この記事は孫娘が2歳4ヶ月当時の過去のお話です。
詳しくは、「はじめましてのごあいさつ」をお読み下さい。


あの日からちょうどひと月。
皆が驚く程の進化を続け、君は今日退院する。
みんなから、「おめでとう」やら、「良かったね」やらの祝福の言葉をかけてもらう。
しかし、今の私には退院の喜びよりも、帰った後の大きな不安しかない。

君がまた、発作を起こしたらどうしよう。
(その後4ヶ月間発作は消滅しました)

君がインフルエンザウィルスに見つかって、またあんな事になってしまったらどうしよう。
(インフルエンザ予防接種はさすがに今回は無理でした。隔離しかない!)

君がリビングの固い床で転んで頭を打ったらどうしよう。
(自宅は古い社宅で、床は硬くて冷たいので、リビングにクッションフロアを敷きました)

歩けない君をどこに置いて、家事をやればいいんだろう?
(赤ちゃんの丸い歩行器を改造して乗せました)

リハビリはどうするのだろう?
毎日やってたから進化してたのに、週一に減らして君は歩けるようになるのだろうか?
(病院のソーシャルワーカーに 週に一度の訪問リハビリの手続きをしてもらいました。その後通所のリハビリも始めました)

不安と心配と疑問だらけで、完食し続けた最後の病院の食事を君が平らげるのを見届ける。


長くお世話になった、病棟の看護師さん達と主治医から温かいメッセージカードをもらってとても嬉しい。

君はここにまた、確実に来るだろう。
しかしそのときはいつもみたいに
ベッドの柵を乗り越えようと必死に頑張り、
モニターを外しては何度も付け替えさせる、元気で迷惑な入院患者だろう。


帰る途中百均に寄って、君の愛車になるはずであろう、入院中にポチった歩行器を改造するための材料を仕入れる。
「動かない足を常に床に着けておくだけで、刺激になり、リハビリになります」
そう、教えてくれた理学療法士の言葉を信じて、
君が乗れるように歩行器をばあばが徹夜で仕上げるからね。