ムギです(๑˃̵ᴗ˂̵)
ちょうど先日読み終わった本があるので紹介します。今回は、ちょっとマニアックな海外ファンタジーです。
冬の薔薇
パトリシア・A・マキリップ作
〜あらすじ〜
風変わりな女の子ロイズは、森で一人の若者コルベットと出会う。
森の奥の廃墟、リン屋敷の跡取りだと言う彼は、呪われていると噂されていた。コルベットに魅力されたロイズは、呪いの正体を探るが……。
あらすじを見ると、よくあるおとぎ話という感じですね。
それもそのはず、本作は「タム・リン」というスコットランドの民間伝承が下敷きになっています。
このお話は日本ではあんまり聞きませんが、ヨーロッパの方ではメジャーなお話。
これを題材にした海外のファンタジーは意外に多いです。例えばエリナー・ファージョンの銀のシギや、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの九年目の魔法など。
九年目の魔法はあとがきでも紹介されていました。これはこれで違った雰囲気で面白いので、おすすめです(*´-`)
《感想》
まず、幻想的な描写がとても綺麗です!
四季折々の植物や空気のにおいが、詩的に鮮やかに描かれています。
まさに、ファンタジーのための文章!という感じです。
特に、森の神秘的な美しさが際立っています。記事タイトル通り、イメージに飲み込まれる感覚にぞわっとしました(*゚∀゚*)
ストーリーはゆっくり進んでいきます。
恋愛要素もちょっぴりありますが、見事にすれ違っていきます。
それぞれの交差する想いがほろ苦いです。
他の人には見えないものを見る、主人公の力の正体は?
過去にリン屋敷では何があったのか?
失踪したコルベットの行方は?
謎が多くなかなか先の読めない展開で読ませてくれます。
様々な伏線やが重なり合っていて、じっくり読まないと取りこぼしてしまいそう。
意外に複雑なストーリーで、読みごたえがあります。
畳み掛けるようなクライマックスは印象的です。
主人公の健気さに、思わず胸がいっぱいになりました。
本作の一番の魅力は「森」の描かれ方だと思います。
美しいけれど恐ろしい、得体の知れない存在感がある場所。なので、ふわふわした感じは少なく深みがあります。
ロマンチックでちょっぴり怖い、大人のための妖精物語です!
本作は、
・冬にぴったりのファンタジーが読みたい!
・童話や昔話が好き
・幻想的な世界観に浸りたい
という人にオススメ。
加えて言えば、どちらかというと女性向けだと思います。
寒い冬の夜に腰を据えて、じっくり読むのが最高です!
また、作者のパトリシア・Aマキリップさんは大好きな作家の一人で、他にも素敵な物語をたくさん書かれています。
興味があればぜひ、他の作品も読んでみてください!
それではまた次回( ^_^)/~~~