クー・フーリンを讃じて、英雄を讃じるに至る | 神話伝説の世界を旅する

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このようなタイトルを見てクリックしてくれた貴方はたぶんケルトの伝説を多少ご存知の方か。


なにがしかでクー・フーリンに好意をお持ちの方であろうと思う。


なにをかくそう私もクー・フーリンが大好きだ。


わりと考えなしなので、ガンガン人々に布教しようと、人々に語った。


クー・フーリンの成人のときの、短命だが英雄となる予言を、己から進んで取りに行った話を。


惨敗した。


一人くらいは振り向いてくれた。


私の語りの技術(ストーリーテリング)は複数に褒めてはもらえた。


しかし、そんなものは人には聴きに来てもらえない、と言われた。


なにが悪かったというのか。

そのあとのことはほとんど覚えてはいない。


ただdisられた、私の大事な話を……という思いだけがある。


しかし、これはどうでもいいことだ。


クー・フーリンの素晴らしさを理解できないような者に関わるのはやめよう。


英雄の崇高さをわからないものは常にいるものだ。


さて、ではクー・フーリンの何が素晴らしいかというとだ。


……可愛いのだ。いじらしいのだ。


うなずかれている方も多くいらっしゃると思う。


そも。

英雄というものは可愛いものなのだ。


なぜ命を賭ける?

なぜ恐ろしいものに挑んでいける?


名を残そうとするからだ。

語り継がれようとするからだ。


なぜ?


忘れられたくないからだ。

人々から。

ずっと認めてもらいたいからだ。

人々から。

愛されていたいからだ。

人々から。


そのために命を賭けるのだ。

こんな可愛い生き物がいるか。


いやいない!!!!!


……いつのまにか英雄全体の話になってしまった。


クー・フーリン個別の話になると、夜が明けてしまう。


今宵はここまで。


英雄を愛でる皆様よ、ごきげんよう!

これからも愛でてゆきましょう!!