▼自己紹介はこちら
1シュケル(NIS)=約25円
2006/2/10
ベツレヘム
エルサレムでは、昨年末起きた「ムハンマドの風刺画事件」のせいで、イスラム世界がピリピリしてるのか、毎晩、遠くで爆発音がする。
ヘブロンというとこでは、デモがあって建物が壊されたりしたそうだ。
↑
壁の外側
エルサレムから乗り合いバスで30分。
イエスが生まれたといわれるキリスト教の聖地ベツレヘムもまたパレスチナ自治区に当たる。
ベツレヘムのチェックポイントは喧騒のラマラと違って、静かできれい。無機質なかんじ。
↑
ちなみにこの壁の右方向は行っては命にかかわるそうで、タクシーも行ってくれないそうだ。
そんな壁にもやはりメッセージが描かれている。
↑
$(ドル)を飲み込んだライオン(イスラエル)が、鳩(パレスチナ)を食い殺している?
ともあれ、キリストが生まれたという「生誕教会」へ。
ここにも数年前、イスラエル軍が攻撃して、中に閉じ込められたパレスチナ市民や聖職者、警察などを数日にわたって攻撃虐殺し続けた場所らしい、、、。
そういや、その際、イスラエル軍による侵攻作戦の最中と知らずに、ガイドブック片手に生誕教会を探す日本人カップルが、外出禁止令が敷かれた町に観光でひょっこり現れたそうで、取材中の報道陣に“救出”される騒ぎがあったらしく、CNNとかのトップ記事になったそうだ(とほほー)。
彼らはカップルで世界一周中で、ずっとTVを見てなかったので情勢を知らなかったそうだが…。出会った人だれも止めなかったのだろうか??
教会は、豪華絢爛。でも、 現存する世界最古級の教会なんだそうだ。
地下に降りていくと、「ここで生まれた。」っていう場所があって、みんなそこへすがりつくようにお祈りしてる。
↑
イエスが生まれたとされる場所の前で祈りを捧げる人
↑
ここで生を受けた。
ちなみに教会前のインフォメーションセンターでは、パレスチナのパンフレットもらえます。
イスラエル兵の抜きうちチェックで見つかると、いちゃもんつけられるそうですが。
さらば、イスラエル。
時間があれば、あのジェニンにも行ってみたかった。
「6日間戦争博物館」のあるジェリコとかも。
しかし、私は中東をあと1ヶ月弱で駆け抜けるつもりなんで、おとなしく許可をもらった期間でイスラエルを去ることにした。
今回のイスラエルの旅。
やはり個人では行ける所や行動範囲や会える人が限られている。
だからといって、彼らのように行動をするところまではいけない。
知識も情熱もすくなすぎる。私なんかに、イスラエルはちょっと重すぎた。
ただ、今回、訪問を決めてブログを書くことで、いろいろ調べて、宿の記者からも話を聞けて、勉強ができて、ほんとによかった。
帰国後もニュースの見方が変わると思う。
「写真を撮ってくれ!シャロンがやったんだ!」
ガザを訪れたある観光客に、パレスチナの人たちは銃撃跡の家を指差して叫んだという。
日本人の私たちにパレスチナ人側の声はほとんど届かない。
実際に行った私たちができることは、このような事実を一人でも多くの人に草の根で伝えていくことなんだと思う。
↑
宿から見た夕焼けのエルサレム
最初、「中東に平和なんて来ないだろう」と言ってしまったが、今では「来てほしい。」とほんとに思う。
兵役を拒否するイスラエルの若者 が500人を超えたそうだ。
小さな希望である。
ちなみに出国は、入国の厳しさに比べてあっさりしたもんでした。
「とっとと出てけ。」って感じ。質問もなかったし。係官、あっちむいてタバコ吸ってたし。
が、空路の場合は、テロ防止のためものすっごい時間がかかるそうだ。飛行機乗り遅れる人もすごい多いらしい。
なんで、イスラエルの場合、空路は入国簡単、出国大変。陸路は入国大変、出国簡単。ってかんじかな。
↑
じゃあね!
![下矢印](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/121.png)