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1ヨルダンディナール(JD)=165円


 

2006/2/1

アンマン

デザートハイウェイを抜けて

 

ペトラ遺跡の翌日は首都アンマンへ向かう。
起きたら、すっごい風だし、すっごい曇りで今にも雨が降りそう。
昨日、ペトラ遺跡行っておいてよかった~!!!

雨女の汚名、返上かな♪

 

 

アンマン行き最終の乗り合いバンは朝10時発。3JD。

人は満パイ。
砂漠に走る一本道の「デザートハイウェイ」を駆け抜ける。

 

 


砂漠の高速、デザートハイウェイ。

 


約3時間後、アンマン到着。
バンの中に、日本人の男がいたので誘って、タクシーでシェアして市内に向かうことにした。
タクシーの運ちゃんは、ホテルの住所を見せたとき、「あー、知ってる、知ってる。乗れ。」って言ってたくせに、実はぜんぜん知らなくて(よくある光景)右往左往してる。

最初に料金交渉で「2JD」って言い切ってたので、かまわないが、本当の「困ったちゃん」は同乗したこの日本人の男。

 

もう、キレすぎで一緒にいて恥ずかしい。


「おまえ~!知らないのかよ~!」
「イッツ・ノット・アワ・フォルト!(←アワって言うな)ユア・フォルト!」
「だ~か~ら~!メーター止めろよ!」

 


・・・ほんと旅を自分でつまらなくしてるヤツ。

数百円だし、急いでるわけでもないのに。

それに知らないことを知ってるっていうのって、アラブ人(南米でもそうだったが)のご愛嬌じゃん。

 

 

 


大丈夫、慣れますって。
 

 

いろんな人に聞きながら、なんとかホテル周辺まで着いた。
私は1JD払ってすぐ降りた。
が、キレ男は「・・ほんとに1JDでいいかなー。」って、急に弱気。

付き合いきれないので、「じゃね!」とすぐ去った。

彼は私と違う宿に行くらしいし。

 

 

しかし、アンマンってすっごい都会~!

 

中東の有名人

 

さて、アンマン滞在中の宿は、中東を旅する人間なら周知の「クリフホテル」
クリフホテル…なんとなく皆さんにも聞き覚えがあるかもしれない。

 

 

 

あのイラク人質事件の若者達や、イラクで殺されてしまった香田君がここクリフホテルから発っており、事件後、ここには日本のテレビが殺到した。

 


クリフホテルは、イスラエルに行くためや、昔ならイラクに行くための拠点になっていたのである。
情報ノートを見ても、昔の書き込みはイラク情報がたくさん書いてあるが、やはり状況が危なくなったり、香田君の事件があってからは、なんとなく書き込むのがタブーなかんじになっているらしく、今はイスラエル情報が中心になっている。

 

 

そして、このクリフホテルが有名な理由はもうひとつ。

 

ホテルのスタッフ、サーメルさん、その人である。


とにかく腰が低く、日本人が大好きで親切。

その優しさは中東に響き渡るそうで。
将来、自分のホテルを持つのが夢なんだそう。

そういう噂は、ヨルダンが近くなるたび耳にした。

 


クリフホテルに到着したその日。
最初に迎えてくれた人は、細くて、声が小さい温厚そうな落ち着いた男性。

「もしかしてサーメルさんですか。」って聞いたら、そうだった!
 


サーメルさん、顔ちっさ!!

 

 

サーメルさんは、さっそく「ネスカフェ飲む?」って聞いてくれたんで、ごちそうになりながら情報ノートを読んでいた。

そこには、彼に関する情報やお願いがびっしり書かれており、見ると彼専用の感謝ノートまであった。

 


そのサーメルさん専用の情報ノートによると、彼は、ヨルダン人オーナーから冷遇され、月125ディナールしかもらってないらしい。

しかもリビングに寝泊りして、24時間365日勤務。
彼はその薄給の中から、日本人客に出すサービスのコーヒーは自分で買っており、またよく日本人をランチに誘うそうだが、一切おごらせてくれず、別れ際のお礼をまったく受け取らないらしい。

 

 

 

 

計算したら彼の日給は、4ディナール強。約700円。

客にランチをおごった時点で終わりである。
なんで、日本人客は別れ際に押し付けるようにコーヒーやお金などを置いていくそうだ。

 

 

お礼を受け取らないサーメルの夢をかなえてあげようと、テレビの横には「サーメルホテル基金」という募金箱があり、「毎月25日にいる方は、サーメルに渡してください。」って書いてある。

 

 

 

どうしてそこまでして日本人客に尽くすのか。
彼に言わせると、「日本人が大好きだから。」だそうだけど…。
(理由は次回「サーメルストーリー」で明らかに)

 

 

暖かい毛布が嬉しい♪

 

【Cliff Hotel クリフホテル】

Prince Mohammad St
3.5JD/ドミ(だけど2人部屋)。共同シャワー、トイレ。キッチンはサーメルがいるときは使える感じ。充実情報ノート有り。

◎場所分かりにくい。バス停から「キングフセインモスクまで」って言ってそこから「セイコーコーナーはどこ」って聞いて来よう。通りに看板は出てる。周りがうるさいのとキッチンが自由に使えないのが残念。

 

 

 

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