大人の麦茶 『認めてどうしても欲しくて』閉幕。 | 塩田泰造オフィシャルブログ「塩田泰造のムギムギデイズ」Powered by Ameba

大人の麦茶 『認めてどうしても欲しくて』閉幕。




大人の麦茶
『認めてどうしても欲しくて』

観に来てくださったお客さま

非常事態の塩田をしっかり支えて
この公演を立ち行かせてくれた
劇団の皆、客演の皆、座組の皆に
こころから感謝しています。
有り難うございます。

[和菓子本舗『折鶴』関係]



石田 真人(いしだまこと・だーいし)岩田 有弘
ミステリアスで多面性がいっぱいのトップクレジット役を
清濁、自然に併せ持って、いつのまにか愛させてゆく。
公演を重ねるたび、大きくしなやかになってゆく姿、眩しかった
そして、芝居の中でも外でも、災害や非常事態にめちゃ強い!
今回はマスカケのおとこに救われた。有りがとう



赤星 多美(あかほしたみ)今井 和美
稽古場ラスト三日の、鬼のようなセリフ追加連続攻撃に
やる気の剣を折らず気丈に向かい合ってくれた。
輝いてくれて、ほんっとうに嬉しい。
「赤星ちゃんは和美そのもの」との感想が多々ありましたが
和美さんはちょっと◯◯てるかもだけどひがみっぽくないです



岡村 千都世(おかむらちとせ)川口 美紀
好きなセリフいっぱいの芝居ですが
中でもいちばん好きなひと言は岡村ちゃんの
「革命だ、革命が起きたんだよ、赤星ちゃん」
本番を重ねるごとにどんどん自由に生き生きとしていって、
最後まで鮮烈に演じ切ってくれた、みきてぃに感謝のピース。



針金 悟(はりがねさとる・はりがねハリー)野辺 富三
並木秀介の莫逆の友で、全原くんの親友 野辺富三さん
きれいなこころを持っている、ひとをがっかりさせたくない
富三さんにそのままのハリーを演じてもらって、幸せでした。
すげ~怪優だって思ってたけど、そのための繊細な努力を
知って、さらに感銘を受けた。渾身のサックスもサンクス。



土井垣 偲(どいがきしのぶ)武田 優子
才能すごいけど、だけじゃない女優。人間の良さと姿勢が
役に日に日に厚みを与えていく姿に驚嘆しました。
キュン太郎の風貌や、夜、家で過ごしてる土井垣の様子が、
タケダを通じてにじみ出てたもんなぁ。そのパワーを受けて
脚本を180度変更して、航平とのキスの雨シーンになりました。



白玉 麻里枝(しらたままりえ)傳田 圭菜
脚本初読みの段階では「う、ちげ~っ」とかセリフの途中に
私語をぶっこみまくるんだけど、すぐに自然に役になる。
ゆびのこの「桂」あまあしの「翼翔」演じるたびにちがう貌。
そして、全部ピュアなのがすごいなァ
誰よりも「気をつかわせない」明るさにほんと癒されました。



児玉 枋子(こだまえこ) 小山まりあ
夏の『甘い足どり』公演を成り立たせてくれた救世主まりあに
今回は恩返しのつもりで誘って「宛書き」したかったんだけど、
着地点のわからない役が浮かんで、さらなる労苦をかけてしまった
でも、謝らない。ごめんね。(どっちだよ)真摯な取組みに感動。
センセーショナルな七色の演技にときめきました



板垣 恵一(いたがきけいいち)池田 稔
平常時はかなりデリカシーないこと、わざと好き好んで言うんだけど
非常時には滅法頼りになる、責任感の強い「まとも」なおとこ、板垣。
久々に池田稔に、池田そのものの役を演じてもらった気がしています。
演出不在の稽古場(折鶴休憩室)を、この先どうなるかわからない中、
全身全霊で引っ張ってくれたこと、ことばにできない感謝しています

[『前園刑務所』関係]





椿 航平(つばきこうへい)和泉 宗兵
親愛なる宗兵。最後ということで、何を書くか気負ってしまった。
「聖人君子じゃないけど、情熱的で、愛情に溢れた、優しい漢」
悩んだ末に生まれた椿は、やっぱり宗兵さんそのものだった気がします。
退団に関してのブログは、しばらく経ってから書きます。
今は、万感のおもいを込めて「有り難う」とだけ。



角一 謙吾(かくいちけんご)全原 徳和
三度めましての全に、「血も涙もない極悪人」を書こうとしたが
できなかったよ~。・・血と涙があふれてるんだもん!身体中から。
打上げ、宗兵の挨拶で全がまさかのおとこ泣きしてるの視た時点で、
こころが千切れてしまった。まったく、やられちまったぜ
あと、ギャグセンスと味のある歌声が発見。格好良かったぜ、角一



綾部 宏修(あやべひろのぶ・あやべ先生)並木 秀介
ナミチョウに「説明ゼリフの多い役を」というリクエストをもらったので
最近、学んだことをいっぱいアットランダムにぶちこんでしまった綾部。
底が知れない優しさ、不気味さは怖かったけど、やっぱり血も涙もない役、
書けなかった。枋子と手を握って、母に逢うシーンは、胸にきたなぁ。
「この役がいちばん好き」といつも言ってくれる、優しい友。

板垣 恵二(いたがきけいじ)池田 稔
本番中後半に追加した、脱獄シーン、千穐楽、間近で視て、胸が躍りました
「板垣、死すとも・・・」

[その他]



藤木 卓也(ふじきたくや・ふじたく)宮原 将護
たくさんの貴重な新しい出会いを大人の麦茶に連れてきてくれた、
そのことから、公演機会のないあいだの彼の生き方を垣間見た気がする。
孤立無援でも、好きな女に嫌われても、思うことを正直に口にするフジタク。
この題材を扱うと決めたとき、愛されキャラの将護の隠された一面に賭けて
託しました。悩み抜いて色んなことに気づいて成長していく姿、忘れません。



蝶子(ちょうこ)うえのやまさおり
この方の歌で「開演早々チケット代のもととれた」 ってお客さまが何人も...。
夏の「甘い足どり」では人間味あふれるびくえ、今回は深淵でカリスマの蝶子。
セリフに書かれていない感情を、自分の中に見つけ出す姿に、震えました。
稽古中本番中ずっと「どんと来い」感に満ちたたおやかな笑顔でいてくれて、
終わったあとの、涙とともにくれたひと言に、さらにしびれました。

以上、撮影はすべて、石澤瑤祠。

『認めてどうしても欲しくて』
2015年3月10日(火)~22日(日)
下北沢Geki地下Liberty