政策通・・・(笑) | ながめせしまに@無為

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これ知るを知るとなし、知らざるを知らざるとなす。これ知るなり。

 政界屈指の「政策通」 



 政界屈指の『政策通』と形容される政治家がいた。与謝野鉄幹・晶子の孫にして東大法学部卒業の与謝野馨である。こう紹介されたら、血筋といい学歴といい、政治のエキスパートという印象を持つのではないでしょうか。いくつもの大臣を兼任し、『どんだけ能力高いのよ』というように当時は思っていた。

しかしこの「政策通」という言葉が、その言葉が本来持つ意味ではない点には注意されたい。高橋洋一氏によればこの「政策通」は霞が関では次のような意味で用いられるという。


「政策通」 :役人の書いた政策を読みあげ説明できる政治家への敬称。

読み上げることすらできない政治家がいるのも事実であるため、読み上げるだけで「すごい」ということ。
実際の意味を知ってしまうと、なんともに皮肉に聞こえる言葉です。「先生は政策通ですね」と役人から恭しく言われ、嬉しい顔をしているようでは政治家として期待できないという事である。

高橋氏が内閣府に在籍していた時代、与謝野氏と議論を交わしたという。しかし与謝野氏から政策論を聞いた覚えはないという。自身の政策論は行方不明な「政策通」・・・ 

財政再建も消費税増税を唱えるなど、財務省に都合が良いように懐柔されていたといえる。今となっては、この「政策通」というある種侮蔑を含んだ肩書がより皮肉に思える。