▼自己紹介はこちら
ワルザザート
翌朝、4時に起きて4時半に宿を出る。まだ真っ暗。
タクシーつかまるかなあ。
民営のバスターミナルは結構街から遠いのだ。
出ようとすると、何と夜明け前だというのに宿のおじさんが起きてきてくれた！
別れ際に「シュクラン！（アラビア語で「ありがとう」）」を繰り返したら、おじさんは手を合わせて、また来てねみたいなことを言った、多分。
ほんと、いい人だ～…。
やっぱり、夜明け前の街にはタクシーどころか車も走ってない！
人の影も形もない！ザ・閑散！！！！
やばい、ど～しよ～！
やっぱりおじさんにタクシー呼んでもらえば良かった！
あ！あそこにガソリンスタンドがある。
車も何台かいる。
乗せてってもらえないか聞いてみよう。
と近づいて、いろいろおじさんたちと話してる最中、目の前をタクシーが横切った！
奇跡の通過！
みんなで道路に飛び出て、タクシーを止める。
ありがとう、おじさんたち…。
やっぱいい人ばっかりの町だ。
↑
たどり着いたバス乗り場
なんとか出発時間に間に合い、バスに乗り込んで出発を待っていた。
と、そこへ売店で見かけた少年が入ってきて、フランス語でなんか話しかけてきた。
適当に「ウィ」「ウィ」とハイハイ言ってたら、自分の携帯とメアドを書いた紙を渡され、「マリアージュ」がどうのこうの言ってて、気づいたらプロポーズされていた！
が、それから6時間。バスの中でもエルフードに着くまで、あと2人にも軽ーくプロポーズをされたのであった。
「テ・キエロ・ムーチョ（スペイン語の愛してる）」聞き飽きたわ。
そんなに日本人との結婚ビザがほしいのか。
そんでもって気がつくと、私の周りには前、後ろ、横、斜め前、斜め後ろって男たちが座ってて（他ガラガラなのにい～！）興味しんしんで私を見ている。
ほとんど詰め将棋状態である。しかも負け。
なんで、隙をみて2、3列後ろに移動した。
まったく～。恐いわ！
夕べは、ちゃんと4時に起きれるかが気になって気になってほとんど眠れなかったので、バスの少年にもらった毛布をぐるぐる巻きにして、みの虫のようになってバスの中はずっと寝てた。
時々寝返りを打つ瞬間、ふと目を開けたら、振り返って私を見ているオヤジと目が何回も合って苦痛だった。
「な～に～見てんのよ～！
」って
青木さやか風にすごみたいくらいだった。
なんで、みごたえがあるっていうエルラディシアまでの「カスバ街道」は、まったく見ていない…。
いいんだ、いいんだ、この世にカスバ街道なんてない！と思い込む。
エルフード到着
エルフード到着！
「サバク！」「サバク！」ってまとわり付いて来る客引きたちを、シューティングゲームのようにかわし、電話屋に飛び込み、早速メルズーガの宿の人に電話をする。
ここで、もう一回ルートをおさらいしておきます。
マラケシュ
↓
（CTMバスで4時間。）
↓
ワルザザード
↓
（民営バスで6時間。残念ながらCTMは走っていない。）
↓
エルフード←いまココ
↓
（グランタクシーで1時間。6DHくらいだって。）
↓
リッサニ※ここに予約を入れてるメルズーガの宿の人が迎えに来る。
↓
（グランタクシーで1時間くらい。）
↓
メルズーガ
呼び出し音が鳴ってすぐだ。
誰かが私の電話ボックスのドアをドンドンたたく。
「なんだよ～。他にも空いてんじゃん！」って、キッと睨んだら、そのおじさんは鳴っている携帯を見せてくれ、この人が迎えに来てくれた人だとわかった！
あれ？次のリッサニに来てくれるはずでは？？
そのモハメドおじさんの話によると、その宿にはよく日本人が予約の電話を入れて来るそうだが、エルフードに着いた時点で他の客引きにしょっちゅう横取りされるそうなのだ。
自分がそのホテルから迎えに来たふりをして。それはひどい。
なので、いつもこのモハメドおじさんが予約してきた日本人客をここまで確保しに通っているそうである（笑）。
「日本人はすぐ誰でも信用するからねえ。」って言ってた。
よし！これで、今日の夜はサハラを覆う満天の星空を眺めながらミントティーを飲んでるはずだ。
1週間いる予定なので、ゆっくりできそう。
ちょっと現実離れしてきま～す。
羊が実る木（笑）※絵葉書より
カヨちゃんは、マラケシュから海岸よりのエッサウィラに行くバスの窓から見たそうだ。どういう理由か知らないが、こんなかんじで羊が木に登る。身を守る為？見たかったなあ～！いなかった！海岸に向かう方面にしかいないのか？
