「はぁ~、もう明日なのね」と憂鬱そうに語るが、明日は琴美の始業式の日であって、俺たちにとってはただの平日だ。


「そんな溜息をつく事か!?」と聞いたら、琴子にとっては始業式は溜息をつく事らしい。


「だって、だってね、宿題でしょ、忘れ物でしょ」と手を握りしめながら力説する琴子に、琴美の宿題は昨年内に終わった事を告げた。


「えー!? そんなに早く終わったの??」と驚く琴子に内心俺が驚く。


「琴美は小1だ」


そう言ったが「みーちゃん、さすが・・・本当誰の子って感じ」と言われ、心からムカついた。


「俺の子だよむかっ


お前そっくりだけどなっ


「う、うん、わかってるって。さ、さすが入江くんの子よ!!」と言いながら、動揺しているせいか『入江くん』呼びされた。


「忘れ物もチェックしたから大丈夫だ」


「さ、さすが入江くんキラキラ


最早感心は琴美じゃなく、俺になっている様だ。


「そっかー。あっでも雑巾が・・・」と言い出す琴子に「それはおふくろが新しいのを買って持たせてる」というと、何故か肩を落とした。


「上靴、上靴は!? あれは絶対に忘れるわよね!!


それは一体どんな理屈だ。


「しっかり確認して新しいのを靴袋に入れておいた」


「さすが入江く~んラブラブ」と喜びながら「新しいの??」と首をかしげる。


「春に買ったのはもう爪先が痛いってよ。成長期だな」と教えると「みーちゃん虹」と謎の感動をする。


もっと成長期なのが二人も居るだろうに・・・。


よく動く琴音と、やたらと喋る正樹が。


「なんかみーちゃんって、ずっと一人っ子だったせいか・・・」と言われたので、次に来る台詞を予想したが相変わらず斜め上な回答だった。


「もう琴音とまーくんのお母さんみたいなのよね」


違うだろ!!


「みーちゃんも日々成長してるのねぇ」としみじみ感動に浸っている琴子に「お前の娘だろ」とツッコまずにはいられなかった。


「はっ じゃあ、何か忘れてるかも」


そこかよっむかっ


「・・・お前の様に宿題を溜めこんだり、忘れ物をしたりはしない。俺の子でもあるんだから」とフォロー?すると、琴子は「さすが入江くん」と俺に抱き着いてきた。


3児の母だけど、やはり琴子は琴子だなと甘えさせてやろうとしたが、しっかりと琴音と正樹にダブルで邪魔をされ、二人であやす羽目になった。


明日から慌ただしい毎日の始まりだなと思いつつ、腕に抱えた琴音を夫婦のベッドの真ん中へ寝かしつけに行ったのだった。

 

* * *

先週、始業式で琴子の様な心配をあれこれしてましたアセアセ

しかもこっちはスキー学習ありで、始業式までにスキーを搬入しなくてはいけないんですよね。

買い替えとか試し滑りとか、書初めとか(これは単に宿題)

お母さん業から切り替えられず失礼しました。

しかも息子にお母さんって『むじかく?』と聞かれ(ひらがなだし、そりゃ読めるよ)「今すぐ忘れて」と言ってしまい、連呼されました笑い泣き

小学生の対応間違えたドクロ

でも、何を書いているのか興味ない様で助かってますぼけー