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  1マルカ=約70円

 
2006/3/24

サラエボ

 
私に突然訪れた衝撃の夜。
サラエボの名物おばさんとホントに一夜をともにしなければならないのか、、、、!!!
 
 
↓前回のお話はこちら
 
晩ご飯は、イバナの弟夫婦の昨日の残りものとおぼしきスープとカチカチのパンでした。とほほー。

 

ひとつしかない居間に泊まれと・・・(迷惑顔の弟夫婦)。
 
 
まあまあしょうがないと、渡された毛布をかぶって就寝の準備。
いろいろ怖いんで、貴重品は腰に巻いて寝る。
 
そして迎えた深夜、寝しずまった頃、
 
ほんとにイバナはやってきた!まじか!
 
で、当たり前のように私の隣にごそごそと入ってきた。
寝返りも打てない狭さのソファに。信じられない!
床で寝ればいいじゃん!
警戒心から右半身が硬直して、なかなか寝付けない私。
隣でグウグウ寝るイバナ。

・・・ああ、これが(ブルガリアの)彼だったらどんなにいいだろう。
 
と、叶わぬ夢を妄想しながら、いつのまにか明け方少し寝た。
ったく、なんちゅう夜や。
 
 

超あせった~~~!

 

翌朝、目が覚めたらイバナはもういなかった。

↑私の貞操は守られました。

さて、ブロヴニク行きのバスは7時15分。
弟嫁アニータにバスターミナルまで送ってもらう。

ここでイバナと待ち合わせをしてて、彼女がバスの荷物預け代2マルカを宿泊代から払ってくれるはずなのだ。

 

 

 

 

が、何分たっても全然イバナは姿を現さない。

時間はどんどん過ぎていく。
そして、バス出発まであと15分をきった。

 

もう、無理だ!

荷物代のたった2マルカ(140円)のために、40マルカ(2800円)もしたバス代がふいになってしまうじゃないか!

 


私は、昨日イバナに残りのマルカ全部あげたので、コイン1枚もっていない。
あとはユーロのみ。

ただ、今から出るのに両替なんかしたくない。

 


アニータに「お願い!2マルカ貸して!あとでヤスナ(イバナ)にもらって!」って頼むも、お金を持ってきてないらしい。

がーん。もう両替しかない。

 

 

私は半泣きになって、すぐ近くの郵便局へ走る。

すると、係員はコーヒーを飲みながら笑いながら仕事中。

 

 

私は「あと10分しかないんだよ!早くしてお願い!」って、20ユーロ札を出した、その時!


彼らのシステムがダウン!



「いやあああ~(泣)!」

 

 

再起動するまでの数分が長ーーく感じたこと感じたこと。
なんとか両替してもらったマルカをひったくり、アニータと慌しくハグをして別れ、ターミナルへ走る。
バスにもなんとか間に合って、荷物代2マルカ払い、ぜーぜー言いながら乗り込んだ。

 


「くそイバナめ~メラメラ!」って、ムカつきながら

貧乏ゆすりをして窓の外を見ていた

まさに出発時間のその時!

 


イバナがサンドイッチと水を抱えて走ってきた!

 


「走れメロス」であれば間に合って感動のエンディングであろうが、私にとってはもう遅い。

 

2マルカ返せ。

 

イバナはバスの中に入ってきて、サンドイッチと水をくれて「ごめんなさい!」みたいなことを言って、出発する間もずっと外で「急いだんだけど、転んじゃって!」みたいに、手のひらの傷を見せたりして、両手を合わせてずっと謝ってた。
なんか気の毒になって、「ドブロ!ドブロ!(もう、いいよ)」って叫んで手を振った。

 


・・・・なんかすっごいインパクトのあった1日だったわ~。
やっぱ、あれイバナだったんだよね?

 

なんかあの人の姿、ひとごとには思えなくて

 

「なんか、、、人生ちゃんとしよう」

 

となぜか奮い立った私であった。

 

 

 


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注意 忘備録でもある当ブログは「読み物」としてお楽しみください。 ブログ内の、安宿情報やビザ情報、国境越え情報は昔のものです。現在は渡航できない国もあります。旅の最新情報は、現役の旅人さんのブログを参考にしてください。
 

 

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