この記事は孫娘が2歳4ヶ月当時の過去のお話です。
詳しくは、「はじめましてのごあいさつ」をお読み下さい。


麻痺して動かない足のリハビリに使おうと、まだ入院中に歩行器をネットで買った。
歩く前の赤ちゃんが使う丸いやつだ。
(現在、生後7ヶ月の弟が使用中)


さすがに孫娘が座ると低すぎるので、足が動かせるように、
座る所を一番高い位置に来るように頑丈に縫い付け、
降りないように、肩ベルトを幅の太いゴム紐で作り丸い縁に付けた。
麻痺した右足が車輪に巻き込まれるので、靴を履かせる。
退院してから改良を重ね、今は君の足となり、
君は部屋の中を前へ後ろへと、自由自在に移動している。
病院では無駄な出費になりはしないかと、看護師長に買うことを反対されたが、これは本当に買って大正解だった。


これがなければ、退院後、私は一日中君を抱えて、途方に暮れていたに違いない。
訪問リハビリも来週からだ。
特別なことは何もやっていないが、君は確実に眠ったままの君以前の君に、少しずつ近づいている。

たまに、ばあばの宝物にしようと決めた、
あの日、君が目が覚めた時の動画を見返さないと、
君がそこにいるのが当たり前の事だと錯覚してしまいそうだよ。
まだ、1ヵ月前の事なんだ。
君を失いそうな気がして、涙が枯れるまで泣いたのは。