊下をウロウロすると、ママが「琴子ちゃんが居なくて寂しい!?」と嬉しそうに聞いてきた。


「だ、誰がっ」


そう言って部屋に帰るとお兄ちゃんが居て、ホッとする。


でもお兄ちゃんも「俺も出かけてくる」って家を出ようとする。


僕は「ど、どこへ??」と思わず行先を聞いてしまった。


お兄ちゃんは「図書館かな」と鞄に色々詰め込んでいるから「ねえ、僕も行きたい」と言うと「用意しろ」って言ってくれた。


僕も慌ててカバンの準備をしようとしたら、琴子の「ただいまー」の声が聞こえてくる。


お兄ちゃんは何故かため息をついてまた勉強机の椅子に座った。


「ど、どうしたの!? お兄ちゃん」と聞くと「あいつが帰って来るまでに出掛けたかったんだけど」と言われて少し落ち込んだ。


「下でコーヒー飲んで来る」と声をかけられ、僕も「い、一緒に行くよ」と言うとお兄ちゃんは「フッ」と笑って「チャッキーなんか想像の産物でこの世に存在しないぞ」と僕をからかった。


「そ、そんなんじゃないよっ ぼ、僕は琴子が帰って来たから観察しないといけないからね」と慌てて言うと、お兄ちゃんは面白そうに「ああ、頑張れ」と応援してくれた。


僕はお兄ちゃんの後ろを歩きながら「今日はどんな失敗するかな!?」と聞くと、お兄ちゃんは「失敗を望むな。面倒に巻き込まれるのはごめんだ」とキッパリ言った。


た、確かに・・・。


僕は「ごめん・・・」と謝ろうとしたところに琴子に激突されて「イッテーーーーーむかっ」と怒る羽目になった。


なんだよ、馬鹿琴子っむかっ」と言うと目の前にヒラヒラと落ちて来る紙。


思わず「うわーーーーーっドクロ」と叫び声をあげた。


そこにはおどろおどろしい血まみれの人が写っていたから。


それをいつも冷静なお兄ちゃんが手に取り「ふーん、今日までか」と呟く。


琴子が「い、い、い、入江くん行く??」と聞き、それを聞きつけたママが「お兄ちゃん、行くわよね!?」と笑顔で飛んで来た。


お兄ちゃんは珍しく「琴子が行くなら行ってもいい」と言う。


僕は目を見開いて驚いた。


琴子も笑顔で「ほ、ホント??」と聞くけど・・・僕はお兄ちゃんの服を軽く引っ張って「それ・・・どこ!?」と聞いた。


お兄ちゃんはニッコリ笑顔のまま「お化け屋敷」と・・・。


ぜ、ぜ、ぜったい僕は行かないっ叫び


琴子もさっきまでの笑顔が凍り付き「あ、あたしは・・・や、やっぱりいいかなーって あはは」と珍しく断る。


お兄ちゃんが「あっそう。残念だな、俺これすごく見たかったから、他に誰か誘うか」と電話の方へ歩いて行こうとしたら琴子がお兄ちゃんにタックルしていた。


「い、い、い、入江くん、あたしと行こう!!」


「その意気よ、琴子ちゃん!!」とママも応援する。


お兄ちゃんは琴子に「じゃあ、別々に入って競争な」と意地悪く言う。


琴子は「い、一緒じゃないの!?」とこの段階で泣きそうになっている。


頑張れ、お兄ちゃん!!


そんなエールも、電話に中断されてお兄ちゃんは友達のところへ出かける事になった。


さっきの券をテーブルに置いて「じゃあ出掛けてくる」といい、琴子に「その券、今日までだから無駄にするの悪いから行って来いよ」と助言していた。


でも・・・行くって誰と!?


僕は琴子と見つめ合い、お互い目を逸らした。ぜ、ぜ、ぜ、絶対に行かないからなっ



結局、この日は何もする事がないと言った僕をママが映画に連れて行ってくれた。


と、東映マンガ祭・・・べ、別にいいだろっ これからパパが開発する玩具の為に見ておかなきゃダメなんだからなっ


でも映画は面白くて、やっぱり映画は映画館で見るべきものだと思った。ビ、ビデオなんて邪道さ。


そ、それにお兄ちゃんの背中に張り付いてたら、何も見てないって事だからな。


僕は昨日、琴子との力比べに負けてお兄ちゃんの背中に隠れそびれ琴子よりもビデオを見てたから、な、内容は覚えてるぞっ


今日の映画について琴子に聞かれたら、そうやり返そうって思ったのに琴子は僕がどんな映画を見たとかいちいち聞いてこなかった。


その琴子はどうしてたかっていうと、さっきのチケットを友達に返しに行ってたらしい。


お兄ちゃんと一緒に行ったら!?って渡されたらしいけど、お兄ちゃんが行かないからって律儀に返したそうだ。


お兄ちゃんが「今日期限の券を返すってバカか!?」と言ってる。そーだ、バーカ、バーカ。


琴子は「ま、まーね・・・でもいいのよ。昔は毎日一緒に遊んでたんだから」と言って強がりを言った。


毎日って・・・その年にもなって彼氏いないのか。ああ、馬鹿って気の毒だなぁ・・・僕は琴子を哀れんだ。



部屋に帰って、お兄ちゃんに誰に会っていたのかと聞くと「渡辺」と昔よく遊びに来てくれた渡辺くんと会っていた事を知った。


そういえばお兄ちゃんにも彼女っていな・・・ううん、お兄ちゃんはモテるからすぐに決めなくていいんだっ


僕は一瞬琴子と同じって考えたけど、全っ然一緒じゃないって思った。


さて・・・日記に何を書こう。


『今日の琴子は・・・』あー、出てこない。琴子は友達と何を話していたのかな!?


お兄ちゃんにどんな話をしていたのかを聞くと「勉強」と一言帰って来た。琴子にそれはないな!!


仕方がないのでお化け屋敷に行った事にした。


『お化け屋敷に行って、誰よりも大きい悲鳴を上げていた。その後は映画を見て気分をほぐしていた』


うーん、いまいち・・・。


気分が乗らないなーって思ってたら「裕樹くーん、デザートだよーーさくらんぼ」と呼ばれてリアルにクラッシュされたゼリーを出された。


「琴子がやったな!?」と確認を取ると「べ、別に食べれたらいいじゃないっあせる」と逆切れされる。


お兄ちゃんにはアイスコーヒーで僕にはクラッシュゼリー。なんか不公平を感じる。


ママが「明日はケーキ焼くから文句言わないの」と言うから我慢した。


けど、日記には書いてやるからなっ



『夕食後のデザートにゼリーを出すはずが、型から抜けずぐしゃぐしゃのを出された。琴子は口に入れば皆一緒だと言う。がさつだから彼氏も出来ない。このままだとお嫁に行けない』


ここまで書いて、お兄ちゃんをチラッと見た。お兄ちゃんのお嫁さんになんかなれないからなっ


僕は今日は夢を見ません様にと願いながら布団に潜った。


* * *

本日、アメーバ13周年だそうで。記念にスタンプぺたりニコニコ 


このブログ始めて3年半ほど・・・。記事数1000越え汗 お陰で整理が進んでません★ 整理整頓って意外と難しいえっ


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