先生の診断 | 網膜分離症になりました

網膜分離症になりました

網膜分離症と網膜剥離により、左眼1回、右眼2回の硝子体手術を受けました。

先生も、気さくで優しい先生だった。

問診票にはとりとめのない事を書いたので、嫌いなやつの事を、なるべく冷静にまとめて話した。

(嫌いなやつの事を冷静に話すのは、ちょっと無理があったけど。)

いくつかの質問のあと、今書き込んだばかりのカルテを見て先生が言った。
「これは、・・・うつだね。」

「えっ」
私は、予想外の診断に固まった。

「PTSDとかではないと思う。

私はてっきりPTSDだと思っていた。
だからやつの事ばかり話したわけだけど。

先生は根拠として、

「まず、眠れないこと。
眠っても何度も目が覚めること。
休日、何も楽しみがないこと。
このふたつ。」

確かに、自分でも毎日つまんないと思って、以前好きだった事や趣味を無理やりやってみたが、ひとつも楽しいと思わなくなっていた。

なんか、そうかも・・・。

「嫌いなやつの事はひとつの要因ではあるけども、他にも、お母さんが亡くなった事や仕事が変わった事、目の事などが重なってうつになったんだろうね。」

先生が続けた。

「例えば、よそに異動して嫌なやつがいなくなっても、気持ちはスッキリしないよ。
うつを抜けば、そんなやつの事なんかどうでもよくなるから。」

そっかー。
そうなんだー。

「うつは治るから!」

そう言われて、すごく気が楽になった。