みーちゃんが幼稚園に入園して、もう早1年が終わろうとしている。


斗南幼稚園は昔からある訳じゃないからそこまで有名じゃないけど、入江くんが斗南を有名にしてしまったから入園者希望が後を絶たない。


みーちゃんは入江くんに似て頭が良いから大丈夫だけど、次の子はどうだろう!?


あたしに似ちゃうのかなぁとお腹を撫でながら、思わず「頼むわ」と呟いた。


今日は土曜日だから入江くんも居て「どうした、痛むのか!?」と聞いてくれる。


昔と違って随分優しくなったなとしみじみ優しさを嚙み締めたけど、そんな呑気じゃいけなかったわ。


「あ、あのね、ら、来年の話なんだけど……」と緊張しつつ切り出せば、入江くんが「今年のじゃなくか!?」と不信そうに問い直された。


そ、そーだった。2月と言えば今年なんだわっあせる


「え、えーと、今年度!? 来年度??」


何といっていいか分からずワタワタしたら、入江くんが可笑しそうに「来年度な。4月からの事だろ」と理解してくれる。


「うん、この子生まれる頃でしょ。その頃のみーちゃんの行事がね」と言うと「俺が出るよ」とあっさり言ってくれた。


「あ、あの、お弁当もね」


「おふくろが作るだろ、はりきって」と言われ、そーいえばそうかと安心した。


「そっか……あたしがやらなくてもいいんだ」


嬉しい反面、ちょっとだけ悲しい。


みんな来年早々のバス遠足とか下の子の入園とかで盛り上がってて、あたしだけ別な事に不安抱えてテンパってたのに……何でだろう、万全すぎる我が家。


本当、何があっても安心なのにちっとも安心出来ない。


「本当、もうすぐ、なのよね」


「琴子、不安があるなら言え」


あたしの事なんか見てないって思ってた入江くんがそんな事を言ってくれる。


「上手く言えないんだけど・・・」


ポツポツと語る内容は少しだけ暗い。


入江くんは天才で外科医で、頭が良くて、顔もスタイルも良くて、完璧で・・・。


なのに、あたしは馬鹿で鈍くさくて気が利かなくて、まあ顔はそこそこだけど!?


あっ、絵も運動神経もいいや。

 

料理はアレだけど・・・。


「でね、一人っ子だったじゃない。あたしも、みーちゃんも」


そう、二人目は裕樹くんくらいしか知らない。


あと、じん子の弟と妹くらい!?


強いて言えば小西さん家はいっぱい居るけど、兄弟だし。


あっ入江くんも兄弟だ。


「姉妹が居ないのよ」


「世間にはたくさんいる」と当たり前の事を入江くんに言われた。


「松本も姉妹だったな」


あー居たわ。

 

あんまり性格良くないけど、超美人な姉妹が……。


入江くんを取り合って喧嘩してたけど、あたしをからかう時は息がぴったりで・・・うん、大丈夫かも。


「そー言われたら、なんか大丈夫な気がしてきた」


「松本で納得するのか」と嫌そうな顔をしていた入江くんにあたしは微笑む。


「まっ何にせよ仲良し姉妹が居るって分かって良かったわ」と晴れやかな気持ちになった翌週にもっとビックリな事が判明。


「えっ!? 高橋さん、姉妹なの??」

 

「そーよ、4歳離れた妹が居るわ」


みーちゃんとこの子と同じじゃない!!


「く、詳しく」と言ったら、色々教えてもらえて悩んでたあたしがすっごい馬鹿みたいだった。


服はおさがり着れるのと、新しい服で姉妹コーデも出来るし、お世話したから仲良しなんだって。


みーちゃんも一緒に話を聞いて「あたしもやるー音譜」と立候補するし、うっかり松本姉妹に相談しなくて良かったわ。


心の中で安心したら、松本姉が頭の中であっかんべーをくれたのだった。

 

想像だけど・・・。

 

* * *

今月は土曜日でお終いな事に今気づきました。

明日書こうとしたけど、バタバタしそうなので、近くで子供がゲームしてるけど(受験生)今あげておきます。

因みにPC弄ってる母を子供二人はそっとしておいてくれました滝汗

何してるのって聞かないでね、お願いだから。