晩酌に飲みました。

苗加屋(のうかや) 特別純米 雄山錦 無濾過生原酒 R5BY

 

 

富山県砺波市、若鶴酒造さんのお酒です。

北陸最古のウイスキー蒸留所「三郎丸蒸留所」がある蔵だと知っていましたが、日本酒・苗加屋は初対面です。富山生まれの酒米「雄山錦(おやまにしき)」を原料にした生原酒をいただきます。雄山錦は吸水が速く、こうじ菌の繁殖力が強いことに加え、精白度を高めても砕けにくいため大吟醸などの高級酒を造るのに適しているんだそうです。

 

 

開栓すると何やら濃い香りがします。

器に注ぐと滑らかと言うか少しトロッとした感じに見えます。飲んでみると、いきなり深みのある甘味の第一波。続いて大きな旨味の塊が酸味とともにやってきます。わりとクラシカルな香りと重量感のある味わい。最近はフルーティーでライトな味わいのお酒との出会いが多いむぎ佐久には重く感じます。女房さんから「燗にしたらいいかもよ」との提案で試したところ、ぬる燗は表情がぼんやりしてイマイチでしたが、温度を上げると何とも優しい甘味と酸が出てきました。しかも味が濃くて最後までキレキレ。これだ!うん、美味しい。びっくりするほど表情が変わって吞むペースが全然違います(笑)女房さんも燗酒が気に入った様子。

個人的感想ですが、冷やすより熱燗が好みに合う苗加屋の雄山錦生原酒でした。