火の呼吸で一生負けない脳をつくる無敗脳ヨガ道場の辻です.
競技に関わらず,生活全般において,自分の実力が“ここ一番”で発揮できないのはとても悔しいですね.
しっかり準備をしたのにも関わらずいざ本番になるといつもの力が発揮できない…
いつも血のにじむような練習をしてきた結果がこれならやりきれないですよね.
この本番でのパワーを吸い取ってしまうのは,脳の「扁桃体」が大きく関与しています.
「扁桃体」は,わずか1.5センチ程の器官ですが,
過去の苦い体験と密接な関係にあり,同じようなプレッシャーがかかる場面でその記憶を蘇らせようとします.
これは,本来,自分の身を守るための防衛反応として働くのですが,いつもつきまとってきて少し厄介ともいえます.
しかし,この「扁桃体」のおかげで私たちは,
火を触ると火傷をするとか,高いところから飛び降りると痛いとかのリスク学習もしており,生きていく上で欠かせないものです.
競技においては,勝敗などの結果を強く意識すると「扁桃体」が興奮しだし,
交感神経が活性化して心臓がドキドキしたり呼吸が乱れていきます.
さらに厄介なのが,通常,筋肉を動かす時は脳の「運動野」という場所から各筋肉に信号が送られ動作が完了しますが,
「扁桃体」が興奮すると扁桃体からも別ルートで筋肉に信号を送り始める現象です.
筋肉の側からすれば同時に別々の信号が送られてくるわけですからパソコン同様にフリーズを起こしてしまいます.
これが緊張した時に生じる硬直現象,ゴルフでは一般的に“イップス”と呼ばれているものです.
トップの選手も多かれ少なかれ同じ現象が体内で引き起こされています.
ですので,一打一打,うまく入れようとする思考を止め,パットを打つ行為にだけ集中することが望まれます.
ヨガでいう「マインドフルネス」,過去や未来ではなく,今この瞬間を生きる行為です.
今の自分の感情に対して何も評価を下さず,目の前のことだけに没頭する行為です.
入れたいという未来への思考を止めると,運動野から筋肉に向かってノイズのない信号が出力されます.
過去や未来に意識が向かうと人間の精神が乱れる現象は実は今から約2500年程前にお釈迦様が既に発見していました.
ですので,呼吸法で息が入ってきたり出て行ったりすることだけに意識を集中させる
「マインドフルネス」という概念が開発されたのですね.
P.S.
錦織選手もマーク・ハントも負けてしまいました…(ノ゚ο゚)ノ
錦織選手は,ジョコビッチも本調子ではなくチャンスでしたけどね…
第3セットの第1ゲームのダブルブレークポイントのチャンスを逃したところから完全にジョコビッチに勝利の女神が微笑みました.
勝負には,流れ,間というものがあり,その流れに乗れないとかなり厳しい結果となります.
…マーク・ハントは前半押していただけにあんなノックアウト負けするとは…
ただ今回は,試合前の表情がいつもと異なりかなり硬かったですね…
スタミナは心肺機能だけに依存するものではなく,
緊張すると交感神経が活性化されエネルギーがどんどん消費され奪われていきます.
酸素消費量も増え,水分も失われていくからです.
そういった意味では,今回はプレッシャーによるスタミナロス,判断ミスが招いた敗北なのかなと思っています.
普段緊張の様子を見せないハントが今回こわばっていたのは,UFCのチャンピオンベルトがかかっていたからなのですね.
やはり,勝ちたいという欲求,執着から解放されないと
勝利を呼び込むのはなかなか厳しいのがプロの世界なんだなと痛感した日でした.
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