研究コラム◇「読解力」 | #麦穂動物園 気まぐれ日誌

研究コラム◇「読解力」

※2020年3月に書かれて未公開保存されていた記事※※

 

読書のお話(*'▽'*)

 

「芝居をやりたいなら本を読め」

 

もう誰に言われたのか、何度言われたのか、分からないくらいになってしまったけど

心に残っている言葉。

 

すぐに勧められた本を買った私。

 

そもそも本なんか読まないくせに

芝居するんや(`・ω・´)っていう情熱だけで

 

しょっぱなから

ドストエフスキーのカラマーゾフの兄弟(上下巻)

に手を出して撃沈した思い出。笑

 

そもそも、何で読書しろと言われるのか、どんな本を読めば良いのかまーーったく分かってない頃から始めて。

 

何の意味があるんや?とか。

 

でも、自分より先を生きている役者さんがそう言うなら

必ず意味があるんだろうなと。

 

そう思ってがむしゃらに実行し始めてから早12年。くらい。笑

 

今は

月に、多くて8冊くらい。

 

なるほどなと。ようやく自分の中で、役者は本を読む必要があると言われてきた意味がなんとなく分かってきました。

きっと他にもたくさん意味があると思うから、これは今のところの個人の所感^ ^

 

本を読み続けていると

 

普通に生きてて巡り合うことの難しい立場の人や

 

外国の人

 

生活の違う人

 

違う業種の人

 

いろんないろんな人の生活や生き様や、大事な物

見つけた答え、苦労、失敗、成功、後悔

 

過剰な演出の無い体験談を

 

そばで教えてもらうような気持ちになる。

 

普通に過ごしていたら一生かけても出会えない、

関われないような、遠い世界に居る人たちに

出会って、身近に居る友人のように話を聞かせてもらったみたいな感覚。

自分の中にないものが、自分の中の尊い知識になる感覚。

 

それから

誰かの気持ちを受け入れる器や、

自分が知らないこと、知らない世界への関わり方

人の言葉や心理への理解の仕方

早とちりせず、存分な余白と、リスペクトをたっぷりもった解釈

 

この10年くらいでそういう「多方面に解釈する力」がついた実感が、なんとなくある(*´ω`*)

 

誰かのリアルな人生や生き様へ理解はどんどん進む。

 

…でも、台本は現実みたいになっていなくて。

 

現実は台本通りに行かない。

 

得たものを、経験を台本に、芝居に落とし込もうとしても

 

世界が違う気がして、ズレている気がして

まーーーーったくハメられない。

 

そんなすれ違いに動揺して、なんだこれ!リアルなものなんか全然芝居に使えないじゃん!!て思ったり。笑

 

 

でも仮に、たとえば目の前に居る誰かの人生を台本に起こしたなら

 

 

きっと、私たちが普段触れている台本と同じ、本当に同じ、文字の羅列になるんだろう。

 

 

その台本を読んでもきっと「現実は台本通りに行かない」って、たくさんの人が思うんだろう。

 

 

不思議だね。でも、そういうことだと思うんや。

何か、きっととても大事な部分が、私の持ってる解釈の中から抜け落ちている、あるいはまだ気付けていないだけなんや。

 

だから、そいつを見つけるために余白を理解していたい。

 

私が役者として本を読む理由は

 

たくさん、たくさんの人生に触れて、台本と現実の間にある余白を埋められるだけの知識と手段と生き様と想像力、それを落とし込めるだけの技術を抱えて居たいから。

 

かなぁ(*´꒳`*)

 

 

そうじゃないと、台本の中に生きる命に失礼じゃないか。

 

 

そんなわけで、苦手な本をバリバリ読んで、バイトもバリバリ続けて。

人を理解することに費やしてたら干支一周しちゃった。笑

 

それでもまだまだまだまだ芝居に直結出来ない。

干支一周程度じゃ辿り着けんかった。ちくしょぅ。

得たものを芝居に落とし込むためには、私に足りないものがまだまだまだまだあるってことだ。

 

おもしろい。笑

全然自分がOK出してくれないのや。笑

 

 

でも私が一生かけて目指すのは、そんな役者なんや。

そこに生きる命に失礼のない

キャラクターが喜んでくれる

作者が喜んでくれる

嘘がない表現が出来る役者なんや。

 

そんな役者になれないと、意味がないんや。

最初からずっと。

ずっとそう思って、呆れるほどの下手くそを晒しながら、探し続けてるんや。

 

まだまだまだまだ上手くいかなくて悔しいけど、ワクワクしてたりする。

 

まだまだ世界も景色も変えられる。

 

 

その場で

求められているものも

求められていないものも

きっちり理解して応えていける

キャラクターや、作り手の想いを取りこぼさない代弁者で居たいなぁ(*´`*)

 

※画像は今月買った本の中の3冊♪

 

 

 


 

 

 

念のために補足すると

 

私自身は、役者を目指す人が本読もうが読むまいが、全力でどっちでも良いと思ってます(*´꒳`*)

 

本じゃなくても作品はたくさんある。

何かの作品にたくさん触れることと

独りよがりにならないことさえ気を付けられれば、

芝居の素材は、本人の人生で組み上げるだけできっと、とっても魅力的と思うので。

 

それでももし、「本読んだらいいんスね!!よっしゃどれ読めばいいんだ!!」って言う昔の私みたいな、手放しで人の言うことに飛びついちゃう愛すべきおばかさんがいらしたとしたら。笑

 

今、興味を惹かれたものを読むべし。と、お伝えするとおもいます^_^

本屋に寄って、はじからなんとなく眺めてみて、

どんなジャンルの何でもいいから、これは(゚ω゚)と思う物を

試し読みして良い店なら、開いてさわりだけ読んでみて、この人の表現、なんか好きだなって思える作者の本を読んでみるのが良いかと^_^

 

漫画でも良いんじゃよ。

楽しめそうな物で、良いんじゃよ(*´꒳`*)

 

表現者である上で、きっと無駄なことはないはずだから

 

がんばろう(*´ω`*)♪

 

 

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幼少期より自己表現が下手くそすぎた麦穂です!

 

表に出せない頭の中身を毎日毎日書き散らかし

1万を悠に超えた文章の中から 誰かの安らぎにつながるものがあればと

コラムにまとめはじめました。

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相変わらず筆不精ではありますが・・・!笑

 

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