幕が上がる | 塩田泰造オフィシャルブログ「塩田泰造のムギムギデイズ」Powered by Ameba

幕が上がる

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古屋隆太さんの投稿記事を読んで
年末に購入した小説

『幕が上がる』 平田オリザ 著

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夜中の一時から
「第一章だけ読もう」
と表紙をひらいたら

星が空にあるあいだ
ずっと読み続けちゃって
朝方、一気に読了してしまった

演劇に駈ける女子高生たちの物語。
ページをめくりながら、行間に、

てっぽうさん
にきさん
ひごちゃん
あーちゃん
・・
ハッシー
えいちゃん
たけだ
もとこさん
けいさん
みーたん
ざねさん
きよきよ
くまがいさん
にしださん
むらかみさん
まがりさん
・・
大学の時に演劇をやっていた
苅部さん
・・

今、大人の麦茶に出演していただいていたり
以前、ご一緒してもらった女優さんの横顔が
走馬灯のようにふわっふわっと浮かんだ

ひとりひとり
「私は芝居がしたい。女優になりたい。」
って、勇気をふるいたたせて決意した瞬間が
あったんだ

これからはもっと女優さんに
敬意と勇敢さを持って演出に取り組もう。
とおもった
2013年、一冊目の読書がこの本でよかった

劇中(劇じゃないけど、そう書きたいかんじ)
平田オリザさんとは、かけ離れたイメージの、
大好きな紡木たくの昭和時代の読み切り漫画
『みんなで卒業をうたおう』
が出て来たことにすごくびっくりした

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かと思えば、
今活躍中のバンド「相対性理論」も出て来た

かと思えば、とてもぴったりくるイメージの、
宮沢賢治も、谷川俊太郎さんの詩も出て来た

なんと、
「静か系」って言葉も、実に的確に客観的に
記されていた

平田オリザさんって、
感情を表現する方法も、取捨選択する知識も
とんでもなく分厚いんだなと知って仰天した

(一応、ブログのどうでもいいルールとして
お会いしたことのあるかたは「さん」づけで
一方的に存じてるかたは、「さん」なしって
感じにしています)

読みやすい単行本で、1300円です。



そして昨日は、本気でびっくりするくらいの
たくさんのあたたかい誕生日祝いのコメント
・・どうも有り難うございます

果報者、精進します