ムギです!

最近、本格的に秋らしくなってきましたねー。

読書の秋といえば、しっとりと上品で、作品世界に浸れるような本が読みたくなります。
今回は、そんな季節にぴったりの、北村薫さんの著書を紹介したいと思います!



北村薫さんは、推理小説の中でも日常の謎を多く書かれています。
連続殺人事件が起きたりすることはほとんどなく、比較的ほのぼのとした優しい作風です。
純粋に小説として面白い作品が多く、推理小説をあまり読まない人でも読みやすいと思います。

私は、今のところミステリー作家では北村さんが一番好きです( ´∀`)

そして、これは好みもあるんですが、とても綺麗な文章を書かれる作家さんです。
言葉がさらさらと澄んでいるような柔らかさがあります。
そんな文体も相まって、ほんのり漂う文学的な雰囲気がまた良いんですよ〜。



はじめて読むなら、オススメは「空飛ぶ馬」です!

これは、円紫さんシリーズというシリーズものの一作目です。 
主人公の「私」は女子大生です。彼女が日常の中で出会う小さな謎の数々を、落語家の円紫師匠が解き明かしていくストーリー。
5つの短編が収録されています。

このシリーズは北村さんの代表作で、私が彼の作品にはまったきっかけの一冊です。


本作に出てくる謎は、ほんのささいなものばかりです。

例えば、私が一番好きな話「砂糖合戦」の謎は
「喫茶店で、紅茶に砂糖をありえないほど大量に入れる三人の女子校生。彼女達の目的は?」
というもの。


軽く読めるけれど、謎解きはしっかり本格的です。円紫さんの論理的で鮮やかな推理が読んでいて心地よく、「そこに行き着くのかぁー」と思わせる意外性もあります。
殺人犯が出てこなくても、ちゃんとミステリーなんです。

結末を知ってしまえばどうということはないけれど、それによってふふっと笑えるような話や、中にはじわじわ後味の悪いものもあり、読み応えもあります。 


また、「私」は文学部に通っていて、おしゃれやメイクより本が大好きな女の子。
作中にもいろんな本や落語が登場するので、今まで全然興味のなかった文学作品も、思わず読んでみたくなります。
きっと作者も、かなりの本好きなんでしょうね〜笑。

そんな「私」が、シリーズを通してだんだん成長していく姿も、本作の大きな魅力です。
「空飛ぶ馬」が面白いと感じたなら、ぜひシリーズ通して読んでみてください!



そしてもう一つ、「スキップ」「ターン」「リセット」からなる時と人三部作も好きな作品です。

これはミステリーではありません。
三作品とも別々の独立した物語で、全て時間がテーマになっています。
SFのような設定ですが、読んだ感じは青春小説に近いかもしれません。

中でも一番のお気に入りは「ターン」
何度も同じ一日を繰り返してしまう、タイムループものです。これはある意味、ラブストーリーでもあると思います。
きらめくような美しい描写、力強いメッセージがとても印象的でした。

三作品とも時間の不思議さと人間の強さが描かれていて、暖かい気持ちになれる物語です。




北村薫さんの作品は、
・ほっこり優しい物語が読みたい
・サクッと読める良質なミステリーが読みたい
・上品で女性的な文章が好み

そんな人にオススメです。

他にも、直木賞を受賞した「街の灯」から続くベッキーさんシリーズも読んでみたいのですが、なかなか見つからず読めていません(><)
そちらも読み次第、感想を書きたいと思います!




それではまた次回〜!