2012年を振り返る(パート1) | 塩田泰造オフィシャルブログ「塩田泰造のムギムギデイズ」Powered by Ameba

2012年を振り返る(パート1)

どなたもご存知の常識なのかも知れませんが
SoftBankもauも、スマートフォンは二年契約で
二年に一ヶ月しか解約料(なんと一万円弱!)が
かからない時がないそうです(おっかね~!)
んで、ちょうどその貴重な彦星的一ヶ月期間なので
iPhone5に変えてみました

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設定だけで疲れきったので、ふかし癒されたくて
木のカバーにしてみました(木、ごめん~!)

そんなこんなしてるうちに
2012年が
風のように吹きすぎてゆきます

大掃除ができない自己嫌悪にかられつつ
駆け足で出来事を振り返りつつ、ブログ納めします

(超長文になってしまいます。お時間ある方のみ
気が向いたら的な感覚で、お付き合いください~)



冬。
企画段階から数えると二年間くらいの時を費やした
谷川俊太郎さんを追いかけたドキュメンタリー映画
『詩人 谷川俊太郎』(塩田は企画・演出を担当)が
完成しました~

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谷川俊太郎さんは、知れば知るほどに惹き込まれる
深遠でチャーミングなお人柄で

「年をとるということは、折れ線グラフのように
 右に上がっていって、いつか下がっていくような
 そんな単純な形状では表現できない。
 年輪のように、自分の中心から一つずつ同心円が
 増えてゆく。
 だから、何歳の自分にでも還れる。
 ただし、組織に属している人は、その還ることを
 自分に禁ずる仕事だから、時に正体を無くすまで
 酔っ払ったりするのだと思う。
 酔わずに幾つにでも還って、仕事で発散できる
 自分のことを恵まれていると思います」

って、ゆっくりことばを選びながら話をしてくれて、
会社員でもないフリーランスの自分は、めちゃくちゃ
感動しました

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作品は「文部科学大臣賞」(ってよく知らないけど)
を受賞したとのことです



初春。
公開オトムギアワー二連発。ヨージのめざましい活躍。

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支えてくれる仲間とお客さまに感謝。
打ち上げでヨージいわく「執行猶予、伸びたんですか」
はい。春の本公演『BB』、脚本が無いままに稽古初め、
刻一刻と迫っていました



春。
しおだ初の「推理トリックもの」の芝居『BB』に挑戦。
(ご覧になってない方はなんのこっちゃですみません)

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自分としては、東倉(中神さん)の娘、静(宮本さん)
が裏で誘拐されている設定を、当初は想定していました。
見えない犯人に脅されてるから轢き逃げ犯にされそうに
なっても警察に真相を訴えられないというからくりです。
でも推理もの海千山千の丹羽多聞プロデューサーいわく
「元警察官の東倉が、誘拐を警察に届けないはずがない。
誘拐は日本では検挙率98パーセント以上だから。それに
誘拐は轢き逃げよりも大掛かりな捜査になるから本題が
ブレる」とのこと。はは~、トリックもののリアリティ
ってそうやって考えていくのか、って学びがありました。

それで、紆余曲折あって、愛する韓国映画「復讐三部作」
へのオマージュのごとき重厚な作品世界を標榜しました。
森本(宮原くん)の口笛はユ・ジテまで聴こえたかな~

主演:和泉宗兵、紀伊國屋サザンシアターを背負う勢い
で、懸命に渾身に駆け抜けました

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須藤茉麻さん宮本佳林さんの新境地、夏焼雅さんの底力、
保田圭さんの¨歌¨の力強さに打たれました
岩田有弘さん、りりしくて鮮烈なオトムギデビュー



初夏。
人気の推理作家さんのシンポジウムの演出を担当して
東野圭吾さんや大沢在昌さんら「作家」の言葉に触れ、
学びがありました。同時に「演出」という役割が持つ、
なんかうまく表現できない空虚感も感じました。

『帝都華宵歌劇』という、新進気鋭の朗読劇&ライヴ
の脚本・演出を担当し、天月くんはじめ新しく柔軟な
才能に出会い、目を開かれました



夏。
昨年の『1417』ですっかり気をよくした我らオトムギ
大人の麦茶 二度めの特別公演『多摩多摩迷子』に挑戦。

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実力と才能のある役者さんが真面目に稽古を重ねると
こんなにも分厚くて面白い群像劇が出来るんだ!って
温故知新のようなきもちになりました

「おまえ、もう来ないでいいからゲキハロの本、書け」
と座長池田に疎まれながら皆勤賞で劇場に通いました。
甲子園みたいなきもちいい清々しさを感じてたんです。
打ち上げで、ある女優さんから「いつも、この芝居で
最後になってもいい。ってきもちで取り組んでいます」
と聴き、その清々しさの根幹に触れた思いがしました

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「大人の麦茶」の記念すべき旗揚げ公演でありながら、
当時の主宰(塩田泰造)の情けなさ、不甲斐なさから
記憶の奥底へと封印してしまっていた『多摩多摩迷子』
呪縛から解き放ってくれた仲間にこころから感謝です

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宮原将護、一人芝居も挑戦する、たいしたタマでした。
塩田に「もう来ないでいい、オレに任せろ」と言った
池田くんが、終わったら疲れ切っていました。ごめん

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晩夏。
芝居で「競い合う」って、なんかわけわかんないので
個人的にはとても消極的でしたが、今年も日替わりで
二つの芝居を公演するという特殊な形態が踏襲される
ことになったゲキハロ。人気コミック『キャッツアイ』
の初舞台化作品。塩田が担当をするのは裏版キャッツ。
記者会見で「裏版は脚本がまだ1ページもありません」
と言われてしまったのに、その後お会いした主演女優
(昨年の『戦国自衛隊』では別チームだった熊井さん、
中島さん、菅谷さん)の、ぜんぜん裏版になったこと
がっかりしてないふうな「たのしみです」って笑顔に、
やる気の火がつきました。稽古初日に脚本を完本して
(別に当たり前なんですけど)臨んだ『キャッツアイ』

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ひそかな念願だった¨熊井ちゃん&なっきぃ¨ペアへの
バディ宛て書きに、思った以上にばっちり応えてもらい、

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一年ぶりにご一緒した横山一敏さんの破格の格好良さ、
たってのお願いで変則的にこちらにご出演いただいた
鉄炮塚雅よさんのストーリーを牽引してゆくロック魂、
陽気でふてぶてしい榎木薗郁也のゲキハロデビュー等、
色々と収穫の多かった公演となり、塩田的には五回も
担当させていただいたゲキハロ、これで一区切りだな
って満足を感じました。最高に気のいいキャッツ7の
女優さんたち、それに、並木秀介の人間力に救われた
灼熱の『キャッツ♡アイ VS ベビースターズ』でした

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秋。

ぎゃー。もうだめだー。ブログ的に長さ限界ですね~
明日の今年最後の更新に続きます~