火の呼吸で一生負けない脳をつくる無敗脳ヨガ道場の辻です.



今,全仏オープン・テニスの女子決勝(シャラポワ vs ハレプ)がWOWOWでライブ中継されています.


クリス・エバートやナブラチロワも見に来ていますね.


第1セットはシャラポワが取りましたがとても良い試合です.


新旧対決といわれたりしていますが,テクニックにおいてはともにハードヒッターで五分五分の実力といえます.


このまま優勝するかはまだ分かりませんが,…何か長引きそうですね.


私は,シャラポワは女子アスリートの中で最もメンタルが強い選手だと思っています.


ミスした後の切り替えも早いのですが,


何といっても自分が先行している時も追っている時もセットポイントやマッチポイントなどで


守らず強気に攻めていけるメンタリティーを持っているからです.


セットポイントを握られてもセカンドサーブで普通にエースを狙いに行きますからね.


多くの選手もそのようにしたいと普段は心がけているのですが,いざ本番になるとやはり守りに入ってしまいます.


シャラポワの場合,ポイントとポイントの間で次はこうしようと思ったら,その表情からももう迷いはないのだと思います.


完全に今に集中しているため,扁桃体の興奮が抑えられ,のびのびプレーができるのだと思います.


彼女のいわゆる,「入れにいく」プレーは見たことがありません.


シャラポワは10代の頃からニック・ボロテリー・テニス・アカデミーで練習を積んできているので


メンタルに関する英才教育も相当学んできていると思います.


ここのアカデミーはそれぞれのエキスパートが選手をジュニアの頃からバックアップしているので有名です.


アガシやサンプラスもこのアカデミー出身ですね.


錦織圭選手も10年前に留学しています.


やはり,才能×正しい努力(正しい教育)が重要なのだと思います.


才能は,「遺伝」と「環境」の半々の影響を受けますから,良い環境は絶対不可欠ですね.


ニック・ボロテリー・テニス・アカデミー出身の選手は皆,メンタルが強いので,


それはメンタルは後天的にかなり鍛えられるのだということを示しています.


このアカデミーの中に専門家が揃っているところが大きいのでしょうね.


皆,テニスのことも熟知しているからです.


アメリカの専門家は,本当に専門職に趣いているエキスパートです.


医師とヨガ教師,カウンセラー,漢方医,フィットネストレーナー,栄養士などが皆対等な立場,横並びなのが日本との大きな違いです.


それだけ個々の専門家に対するリスペクトが高いということです.


日本の場合,医師がヨガ資格を取得しただけであちらこちらのワークショップで引っ張りだこですが,ヨガに関しては初心者ですからね.


なのでヨガ業界の人たちも自分たちでヨガの資格,権威を軽くしてしまっているようにも感じます.


医師と同じように自分たちも立派な専門家だともっと思って欲しいですね.


意識レベルを高く持つ,プロ意識がとても大切だと思います.


自分はこれぐらいの人間だと思ってしまえば成長はそこまでです.


自分の脳の中で大きな成長を夢見るのは本来自由なはずなのですが,謙虚心との区別がうまくいっていないのだと思います.


自分はこういう人間だと思い込んでしまうのは,小さい頃からの外部評価の蓄積によるものであり,


それは本来の自分ではないのですね.


ヨガでは本来の自分のことを「真我」とか「本質」といったりします.


「本質」の周りに霧がかかっていると,


「それはうまくいかない,失敗する,前例がない」という声に屈服する羽目になるのだと思います.


大手企業の創業者には皆無でしょう.


「プロジェクトX」や「プロフェッショナル仕事の流儀」が日本人に好まれるのも,


そういうブレない自分になりたいという想いからきているのだと思います.


いかに外部環境に惑わされず本当の自分の声に従って突き進められるか?


人生自身がヨガなのです.


【筑波大学発ベンチャー(株)サイバー・ヨガ研究所

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