ムギです٩( 'ω' )و
先週はテストがあったので、久しぶりの投稿になってしまいました。

今回紹介するのは、新井素子さんのグリーン・レクイエムです!
(内容にほんのちょっとだけ触れているので、何も知らない状態で読みたい!という方はご注意下さい。)





〈あらすじ〉
信彦には、子供の頃の不思議な記憶があった。
山奥に迷い込んで見つけた古びた屋敷。そこには、緑色の髪をした少女がいた。
植物学者を目指す大学生となった彼は、当時の少女と再会する。
彼女の髪に秘められた、驚くべき秘密とは……。



今回は初の試みとして、イラストもつけてみました。自分では、なかなか上手く描けたと思っています。笑
 


図書館などでは児童書コーナーに置かれていることが多いので、区分するなら児童書になると思います。
ページ数も少ないので、小学校高学年くらいから楽しめるんじゃないでしょうか。

書かれたのは1980年とかなり前ですが、色々な文庫で復刻版が出ているようです。知る人ぞ知る名作なんですね〜。

私が読んだのは中学一年生の頃です。
ストーリー自体はそこまで目新しいものではありませんが、とても記憶に残っている一冊です。



初めは恋愛ものかな〜と思って読み進めていくと、だんだんと意外な事実がわかってきます。


緑の髪を持つ女性、明日香の正体は、植物系の異星人。
彼女たちは、その髪の葉緑体で光合成をすることによって生きており、本来は人間よりは植物にずっと近い生命体なのです。


いきなり宇宙人の話⁉︎と戸惑いそうなものですかが、不思議とすんなり受け入れられるのがこの作品のすごいところ。


作者の新井素子さんは、チグリスとユーフラテスという記事でも書いたように、ちょっと独特の文章を書く方です。

音や光をそのまま言葉にするような文章で、様々な場面が印象に残っています。

特に覚えているのが、ピアノの音に導かれて迷い込んだ洋館で、明日香と出会う冒頭の回想シーン。
こうして文にするとありふれたロマンチックな場面ですが、実際に読んだときは異様な世界に迷い込んでしまったような感覚にゾワっとしました。
綺麗だけど、どこか異質な怖さも感じるんです。

この、胸がざわざわするような独特の雰囲気が、強烈に印象に残る一番の要因だったんだと思います。

作品中で引用されている「いちめんのなのはな」という詩も、柔らかな雰囲気にピッタリで素敵でしたねー。

植物とピアノの音色に彩られた、不思議な物語です。



〈特におすすめな人〉
・小学校高学年〜中学生の女の子
・詩的な文章が好き
・植物にまつわる話が読みたい



読むならぜひ、子供の頃に出会うのが良いような気がします。

本作は、実は地球の自然破壊がテーマになっていたり、どちらかというと悲しい物語です。
そんな本だからこそ、心に引っかかるものがあると思うんです。

大きくなってから読み返すと、また違った読み方ができて面白いです(*´∇`*)

葉緑体、体細胞、光合成と、中1の理科で習うような言葉がたくさん出てくるので、その時期に読むのも楽しいかもしれません。


植物の少ない冬にこそ、本作を読んで緑を感じましょう!


それでは、また次回〜*