直樹さん・琴子ちゃん、結婚記念日おめでとうクラッカー


休日も平日も起床は6時半。

学生の頃から変わらないルールは娘の起床時間にも影響する。

俺が起きなくても起きてしまった琴美はしっかりと夫婦の間に割り込み、寝起きの良い俺を起こしに来た。

俺達が素肌なのに気付いた琴美も脱ごうとするが阻止。

「琴美、オムツ替えてパパと風呂に入るぞ」と風呂に誘うと「キャーイラブラブ」と声を上げて喜んだ。

これで俺達がパジャマを着てない事を誤魔化せる。

琴子は寝せたまま、さりげなくパジャマを羽織ってベッドから下りるとトランクから服を取り出して風呂場に置く。

自分のと琴美の分だ。

寝ぼけている琴子を揺り動かして「琴美と風呂に入るから、取り敢えず起きろよ」と声をかけさり気なくバスローブを琴子にかける。

琴子は目を擦りながら起きて「うっ」と返事をした(?)が、構わず琴美と風呂へ向かった。

ホテルから善意で入浴剤各種が備えられているが、琴美が飲んでは危険と今日まで使った事がなかった。

琴美の興味を俺や琴子から逸らす為に、無添加で赤ん坊の肌にも優しいらしい入浴剤を湯船に投入した。

それをワクワク顔で見ていた琴美は風呂に浸けるなりご機嫌。

軽く沐浴だけして手だけで出来る水鉄砲などの技を披露すると、もっともっとと手をパチパチ叩きながら喜んだ。

いや、自分もやりたいの意思表示だろうか!?

まだ無理だと否定して落ち込ませると面倒なので、「これからご飯だからまたな」と気分を逸らし琴子に湯上りの琴美を渡す。

俺と入れ違いに琴子も朝風呂を終えて、しっかりと支度をしても7時半。

朝食をゆっくり取って荷物を確認し、ホテルを出たのは10時前だった。

部屋の掃除をしなくても良いのは魅力的で、ホテルというシステムのありがたさを知る(前日と比較)

「どこかへ寄るか?」と聞いたが、旅行の疲れからか琴子は「ううん」と口数少なく返事をし、車を発進させると同時に寝たみたいだ。

琴美の為にお母さんと一緒の音楽を流し、しっかり暗記した頃に家に着く。

まず琴美を下ろしておふくろに預け、荷物を運び入れた後に寝ている琴子もお姫様抱っこで運んだ。

琴美が居ない時だったら泣いて喜ぶサービスも、夢の中では「船・・・酔う・・・」らしかった。

ベッドに下し「もっと色気のある寝言聞かせろよ」とその耳に囁くと「何言って・・・」と冷たい返事が返って来た。

まあ、昨夜からの疲れではそれも仕方がないとため息をついていたら「なぉ・・・ぃ・・・」と何となく名前を呼ばれた気がしたので許す。

「今日の夜はもっとはっきり呼んでくれよ」と寝ている琴子に無茶な注文をつけてから下に戻って琴美の様子を確認した。

おふくろに遊んでもらってご機嫌な琴美は、俺の「論文書くから書斎に居るけど何かあったら呼んで」というおふくろへの会話に「あーい」と返事を返す。

「宜しくな、琴美」とその頭を撫でて、キッチンでコーヒーを淹れてから書斎に戻った。



数日後、調子の悪そうな琴子に「どうだ、腹の調子」と聞くと、琴子は青い顔をしながら「来た・・・生理」と小さい声で告げる。

「そうか・・・じゃあ来月か」と呟く俺に、琴子は腕に手を添えて「ねえ、あたし病院に行きたいあせる」と言う。

「そんなに具合悪いか?」と診察を考えたら何の事はない。仕事に復帰したいという意味だった。

琴子もまた、諦めてないか・・・。

まあ仕方がない。

俺達は若いし、まだまだチャンスはいくらでもある。

もう一度、やっちゃえ・・・は一年後の楽しみにとっておく事にしたのだった。

とはいえ、チャンスを逃す気はねーけど、

* * *
なんとか本日中に横浜旅行の完結を迎えましたニコニコ
さて、本来のお祭り期間はここで終了ですが、私は毎年先輩を伴走しつつ楽しんでいますので延長します。

一応、年末ごろを目途に動きますので、まだ延長されているサイトさんと共にうちもお楽しみいただけると嬉しいです。

昨日のカウントダウンチャットにお付き合いありがとうございました。
休日前なのもあり、13名の参加者さんと18名の閲覧者さんが居て結構盛り上がれた気がします。
このまま勢いで次回のチャット日もすぐに設けようかと思いましたが、なかなかこのご時世で暇がなく・・・次回は今のところ年末のカウントダウンチャットになるのではないでしょうか。

残り少なくなって来た今年ですが、楽しい年末を迎えられる様頑張っていきたいです。

では、少し更新回数減りますが(減らすんかい)お立ち寄りいただけますよう宜しくお願い致します。

そろそろ自分のブログバースデーに向けて・・・整理しないとなのでシラー


イタキス期間2020