おたのしみはこれからだ

Confetti（カンフェティ）ってご存知ですか



演劇やコンサートの公演情報やチケット情報、
出演中の人気俳優のインタビュー等が載ってる
フリーペーパーです

早めに到着した劇場で、開演を待つひとときの
時間つぶしのたのしみがひろがる、カンフェティ
（＝英語で紙吹雪の意味ですって）

http://www.confetti-web.com/

昨年は、わが大人の麦茶の俳優たちも
インタビューや特集などに取り上げてもらって
個人的に永久保存号が増えております

塩田、そのカンフェティのあるページで
『おたのしみはこれからだ』
（開演を待つ時間、という意味のつもり）
という、つらつらとつづったエッセイ（なのか？）
を連載させてもらって、一年になりました



「今年は、デザインリニューアルしましょうっ」
ってデザイナーの古田亘さんも燃えてくれてます

劇場以外でもいろんなところで配布しています
どこかで見つけたら手にとってみてください

例えばこんな感じの文章です



『おたのしみはこれからだ。vol.12』

タイトル：バンクーバーのプロムパーティ

弟は商社マンで、ここ数年はカナダのバンクーバーに
住んでいる。久々に帰国した時、驚くべき話を聴いた。

「バンクーバーでは、買いものはなんでも返品できる」

買ってから三週間以上はいて、かかとのとれたブーツ、
バーベキュー旅行で酷使した、4WDジープのマフラー、
すべて電話一本で、新品と交換してくれたそうだ

どうなってるんだろう、カナダ？
よっぽどお人好しの国民性なのか、それとも真逆で
訴訟になることにナーバスな心情のあらわれなのか。
自分はたぶん、前者なんだろうと思った。なぜなら・・

高校生の卒業時のメインイベント『プロムパーティ』
よくアメリカの青春映画のラストシーンに登場する、
男女ペアじゃないと参加できない、全校生徒の誰もが
女の子はドレスとコサージュ、男の子はタキシードで
おしゃれに着飾って、一晩中踊り明かす催しもの・・
の、翌日に、バンクーバー一帯では、

「一昨日、買ったドレス」の返品が相次ぐらしい。。。

一晩中、踊り明かして、青春しちゃったドレスを返品？
・・洋服屋さんからしたらたまったもんじゃないけど、

でも、うなじにタグ（値札）をひらひらとさせたまま、
ふだんは絶対に着ないおしゃれなドレスに身を包んで
ちゃっかり好きな男子と踊る女の子たちを想像したら、

一晩だけのシンデレラみたいで、なんかかわいいなぁ、
と思ってしまった

ちゃっかりシンデレラたちの、見え見えのクレームに
苦笑しながらも返品を受け付けてあげる、お人好しの
店員さんがいっぱいいる（かもしれない）国、カナダ。
弟が赴任しているうちに一度遊びに行ってみたいなー