▼自己紹介はこちら
1台湾ドル(NT$)=約3.5円
2006/8/4
花蓮
ヤーニスは台湾のガイドブックを何も持ってないので、結局私が仕切ることになる。
私は次に行ってみたいのは、日本統治時代の面影を残しているという風情のある街「花蓮(ホアリエン)」っていうところ。
ヤーニスが時間を調べておいてくれたので、一緒に駅へ向かう。
が、やっぱ男がいると(失礼だが)便利。
荷物を一個持ってもらえて、「ここで待ってて」って切符を買いに行ってくれて、乗り場も探してくれる。
旅の最後にちょっと楽できるかな(笑)。
彼はまだ人生これからの20歳なので、ほとんど親子同伴てかんじではあるが。
花蓮までは、列車で4時間。
隣の席で楽しく話しながら向かっていたのだが、途中の駅で女性がヤーニスに向かって「ここ私の席なんですが。」と言ってきた。
私達はてっきり普通に、指定席だと思っていたら、台湾のシステムなんだろうか、途中の駅までしか有効じゃない指定席なんてあるんだー。
花蓮についたのは、午後8時。
さっそく宿を探さなければならないが、言ったようにヤーニスは何も持ってないので、私の「歩き方」のコピーを頼りに街まで出て、目的の安宿を見つけた。
が、どーみても高級ホテル。
聞いたら、改装したばっかなんだそうだ!
シングル1300台湾ドル!無理無理。
教えてもらった安宿に行っても、ツインをシェアしても700台湾ドル!それでも安いほうなんだそうだ。花蓮、物価高いなあ!
私達が、かなり困っているとかわいそうに見えたのか、安宿の奥さんが「ここへ行きなさい。」って、紙に書いてくれた。
そこには、「花蓮学園」と書いてあった。どういう意味だろう?
いろんな人に道を聞きながら目指す。
暑いし、荷物はあるし、道は分からないし、地図はないし、ほんとしんどい!
1人だけだったら、なんとか我慢も出来るのだが、ヤーニスが思ってたよりガキで、不満ばっかり言ったり、「だからこっちだって言ったじゃない!」とか言うので、ほんとキレそーになった。
↑
暗くなってきたよ!おなかすいた!
なんか彼のキャラなのか、つまんなそうにしゃべるので、時々ほんとにハラがたつ。
ほんとに私と一緒に来たいのか?
あるとき、「ほんとに可愛くないね!」って言ったら、「ボクは若いし、シャイだから。」だって。
なんとか、その「花蓮学園」に着いたのだが、ううん?なんか宿っぽくない。
↑
翌日の朝撮った外観
聞いてみたらそこは大学かなんかの学生寮で、夏休みで学生がいないので、一般に開放してるそうだ。
しかも一泊350台湾ドルで、ドミは広いし清潔で2人占め!
それでも高いとゴネるヤーニスを説得して、ここに泊ることにした。
助かった~・・・。
おなかがめちゃくちゃすいたので、近くの市場までごはんに出る。
中国や香港と変わらない屋台の風景なのだが、やっぱり違うのはみんな笑顔で活気があって、たまに日本語をしゃべる年配の人が多いことだ。
日本人と分かると、普通に日本語に切り替えてくれる。
台湾では、「自助飯」というシステムがあって、入り口にこういう風に、おかずがバイキングで並んでいる.好きなものをとって、最後に、白米とスープをもらってお金を払う。
中国語が読めなくてもおいしいものが食べられるので、すっっっごい助かる!すっごいいい!!!
翌朝、花蓮は海の近くなので、泳ぎに行こうと立ち寄った食堂のご家族も日本語ペラペラだった。
だんなさんが、ちかくに日本人が統治時代に作った海水浴場があるので行って見たらいいと勧められたので、バスに乗っていってみる。
日本が作った海水浴場「磯崎」
一応、荷物を見てないといけないので、二人で交代で泳ぐ。
意外に人が少なくて、なんかのんびりした海水浴場だ。
楽しかった~!
その夜、どこで情報を仕入れたのか、ヤーニスが夜無料でバスケットをやってる場所があるというので、一緒に行ってみた。
ヤーニスは190センチあって、高校時代はバスケをしてたそうで、しばらくやってないのでやりたい~!って楽しみにしてたのだ。
↑
「撮って~~~」って叫ぶヤーニス
そこには、たくさんの若者がいて毎夜ここで仕事の後集まってバスケを楽しんでいるらしい。
意外な欧米人の飛び込み参加に、みんな喜んで迎えてくれた。
英語をしゃべる、みんなの兄貴みたいなチェンさんがほんとによくしてくれて、酒を買ってきて私達にも振舞ってくれる。
しかも練習後、飲みに連れて行ってくれ、次々とビールが抜かれ、楽しい(うるさい)宴になった。
ヤーニスも大喜びで、コーフンしてたくさん話しててよかった。
ほんといいなあ~!台湾人の人たちって!
漢字を交えて、すもうの話や(なぜか)飯島愛の話で盛り上がった。
↑
エビが美味しい~!!
チェンさんが、「君らは恋人同士なのか?同じ年くらいか?」って聞いてきた。どんだけ見る目ないねん!(笑)
ヤーニスは私のトシをしっているので大ウケ!
「よかったじゃ~ん!」って大笑いして、バシバシ肩をたたいてくる。
ただの友達で一緒に旅行してるって言ったら、やっぱびっくりされた。
↑
空心菜美味しい!!
本当に楽しい夜だった。
しかもたくさんビールを飲んで、たくさんご飯を頂いたのに、お金を受け取ってくれなかった!
ほんとうにありがとう!ああ、楽しかった!
明日、お礼のビールケース持ってこよう!
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20210517/12/mugi-and-hop/b1/d8/j/o0345042714943235860.jpg?caw=800)
↑
スッキリして美味しい台湾ビール
門限の11時をとっくに過ぎてるので、入口のフェンスは閉まっている。
なので、乗り越えて入るのだが、なかなかうまく超えられなくて、ヤーニスに助けてもらった。
「超えるときに座っちゃだめだって言っただろ!もー、いつも思うけどちゃんと人の話を聞いてよ。」って怒るヤーニス。
そのむくれた顔は、(もともと似てるが)マコーレー・カルキンそのもので、ほんとガキっていうか、若いなあって思う。
これでほんとなんかあったら、私は
ある意味の、「子連れオオカミ」になってしまう。
夜、寝るときに、ヤーニスがボソッと小さい声で、「ボクと一緒に旅行するつもりあった?」って、聞いてきた。
私は困ってしまったので、聞こえないフリをして寝た。
![下矢印](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/121.png)