走りながら眠れ | 塩田泰造オフィシャルブログ「塩田泰造のムギムギデイズ」Powered by Ameba

走りながら眠れ


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昨年の五月、駒場のこまばアゴラ劇場
(三月に並木秀介が客演する『羽衣』が上演する劇場。
 小劇場界の憧れの的みたいな存在の場所です。)
で行われた
青年団『平田オリザ演劇展・vol1』

http://www.seinendan.org/jpn/info/2011/04/engekiten/

そのなかの
『走りながら眠れ』
という作品の映像版DVDを演出しました

静謐な二人芝居。
観て感じたこと、自分なりに解釈して
大人の麦茶DVDをいつも撮ってくれてる、すご腕軍団、
ゴイスの水野さんチームも巻き込んで、
カメラ吊って揺らしたり、円形レール敷いたり
好きにやらせてもらいました

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好きにやらせてくれたモンタージュの大ボス住田さんと
こころよく協力してくれた青年団の皆さん
販売元の紀伊國屋書店(縁を感じてうれしー)に感謝です


内容紹介に

「ただいま」「おかえりなさい」
1923年7月11日、大杉栄、パリから帰国。
神戸の港に降り立つ。同年9月1日に関東大震災があり、
大杉栄と伊藤野枝が殺されたのが9月16日。
短く暑い夏。繰り返される、夫婦の何気ない日常。
淡々と続いていく生活の中に垣間見える死の予感。
社会主義運動の中で虐殺された大正時代のアナキスト
大杉栄と妻・伊藤野枝。
恋愛スキャンダルや、幾度にもわたる投獄で
世間を騒がせた壮絶な人生を辿りながら、
どこまでも己を貫いた二人の最期の二ヶ月を描く中編
19年ぶりの再演。

とあります

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左翼の男前豪傑 大杉栄を演じた 古屋隆太さん
肝っ玉の怪妻 伊藤野枝を演じた 能島瑞穂さん

涼やかで奔放な色気のある役づくりと
正確無比な演技(何度やっても声のトーンや動きまで寸分変わらない)
にびびりました

作・演出の平田オリザ氏は収録インタビューで
「俳優は感情に任せて演じるのではなく、その瞬間の外的情報、
 目は何を見ている、手は何に触れている、ということを全て
 記憶しています」
と答えていました

舞台に上っていない時の古屋さん、能島さんは、めっちゃ感じのいい
穏やかで清貧な佇まいのかたで、そのギャップがまたすてきでした

「青年団ではほとんどの役者が舞台監督や衣裳、大道具と何か俳優以外の
『職能』を持っていて、だから長期海外公演にも劇団だけで対応できます」
とのこと。

『未来少年コナン』のハイハーパーや『もののけ姫』のたたら場みたいと
思いました

オトムギとは、芝居のテイストも映像のテイストも全然ちがいますが
よかったらごらんになってみてください

本日発売です
(TSUTAYAとかでレンタルしてくれたらうれしーのにナー)

http://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/B0063AX4KE