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1ヨルダンディナール(JD)=165円
2006/2/15
お知らせしたとおり、以前のブログの素敵な展開です。
サーメルさん三部作、完結編と言いましょうか。
~第1部~
~第2部~
ある日、私は気になっていた宿の情報ノートを1日かけて修理した。←暇なもんで。
ズタズタのボロボロのバラバラだったからだ。
ほかのゆるい土地のものならともかく、この地の情報ノートは、ちょっと特別な貴重なものだと思うので。
自分で糊(のり)やテープを買って、地道に修理。
私は結構、こういうことが好きで、よくほかの日本人宿でもやってたが、ここのはやりがいがあるわ~(笑)。
一枚一枚破れたページを糊(のり)で貼り付け、製本していく。
その様子をカウンターから、(昼しか来ない)ヨルダン人オーナーが、鋭い視線で私を見つめ続ける。コワイ。
糊(のり)が終わってしまったときだ。
なんとオーナーが次の糊(のり)を買ってくれた!
しかも、「Good Job!」って言って、高いバーガーセットをデリバリーでおごってくれた!
えーびっくり!こういう感謝の概念を持ってるんだったら、もっとサーメルさんの待遇をよくすればいいのに。
このオーナー、いつも出て行く日本人が、自分を無視してみんながサーメルに写真をせがんでいるのを、いまいましそうに見てるんだよね。だったら、ほんと自分も愛想良くすればいいのに。
冷遇に耐えかねて何回かサーメルがホテルを移ろうとしたとき、サーメルさん目当ての日本人客が来なくなるのを恐れて、オーナーは「昇給するから行かないでくれ。」と引き止めたらしいが、いまだ昇給はかなってないそうだ。
ここにも、パレスチナ人(サーメルさん)と、ヨルダン人(オーナー)の関係の縮図が見えるよう。
イスラエルから帰ってから10日。申請しておいたパキスタンビザが出来上がった!
日本大使館で紹介レターをもらって(30分で受け取り!)、パキスタン大使館で申しこんで、今日うけとり。
すごいスピード発行。しかも日本人はビザ代無料!(3ヶ月)
これでヨーロッパから直接パキに飛べるよ。
すべての用事が終わり、明日の早朝の出発までやることもないのでネットカフェでいろいろ調べていたときだ。
従業員が「君の名前はムギ?」って言ってくるので、びっくりしたら、「ホテルから電話だよ。」。
出てみると、サーメルで「ごはんができたよ。」だって!おかあちゃんか!居場所を探し出されて、ごはんだから帰れって(笑)。
帰ってみたら、ケーキみたいなごはんができてた。すっごい!
これだけの材料を買うのには、彼の日給の2,3日分はかかるだろう。
みんなでありがたく頂いたが、量が量なので全部は食べられなかったのがほんとに悪い。
残りはタッパーにつめて、翌日のバスのごはんにすることにした。
↑
翌日、シリアへ向かうバスに乗るため、早起きするつもりが、ねね寝坊した私!
バスは朝9時発で、これを逃すと午後3時発になってしまい、到着が夜になってしまうのだ。
そのため、あわただしく宿を出ることになってしまい、挨拶もそこそこにお別れすることになってしまった(泣)。
到着した日に一緒に写真撮っておいてよかった。
さよなら、サーメルさん!
バスターミナルまで走りながら、「やっぱり遅れてもいいからハグしに戻ろうか」と大後悔。
ちゃんとお別れしたかったー。が、時すでに遅し。
いつも小さな声で、初お見合いの女性みたいに、のの字を書いてるみたいにして「コーヒー飲む?」って聞いてくるサーメルさん。
寝不足のせいで、時々壁によっかかったまま眠ってるサーメルさん。
大好きなウノやりだすと、人が変わってうざくなるサーメルさん。
サーメルさん、自分のホテルを持つという夢かなうといいね。
客をもてなしすぎてつぶしちゃわないようにね(笑)。
「コーダホテル(←サーメルさんが考えてるホテルの名前。香田君を送り出したことを後悔しているため)」
出来上がったことがネットなりで知らされるのを楽しみにしてます。
中東一いい人幸せになる
【2011年10月追記】
最高にうれしいニュースを知りました!
ななな、なんと!
サーメルさんが日本人女性とご結婚されたそうです!
道のりはやはり厳しかったらしく、長い時間をかけて、奥さんのご両親から許可をもらい、結婚が決まった時は奥さんは涙されたとのこと。なんていい人に巡り合えたの!
しかも私と同じ2009年春に結婚したなんて、その偶然がまたうれしい!サーメルさん、末永くお幸せに!今までの分もいっぱい幸せになって!!
2009年秋、サーメルJrも誕生!(奥様のブログより)
しかも念願かなってクリフから徒歩1分の場所に「マンスール・コーダホテル」を開いているそうです。
(ホテル自体はルアイさんというサーメルさんの親日家の友人が常駐し、今はサーメルさんは奥さまの故郷、石川県在住とのこと!)
あーーーーーうれしい!人の幸せがこんなに嬉しかったことがあろうか!(泣)!!
いつかぺトラ遺跡を見たいという夫と一緒に
また訪ねられたらいいな。
↑
この朗報を知ったときの私。背後に心配する(旅後結婚した)オット。
【Mansour Hotel (KODAホテル)】
King Faisal St.(TEL) 962- 6-4621575
ドミ一人3.5JD、シングル7JD、ダブル8JD
シャワー・トイレ共同、ファン付。キッチン・冷蔵庫あり。有料PC1台あり。情報ノート豊富。パン、チーズ、ゆで卵の朝食付。
※ネット調べ。地図は「旅barber」さんよりお借りしました。
ヨルダンのまとめ
旅の家計簿
ヨルダンではずっと自炊してないんでそのせいで食費がちょっとかかりすぎました。
◎滞在日数=9日 | 計(現地通貨) | 計(円) | 1日当りの生活費 |
飲食費(タバコ含) | 46 | \7,590 | \843 |
宿泊費 | 29 | \4,785 | \532 |
国内交通費 | 30 | \4,901 | \545 |
観光費(ツアー代・入場料等) | 8 | \1,238 | \138 |
雑費(ネット・衣服等) | 30 | \4,950 | \550 |
その他 | 0 | \0 | \0 |
移動費・ビザ代 | 13 | \2,145 | |
総合計 | 155 | \25,608 | \2,607 |