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1トルコリラ=約85円
イスタンブール~ソフィア
夜行列車に乗って
バスに乗って、サフランボルからイスタンブールへ。
約6時間後、2回目のイスタンブールに到着。
ここから今夜、鉄道でブルガリアに向かうのだ。
まずは、アジア側の陸のバスターミナルで降りて、船に乗り、ヨーロッパ側の陸へ行かなければならない。
中東やアジアからのバスや列車の終点はアジア側大陸にあるので、バスターミナルで降りたら、船に乗ってヨーロッパ側の大陸へ渡り、ヨーロッパ行きの始発のバスや列車に乗るのである。
船はフェリーみたいな立派なものなのに、乗船代1トルコリラ!
よっ!太っ腹!
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見えてきたイスタンブール。モスクが夕焼に映えて美しい。
まさに東西の出会う街、イスタンブール。
夕焼けに染まるモスク、点灯し始める街灯り
・・・映画みたいに美しい。
さて、私が今夜向かうのはブルガリアのソフィア。
バスで行ってもいいんだけど、一晩かかるし、横になりたいし、何よりバスでの国境はかなり意地悪されるらしく、入国拒否で追い返された人も居るという噂にびびり、7トルコリラしか変わらないし、列車にしたのだ。
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イスタンブールの鉄道駅に着いたのは夕方5時だが、列車は午後10時発。5時間もある。
なので、チケット売り場のおじさんに、拝み倒して、カウンター内に荷物を置かせてもらい、街に飛び出す。
残りのトルコリラをぴったり使い切るためだ。
まずはエジプシャンバザールに行って、1トルコリラ分だけカレー粉を買った。これ、あると色々便利なんだよね。
そして腹ごしらえに、前回見逃したイスタン名物、船上サバサンド屋に行く。
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サバはでっかくて、うーーーまい!
あまりにもおいしそうですぐにがっついてしまったため、写真ありません・・・。でもサバは半身くらいあって激うまでした!
食べきれなかったので、今夜の夜食!
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こんなの(ネットより)
桟橋には、豆ゴハンも売ってたので買って、サバサンドから魚だけ少し抜いてのせて、持参したしょうゆをかけて食べてみる。
うわああ、激うま!やっぱ港町はいいねえ!
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ひよこ豆の炊き込みご飯!
あとはこまごましたものを買ったりして、最後のトイレ代0,5トルコリラを払った時点でトルコリラ終了!!!
久々にぴったり使い切ったよ!!
しかし、夕方の船といい、夜の列車といい、今日は「旅」してるってかんじ~!
なんかつくづく列車にして良かった。
人も少なくて、かけおちみたいな気分。
頭に、誰の歌か忘れたが昔の曲が浮かんだ。
♪あの人から言われたのよ~、午前5時に駅で待てと~、なんとかかんとか~、また次の汽車を次の汽車を見送った~、なんとかかんとか~、私ひとり、切符買う~。
なんとかかんとかってスイマセン。
「麻生よう子」さんの「逃避行」って歌でした。
私はこれを小学生のころ聞いて、幼心に「大人になったら“かけおち”というものをしてみたい。」とひそかに憧れていたものだ。
ま、今は毎日「ひとりかけおち」みたいなもんだけど。
私は子供のころから、「次の街へいく~」とか「僕は一人で出て行く」とか「次の汽車に乗り~」とかみたいな、旅チックな歌が好きだった。
今思えばこうして旅をしてるのも幼い頃からの必然ていうかんじ。
もう少し早く、せめてせめて
あと10年早く気づいていればよかった。
さて、列車はコンパートメントに一人♪
コンパートメントとは、3人がけぐらいの席が向かい合っててそれが一つの部屋になってるみたいなの。
「ハリーポッターに出てくる列車」みたいの、といえば分かりやすいだろうか。
列車が動き出してからすぐ私は買っておいたビールをプシュと開けて、サバサンドの残りで、ひとり宴会開始。
窓にもたれ、飛んでいく夜のイスタンブールの夜景を眺める。
くそー、何でひとりなんだろう。(←いまさら?)
ま、気を取り直して、と。
列車はあったかいし、誰もいなくてゆっくり寝れるし、最高。
出国審査と入国審査は、ぐっすり寝込んだ夜明けに係官が乗り込んできて起こしてくれる。
特に入国審査は、ブルガリアの係官が数名乗り込んできて、質問も無く義務的にポンポンとパスポートにハンコを押していく。
今までの旅史上、はじめての簡単な国境越えだった。