「火の呼吸」で一生負けない脳をつくる無敗脳ヨガ道場の辻です。
現在、リラクセーションを目的としたヨガのスタジオがかなりの数で増えてきました。
これは、リラックスできる都会のオアシス機能としてとても良い傾向だと思います。
特に、美容と健康を重視する女性にとっては喜ばしいことだと思います。
世間では、リラックス目的でのヨガのスタイルが多いですが、
ヒマラヤのヨガの行者さんは、これとは逆に、
ストレスを自分自身にかける目的でヨガに取り組んでいます。
どうしてわざわざストレスをかける必要があるのでしょうか?
それは、筋力トレーニングをイメージすると分かりやすいかもしれません。
つまり、日頃から、ストレス負荷を自分自身にかけることで、
ストレスに対する抵抗力を身に付けようというわけです。
ヨガの行者さんは、
このように「毒を以て毒を制す」というやり方でヨガに取り組んでいます。
ですので、同じヨガといえども、今現在、普及している一般的なヨガとは、
ポーズから呼吸法から瞑想に至るまでほとんど内容も異なってきます。
それは、目的が一般の人たちとは異なるからです。
御釈迦さんも、ものすごい負荷のストレスをかけていたのは有名な話ですね。
実は、これは行者さんだけでなく、私たちにとっても、ストレスをコントロールする能力の獲得という意味ではとても大切なことなのです。
なぜなら、実生活では、ストレスがかかる度にヨガスタジオに駆け込むわけにはなかなかいかないからです。
ストレスが加わっても耐えられるような抵抗力も合わせて鍛えていく必要があるというわけです。
専門的には、ストレス耐性(レジリエンス)と呼ばれる能力で、
ストレスがかかってもスポンジのように復元できる力を指します。
それには、ストレスをいったんかけてそのストレス状態から、リラックスした状態にまで回復させるリカバリー・トレーニングが必要になってきます。
そして、海外のオリンピックチームが行なっている最新のメンタルトレーニング同様に、
最新の生体計測機器を用いて、
実際に心拍や筋緊張、自律神経反応などの生体情報を確認しながら行わなければいけません。
なぜなら、本当にストレスから回復できたかどうかは、外側からでは確認のしようがないからです。
また、このような生体計測機器を活用することで、どのようなタイプのストレスが自分は苦手なのかという分析も可能となってきます。
これからは、ストレスをバーベルに見立てたストレスのウェイトトレーニング・ジムのようなものが未来に向けて設立されていきそうですね。
本日も最後までお付き合い頂き、ありがとうございます。