火の呼吸で一生負けない脳をつくる無敗脳ヨガ道場の辻です.



書店に行っていつも思うのですが,自己啓発系のハウツー本やマニュアル本,コーチングテクニックに関する本で溢れかえっていますね.


…絶対やせられるダイエット本,東大生が書いた東大合格に絶対導くマニュアル本,絶対に儲かる経営テクニック…など様々なものがあります.


百歩譲ってそれが正しかったとしても,成功するのはほんのひと握りの人間だと思います.


それは,テクニックやマニュアルは,パソコンでいうところのアプリケーション・ソフトにしかすぎないからです.


そのテクニックを習得したり実際に計画・実行に移そうと行動を起こすのはハードである人間自身()だからです.


高性能のハードであればそれらのアプリケーション・ソフトを使いこなすのは簡単だと思います.


もう,ありとあらゆる情報が誰にでも手に入る時代です.


その気になれば無料でかなりの情報が手に入ります.


それでも各専門分野で波に乗れる人とそうでない人が出てきます.


情報が氾濫する時代である現在はさらに顕著に感じます.


それは,正しい情報かどうかを判断するには人間の意志や判断が関わってくるからです.


やはりハードである人間の脳機能をきちんと手入れする必要があるといえます.


ケリー・マクゴニガルさんの『スタンフォードの自分を変える教室』という本がアメリカや日本で売れています.

スタンフォードの自分を変える教室

著者は研究者ですので,小手先のテクニックではなく,やはり人間の脳にフォーカスした内容になっています.


ご本人は,うまくいく人には,きちんとした意志力」が働いており,それは前頭前皮質の働きが関わっていると明記しています.


ですので,色々なことをして日々の誘惑をコントロールするよりも,


まずは前頭機能を高め,「意志力」をうまく機能させましょうということを推奨しています.


これには私も賛成です.


巷に溢れるコーチングテクニックは,あくまでもテクニックであり,ハードである人間自身の脳機能を改善するものではありません


ただアプリケーション・ソフトをダウンロードした状態にしか過ぎません.


でもハードをバージョンアップしましょうという本や情報はほとんどないといえます.


ケリー博士の本が売れているのは,それだけ世界中の人たちが日々の誘惑に悩んでいるということを意味します.


そしてその解決策を心理学と脳科学的な見地から分かりやすく研究事例を交えて説明しているのが売れている要因だと思います.


ありそうでなかった本だと思います.


ケリー博士は,正しい判断ができる「意志力」が高い人は物事を選択をする際,心拍数が低いという現象に着目しています.


ですので,この現象を利用して,甘いケーキが食べたくなったら,悩むより先に心拍数を落としましょうということをレクチャーしています.


これは,ヨガですね.


体から脳機能を改善させるというやり方です.


1分間に6回前後の呼吸法を行うことで心拍数を下げ,


前頭前皮質を活性化させ,「意志力」が機能しやすい状態に導きます.


ケリー博士がよく口にしている「心拍変動」が高い状態にします.


「心拍変動」とはリラクセーションの指標です.


「心拍変動」が高い人はそれだけ「意志力」が高い人ということになります.


「心拍変動」は,正しいトレーニングによって高められます.


それは,「心拍変動トレーニング(HRV: Heart Rate Variability)」と呼ばれ,アメリカの心療内科では普通に通じます.


日本の医療機関では,「心拍変動」の意味は通じても,実際のトレーニングを受けられる所は私が知る限りほとんどありません.


ただ,10年後にはかなり普及していると思います.


私は,ケリー博士同様にまずはハードである人間自身(脳)を鍛えることを推奨しています.


ハード(脳)がうまく機能してくれば,どの情報が正しくて良くないのかという判断や,


誘惑に襲われた時の自己コントロール能力(意志力)も機能してくるからです.


100%東大に入れるというテクニックがあってもそれを実際に実行するのはあくまでも脳なのです.


格闘家なら金網を使った戦い方を習得しても本番でうまく使いこなせるかどうか,


そこにも本番でのメンタルの強さや判断力が関わり,やはり脳なのです.


私は,「心拍変動」の大切さに気づき,いち早く『呼吸最適化プロファイル』というサービスを始めました.


世界中の人たちが「心拍変動」に注目してくれるようになり嬉しく思っています.


「心拍変動」は,かつてグレイシー柔術がバーリトゥード(何でもあり)でその有用性を示したかのようにますます広がっていくと思われます.


2020年の東京オリンピックに出る選手たちには是非とも取り組んでいただきたいトレーニングです.


まだまだ人間自身の能力を高めるトレーニング(火の呼吸,ニューロフィードバック…etc),


やり残しているために眠っている力は無数にあるのです.


【筑波大学発ベンチャー(株)サイバー・ヨガ研究所

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