この記事は孫娘が2歳4ヶ月当時の過去のお話です。
詳しくは、「はじめましてのごあいさつ」をお読み下さい。


10/31
孫娘は、一般病棟のナースステーションに一番近い、重症患者が入る個室に移動してきた。
ナースコール以外に定点カメラがあり、24時間監視してもらえるようになっている。

昼前に髪を洗ってもらった後に、発作みたいな感じがしたが、モニターのサチュレーションは100を示していた。

違うと思ったが、様子がおかしかったので、先生に見てもらおうと呼んでもらっている間に、
左側の黒目がどんどん左に行って、見えないぐらいまで寄ってしまった。 
左足はリズミカルに伸びたり曲げたりを繰り返し、体をねじって「はぁーはぁーっ」と小さく苦し気に声を出す。
怖くて目が離せない。


トイレは看護師さんが来たときに行かせてもらったが、怖くてご飯を買いに行くのも、お風呂にも行ける気がしない。
そんな発作を一日中、数十回繰り返す。
見慣れた可愛らしい孫娘の顔まで奪うのか?
神様はいないのか?
しかし、祈るしかない。

明け方動いて、CV(首の大静脈の点滴)から入れていたドルミカムを引っこ抜いて漏れてしまったので、急に薬を止めた時に起こる離脱かもしれない。

午後から、引っこ抜いたCVの抜糸をした。
その後、それが痙攣発作なのか、ドルミカムの離脱なのかを調べるために、また24時間脳波を撮った。
起きると機械を取ってしまうので、普通は薬で眠らせるが、
なぜか昨夜の8時頃からほとんど寝てなかった孫娘には、薬は必要なかった。
夜中に目が覚めて眠れそうになかったら薬を使うらしい。
その夜、孫娘は目覚めることはなかった。

11/1
脳波の記録に痙攣の発作はなかったようだ。
朝になると顔が元に戻っていた。
ドルミカムの離脱だったということだ。
私は身体中の力がどっと抜けた。


痙攣発作ではなかったので、早速リハビリが始まった。
言語聴覚療法(ST)、作業療法(OT)、理学療法(PT)を昨日から始めたけど、嚥下訓練も始めて、口から食べられるようになるリハビリもする。

その日、私は相当参っていた。
前日から、とてもお風呂に入りに行けそうにないので、監視カメラの前で孫娘のおしり拭きを使って体を拭き、
ご飯を買うのもトイレも、病室から外に出るのは最小限にしていた。
息子に午後休をとってもらって来てもらい、居候中の息子の家にお風呂と洗濯をしに一度帰る。

お嫁には
「様子が分からない分不安だろうが、ここにいても不安だから、どうせ不安なら家でゆっくり体を休めて大事にしておいて欲しい」
とラインを送った。