お風呂の水道の蛇口が
今日にかぎってうるさかったから
直しにいったら
お湯じゃなくて 水が出ていた

だれかが心臓麻痺おこす前に
気がついて良かった 良かった

葉が生えそろう


若葉は 風にそよぎ
日差しにほてる私たちに
いこいの陰を
与えてくれる

みどりの光に 包まれ
私たちは 昨日までの思いを
灰とともに 吐き出す

一陣の風が 木々をあおる
葉は 海となり
波音

私たちは 魚になる

行き止まりだったら
戻ればいいさ
そしてまた 進めばいい
ただそれだけのこと

迷っても 大丈夫
道は どこかに 通じてる

いつか自家製のパスタを作ろう、と思って買ったデュラム・セモリナ粉。
そのうちやるから……と先延ばしにして半年、一年。
ついに賞味期限が切れてしまいました。

困っていたら、ある本に、セモリナ粉で作ったパンが載っていました。
ええ? パスタ用の粉なのに、パンなんか作って大丈夫なの!?

レシピは、普通の食パンとほとんど同じ配合です。写真も普通の山型パンでした。
半信半疑で、作ってみました。(といっても、いつものホームベーカリーでポン、ですが)

驚きました。普通のパンができました。
皮がややカリッ、中がややもちっ、ですが、食パンとほとんど変わらない見た目と味でした。
おいしかったです。

薄力粉や強力粉なら、いろいろできることは知っていました。
ケーキ、天ぷら衣、スープのとろみ、パイ、クッキー……
でも、セモリナ粉はセモリナ粉。パスタ専門だと信じていました。パンなんて技があったんですね。目からウロコでした。

これからは、もっと発想を柔軟にしてみようと思います。
思ってもみなかったものが使え、パンの世界も広がることでしょう。
まずは、余っている上新粉を試してみましょうか。
でも、今はちょっと忙しいから、そのうちに……

ぬいてもぬいても、はえてくる雑草。
最近は、あまりぬかなくなりました。
葉が陰を作るので、地面が乾燥しにくくなるからです。
雨が降っても、土が流れなくなりましたし。
決して、私がものぐさだからじゃありません。はい。

挿し木には、時間がかかる。

切り離した枝を
土に挿し、日をあて、水を毎日やるが、
葉はしおれ、茎は力なくうつむく。

それでも、生きようとする植物の力よ。
地面の中でなにがおこっているのか。

それまでは茎だったところから、
根を作りだす、
しなやかな強さか、それとも生みの苦しみか。
しかしそれは、新たな土台となる。

すぐではない。
それでも、
葉はいつしか地面をはなれ、茎は空を見上げる。
そして、若芽。

かの地から、この地へと移り来た、君よ。
君の強さを、わたしはたたえる。

セージの株が古くなってきたので、挿し木にして新しくすることにしました。1月前のことです。
セージの挿し木が難しいことは、以前失敗したことがあるので分かっていました。今回は4本の芽でやってみました。

毎日水をやり続けて5日、10日……。葉がどんどん灰色になって、地面に垂れていきました。
半月たち、4本のセージはミイラのようになっていました。

「枯れたんじゃない?」
「いや、セージは根付くまでに時間がかかるから」
しかし、ためしに地面からぬいてみると、根もなにもなく、茎はつるんとしたままでした。

3週間たったところで、あきらめました。

    *

今日、ふと見たら、セージにまだ緑色が残っていました。
いちばん上の、小さな2枚の葉。
米粒のようなその一対だけが、かろうじて色を保っています。
しかし、ほかの葉はとうにぜんぶ枯れている。

迷いました。
この緑の葉は、最後に枯れようとしている2枚なのか、それとも、生きようとしている最初の2枚なのか?

私はしゃがんで、葉をそっとなでました。
灰色の葉の上にある緑のそれは、風にまたたいているロウソクの火を思わせました。
まだわからない。わからないけれど……

「……」
私は立ち上がりました。そして、じょうろを探しに、家に戻りました。

お風呂にお湯を入れていて
そろそろたまったかなと
のぞいたら
底に 栓をしていなかったよ。

でも、早めに気がついたから
流れたお湯は 少しですんだかも。

アンラッキーだったことも、
そう考えれば
ちょっぴりラッキー。