火の呼吸で一生負けない脳をつくる無敗脳ヨガ道場の辻です．
先日の日曜日に広島で禅道会の小沢先生と武道とヨガのワークショップを行わせていただきました！
(※写真はイメージ)
約40名程の方々にご参加いただきました！ありがとうございます！！
広島には前日入りをし，広島駅で小沢先生ご一行，大阪の東支部長と合流．
そのまま，駅の近くのお好み焼き屋に行き，広島の岩間支部長も合流し，ささやかな懇親会．
広島カープ一色のお店でしたね＾＾
…次の日，車で会場に向かいましたが，快晴で清々しかったですね．
まずは，小沢先生の武道技術講習会からスタート．
今回は，一般参加者もいらっしゃった為，やや座学中心の内容となりました．
小沢先生の講習会はとても繊細であると同時にリアルさもとことん追求した内容です．
上半身と下半身の身体の連結部分が強固になれば，腕の力，パワーはさほど必要ないのですね．
この部分の強化にクンダリーニヨガはとても役立つそうです．
強い選手の特徴は，横隔膜のコントロール，ずばり腹圧が常に一定しているところにあるようです．
横隔膜も筋肉の一つですから，緊張して交感神経が活性化すれば収縮します．
結果，たわみがなくなり上方向に引き延ばされるのですね．
これが緊張状態での身体の軸のバランスが崩れる原因と考えられています．
つまり，強い選手の場合，常に腹圧が一定に制御されているため，
どんな状態からでも同じフォームで威力の高い打撃が放たれるそうです．
そこで禅道会での稽古では，この横隔膜を鍛える目的で，
呼吸法と様々な身体動作を合わせた独特の稽古体系で成り立っているそうです．
その稽古体系の中にクンダリーニヨガを取り入れるようになり，ますます横隔膜が鍛えられるようになったそうです．
常々，小沢先生には，「格闘家は必ずクンダリーニヨガをやった方が良い」とおっしゃっていただいています．
確かに，クンダリーニヨガのハードなエクササイズと激しい「火の呼吸」により，
腹直筋，腹斜筋，腹横筋，内肋間筋，横隔膜などの呼吸筋は著しく鍛えられます．
ヨガ的なことを言えば，相当数，「臍下丹田」と呼ばれる人体の生命エネルギー量も高まるのですけどもね．
呼吸筋強化により，スタミナも格段にアップします．
…ヨガというものは不思議なもので，筋力があっても力みがあるとすぐにまいってしまうのですね…
武道やスポーツでよく使われる「正中線」や「中心軸」…実際はそこには何もなく，イメージや感覚によるものと思われますが，
ヨガではその部分を「スシュムナー」と呼び，尾てい骨から脳までのエネルギーが上がっていく気道(ナーディー)のことを指します．
これは，「サットクリヤ」と呼ばれる技法で，
独特のマントラ(真言)と呼吸リズムにより，尾てい骨の生命エネルギーを活性化させます．
(※男女でやり方が異なります)
クンダリーニヨガ・マスターの故ヨギ・バジャン師は，
「サットクリヤ」の効果の詳細を挙げたらきりがなく，全て網羅するには辞書一冊分必要になるとよくおしゃっていました．
まあ，やればやるほど，このテクニックは重要なんですね．
はじめはよく分からないと思いますが，内部エネルギーが充実してくる毎にその重要性に気づいていくと思います．
これなんかは，見えない中心軸の感覚養成にもってこいだと思います．
…後半は，私がヨガ講座をさせていただきました．
毎度のことですがテクニックだけの講習会を行わず，必ずヨガの誕生した背景からご説明をさせていただいています．
そうしないとヨガが単なるフィットネスと誤解を招いてしまう恐れがあるからなのですね．
呼吸法の基本，腹式呼吸から練習．
肩や顔の力を抜くというのは結構，困難なことなのです．
「シャヴァアーサナ」，俗に“屍のポーズ”と呼ばれるものですが，
モダンヨガではリラックス，つまり筋トレにおけるインターバル的な要素で用いられますが，
本来は行ったポーズや呼吸法の効果を感じて「今」に集中するポーズなのですね．
「アーサナ」とはヨガの“ポーズ”の意味ですから，それはリラックスではなく，きちんとしたポーズの一つということを指しています．
ヨガで重要なのは，ヨガのポーズや呼吸法を
①行う前②行っている最中③行った後の微妙な変化を感じて「今」に集中する行為です．
それにより，自分を客観視するときに使われる脳の「背外側前頭前野」が鍛えられ，
不安を司る「扁桃体」の興奮が抑えられるのです．
ポーズの見栄えを追求し，内側でなく，外側に意識が向かっている間は，
このような脳の変化は得られませんので少し注意が必要といえます．
ヨガや瞑想で脳が変化する，筋肉のようにパンプアップするなんてイメージが付かないかもしれませんが，
現在はそれを立証する研究がかなりの数に上ります．
ハーバード大学も瞑想センターを建ててしまったくらい熱が上がっています．
…時間があれば，ストレスと自律神経，脳波との関係のお話もさせていただきたかったですが，時間がなく今回は断念．
実際にセンサーをつけて計測してみると面白いですよ．
見た目は平静でも，皆さん必ずストレス刺激により，ストレス反応が起こります．
ストレス反応は起きて当たり前で，ストレスに強い人はそのストレスにより乱れた自律神経が安静状態に戻る速度が速いのですね．
心拍や呼吸もその一部です．
この「ストレスリカバリー能力」は，
テニスなどのポイントの合間にメンタルを素早く回復させる必要のある競技にはとても重要な能力といえます．
これは，センサーをつけて測定しなければ分からない情報です．
ヨガはセンサーをつけないセルフフィードバックといえます．
自身の感覚で自己の心身の反応を見つめる行為です．
これは元々，華道や茶道，武道，書道など内感覚を養成する日本文化には内在化されていたものだと思われますが，
効率化を重んじる西洋体育により薄れていってしまいました．
ですので今こそ，ヨガが必要な時代なのです！
…ワークショップ後は，もつをいただきました('-^*)/
もつの天ぷらなるものは，広島の名物なのですねー
これは本当においしかったです＾＾
私は広島駅まで送っていただき新幹線で東京へ，小沢先生ご一行は車で長野へ
今回，ワークショップの準備を念入りにしていただきました広島の岩間支部長
並びに小沢先生，大阪の東支部長，ディヤーナ国際学園の齋藤さん，
そして深夜遅くまで私のくだらないヨガ談義にお付き合いいただきました皆様！誠にありがとうございました('-^*)/
また機会がありましたら武道＆ヨガワークショップをやりましょう！！
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