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※1YR(イエメンリアル)=約0.7円
2005/12/19
砂漠の摩天楼へ!
ここ数日、宿どころか街自体で全然日本人を見なかったのに、今日は一気に3人の日本人男性がこの宿に集まった。
みんな一人旅で、前後して着いたらしい。
その中の一人は、やっととれた有給休暇が一週間で
日本の自宅からここまでの移動に前後三日取られるので
サナアにいれるのが、なんと1日だけ!!!!
一睡もせずに観光する予定だそうだ。
サナア滞在を延長し続けている私のことを超うらやましがられた。
ほんと、私もそうだけど、日本って長旅したかったら辞めるしかないもんね。有休も(気を使って)めっちゃ取りにくいし。
ドイツみたいに年3週間くらい義務で長期休暇をとれるシステムにしないと、長旅したかったら離職しかなくて、有能な人材の損失につながると思うんだけどね~総理~。
さて、その中の1人、一人旅の日本人男性Tさんが私のところに来て、アメリカ人と車とガイドをシェアしてサユーンに行くことにしたけど一緒に来ないかって誘われた!
わーい!!行く、行く!!!
いきなり翌日、砂漠の摩天楼シバームを目指す3泊4日のツアーに出ることになった。
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イエメンご飯、美味しい!!
マーリブ
衝撃の顔合わせ
朝8時にツアーが出発。
宿の前でメンバー集合。私とTさんとケビン(アメリカ人)と、ドライバー兼ガイドのアハメッド。
アハメッドは、イエメン人らしく、ジャンビアを腰にさして、粋なおじさんだ。
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ちょっとダスティン・ホフマン入ってる?
そして、メンバーのアメリカ人ケビンから
衝撃的な自己紹介があった。
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上の漫画のイラストのペリー、ビジュアル間違えてました。
漫画のはフランシスコ・ザビエル。
黒船のペリーはこちらでした(汗)。謹んで訂正。
でもほんと家系図みたいのあったんだって。
だからいつか日本に行きたいって。すごーい!
ところで、現在は(これから行く)マーリブ、サユーン、シャハラなどは個人ではパーミット(政府からの旅行許可証)が降りず、こういうチャーターのツアーでないと行けなくなっている。
というのも、情勢が不安定な地域では外国人誘拐がよく発生しており、イエメン政府としてはそれを避けたいため、外国人の移動に関して敏感なのである。
(先日もスイス人カップルが誘拐され、後にすぐに釈放された。)
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TOKYO?何屋さん??
でも、こちらにきてわかったのであるが、こういう誘拐はイラクの飛び火とか身代金目的などではなく、まだまだ貧しい部族らが「うちの村に水道を引け。」とか「道路を作れ」とかの切実な要求を政府にするため、効果的な外国人を連れ去るのだそう。
たいていは政府が要求を呑み、すぐに釈放されるそうだ(人質はたいそうもてなされるらしい)。
以前、救出活動中の政府軍と、その部族との争いでアメリカ人医師が亡くなってしまい、それが報道されたことが、今のイエメンの神経質な対応につながっているそう。
私ら、アメリカ人と一緒だけど大丈夫かなあ?
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後日、イエメン門にあるカフェにてツアー打ち上げ。
一生分の銃を見る
マーリブまでは何と検問は10回くらい。
パスポート提示はないけど、アハメッドが許可証を大量コピーしてて、検問のたびに兵士に渡している。
その兵士の銃を見ると何と血がついてて、使いたてホヤホヤって感じで、ゾ~。
マーリブが近づくと、兵士が1人車に乗り込んできて、武装ガードマンとしてついてくる。
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こんな近くに兵士が。
途中の遺跡を見てる間も、ずっと兵士は私達についてきて、外れた行動をしないように見てる。
でもすごく感じが良くて、一緒に写真とか撮ったりしたよ。
食事休憩でレストランに寄ったのだが、この辺の人たち。
み~んな銃を持ってる!(子供まで)
街の男たちがみんながみんなマイ銃を担いで歩いてる!
アハメッドいわく、これはここが戦地だからではなく、サナアのジャンビア同様、男らしさの象徴みたいなものらしい。
チキンのせごはん。うまし!
そうそう。ここでの昼ごはんだが、美味しかったのだが、チキンとライスとチャイで、一人1400リアル!!ぼりすぎ!サナアなら200くらいだよ。
その場は、払ったが、相場の7倍はないわ~!
ガイドのアハメッドが、それからは食事のたびに店主と交渉してくれて、許容範囲の2~3倍の価格にしてくれるようになった。
特に彼が店からキックバックをもらっているわけではないらしい。
かっこいいぞ~♪アハメッド!あと3日、よろしくね!
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ツアー中でもカートタイムは欠かさないアハメッド。
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