火の呼吸で一生負けない脳をつくる無敗脳ヨガ道場の辻です.
現在の日本のスポーツ・メンタルトレーニングは,メンタル・タイプ別のアプローチがほとんど行われていません.
例えば,スポーツ心理学分野においてよく使われる心理テストに『心理的競技能力診断検査(DIPCA)』というものがあります.
この心理テストは,大きく①競技意欲②精神の安定・集中③自信④作戦能力⑤協調性などの能力が得点と円グラフによって分析されます.
強いアスリートは,間違いなく総合点が高いのはいうまでもありません.
そして,低い能力の部分を高めましょうというねらいは分かるのですが,では実際にどうやって個々の能力高めることができるのでしょうか?
…もし明確な改善方法が用意されているのならメンタルの強いスポーツ選手を量産できそうですが,
実際のところ具体的な改善方法がないのが現状といえます.
ないことはないのですが,結局,一律的なポジティブイメージやセルフトーク,呼吸法,目標設定技法です.
これらの分析結果から試合中にどういったミスを犯し,どういった負けパターンや逆に強みがあるのかという
実際の競技パフォーマンスとの関連性が分かると良いですね.
上記5つの能力はいずれも,ドーパミン,ノルアドレナリン,セロトニン,ギャバなどの脳内ホルモンが関わっていると推測されます.
つまり,「心理的競技能力」の得点とは,言い換えれば「脳機能」の得点なのです.
ですので,実際は脳機能を改善しない限り,「心理的競技能力」は高まらないということです!
ここ一番で高いパフォーマンスを発揮することを専門的には,「ピークパフォーマンス」と呼びます.
海外では,「ピークパフォーマンス」トレーニングといえば脳のトレーニングが主流です(※日本では行われていません).
次回は,海外のスポーツ科学分野で取り組まれている「ピークパフォーマンス」トレーニングをご紹介したいと思います.
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