この時期、花粉症に悩まされていらっしゃる方は多いと思います。
私もその一人です。
ただ、私の場合は、春だけでなく、秋もアレルギー鼻炎を発症する
という二重の悲劇に見舞われているのですけれど。
どちらも爽やかな行楽シーズンなのに、ちっとも爽やかな気分に
なれなくて、とっても損した気分で過ごすことになります。
そこで、今年は一念発起して、毎朝ナスヤを行うことにしました。
ナスヤとは、鼻にオイルや粉末などの薬剤をいれる
アーユルヴェーダではとても代表的な処方です。
治療法、浄化療法、健康法として行われ、それぞれ処方が
異なります。
アーユルヴェーダの古典には、
「鼻は、頭への門である。」 と書かれています。
鼻から入ったオイルが粘膜から吸収されて、頭部などに溜まった
毒素の排出などを促進させるとされています。
鼻にオイルを入れるナスヤは鼻をケアするだけでなく、
頭部の浄化、鎖骨から上の部位の疾病の予防と不調の改善を
目的として行われるとてもすぐれた療法なのです。
浄化療法として、脳への処方箋としてのナスヤについては
また別の機会にご紹介させて頂くことにして、
今日は、花粉症対策としてのナスヤをご紹介します。
まずはオイルですが、ナスヤにはアヌタイラというナスヤ用の
オイルを使用することが勧められます。
けれど、これは特殊な薬用オイルですので、手に入らなければ
太白ごま油を使用してもよいとされています。
次に、ナスヤの方法です。
①額や鼻の周りをマッサージします。
②洗面器に熱めのお湯を張り、眼は手でふさいで
鼻から蒸気を吸って鼻の通りをよくします。
③仰向けになり、鼻の穴が天井をむくように少し首を
そらせます。
④片方の鼻孔にオイルを2滴落とし、もう片方の鼻孔を
指で押さえて、入れたオイルをゆっくりと吸い込みます。
⑤反対の鼻で④と同じことを繰り返します。
⑥しばらく安静にしたまま、鼻、眉間から額にかけてマッサージし、
オイルが通りやすくします。
⑦しばらくして喉にオイルが降りて来たらぬるま湯でうがいします。
オイルは決して飲み込まないで、必ず口から吐き出してください。
ここで鼻水が出てくることもありますが、出てきたら軽く鼻をかんでも
かまいません。ただし、強くはかまないでくださいね。
私が毎日行っているナスヤは上記のような手順のものですが、
②の蒸気は省いています。②は必須ではなく、そうするほうが
オイルの通りがよくなるというものですので、面倒であれば
省いても大丈夫です。
これを続けていると、今年の花粉症は軽いような気がします。
ここまで読んでいただいて、花粉症によいと聞いても
オイルを鼻に垂らして吸い込むことに抵抗がある方。
もっと簡単な方法もございます。
綿棒にオイルをつけて、鼻腔に塗るという方法です。
健康法として毎日取り入れることのできるナスヤには
プラティマルシャ・ナスヤという名前がついていますが、
古典の一つに、こう書かれています。
「プラティマルシャ・ナスヤ法を行うことにより、ドーシャの増大を
抑制する。すべての季節を通じ、常に朝夕、指に油をつけて鼻腔に
塗布するがよい。しかし、油剤を強く吸い込んではいけない。
この経鼻法は健康人に使用すべきであり、強さと固着性を増す」
つまり、鼻の穴にオイルを塗っておいても健康法として
効果があるということなのです。
実際、花粉症を抱える大学生の女の子にナスヤを勧めたところ、
毎朝オイルを入れるなんてできないけれど、塗るならできると
いうことで、毎朝オイルを塗って出かけるようにしたところ、
花粉症の症状がかなり改善されたと報告してくれました。
今では、塗らずに出かけるのは考えられないそうです。
この方法でしたら、どの年齢の方にも取り入れて頂けます。
花粉症で悩んでいらっしゃる方で、オイルを垂らすことに
抵抗のある方には、
「毎朝、鼻の穴にオイルを塗る」
をお勧めいたします。