欠点はなおそう 2012 | 塩田泰造オフィシャルブログ「塩田泰造のムギムギデイズ」Powered by Ameba

欠点はなおそう 2012

北風が吹く夕暮れどき
自転車を飛ばして二つ駅隣りの実家へ。
すぐ帰るつもりが、姉にお茶を淹れてもらい
甥っ子と語った。
なにを話したわけじゃないけど
あたたかくいとおしい時間が過ぎて
帰りぎわには、薄着なのに外まで見送られて
なんか夜道の自転車で軽く泣けてきた

母がおせち料理の残りを詰めてくれながら
「なんであんたはすぐ帰ろうとするの?」
とこちらを向かずに言われたのが刺さった

オレは、仕事柄、演出という作業の時間に
相手の何倍もいっぱいしゃべりまくるからか
(それともそんなことぜんぜん関係ないか)
本番が始まるとじょじょに無口がちになり、
楽日打ち上げではほとんど貝になってしまう

脚本を書きながら、自分の頭の中で
のびのび誰かのことをおもう時間が好きだけど
仕事(演出)してない状態で向き合っていると
なんとなくそわそわしてしまう

打ち合わせでも、要点を聞き終わると
「じゃあと宿題にさせてもらって考えてきます」
と切り上げたがる傾向にあることを指摘される

今、ここに、居られないやつなのかもしれない。

特に家族、親族には無責任に安心しちゃうぶん、
気まぐれな変人になってしまっているのかも

家族はだいじだ。みたいなことを描きたいのに、
こんなじゃだめだなー。と自己嫌悪になるし、
こんなオレに親族はやさしい。

少し前の写真になるけど
甥っ子二人。二段ベッド時代。

塩田泰造オフィシャルブログ「塩田泰造のムギムギデイズ」Powered by Ameba

¨りつ子¨と¨みっちゃん¨の原風景になってるかも
(性別ちがうけど)

舞台があるたびに、必ず観に来るふたり。

下の甥っ子は、ゆっくりと聡明に語ってくれる。
「ちょっとくさかった?」と照れ隠しに聴くと
「いや。くさいとはおもわなかった」
「あ。そっかー(実はすごく嬉しい)」
「泰造が言いたかったのは『ひとは、変われる』
 ってことでしょ。それは、くさいことじゃないよ」
とか言ってくれて抱きしめたくなる。

上の甥っ子は、超絶シャイなボーイで
昨年秋の『戦国自衛隊女性自衛官死守セヨ』
観劇後のひと言は
「ジョジョの奇妙な冒険、実写化決まったよー」
だった。(がくッ Part 1)
こないだの『1974』観劇後のひと言は
「りつ子(ヒロインの名前)ってさー・・」
「うん。なに?(ごくっ)」
「いつだったか高島屋で『とっとこハム太郎』の
 ヘリウムガスの風船もらった時、ハム太郎の
 原作者の名前が、たしか、りつ子だったような」
だって。(がくッ Part 2)
でも、部屋を訪ねると『戦国自衛隊』や『1974』の
パンフレット(あげてない)が、机のまえに。

だいじなひととの時間は、だいじにしよう。
『ひとは、変われる』のだから、変わろう。
自覚した欠点は、なおそう。
とおもった

まったく備忘録的ひとりごと日記、読んでくれて
ありがとうございます


追記。
コメントに書き込んでいただいた夢の話
それぞれにあたたかくて、切実で、和みながら
興味深く拝読しました

みっちぃさま
くじらの胃袋の中で生活する男の話って、
自分も確かに読んだ記憶があるんですけど
(身体が溶けちゃう元ネタはその物語だった)
なんの本だったか思い出せないんです

キャプテンナミキ & 愉快な野郎どもによる
『愛と冒険のハチャメチャ海賊夢ストーリィ』
いいかもです!