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2006/3/5

 

さて、ここサフランボルで、4か月と長かった中東も最後になる。

明日の朝には、まっすぐイスタンブールへ6時間。
夜には、夜9時発の列車に乗ってブルガリアはソフィアに直行!
 

ほんと中東、楽しかったーーー!

 

ありがトウ~!チュウトウ~!

 

「ありがとうオリゴ糖」ジョイマン風に。

 

こわがっててごめんね

 
正直言うと、中東に来るのはちょっと怖かった。

人の旅ブログを読んで、「イスラエル」とか「ヨルダン」とか国名を見ただけでビビったり、乗り継ぎの空港でカフィーヤ巻いてる人を見ただけで、ドキッとしたり・・・。

中東は、テロリストの巣窟で、死ぬ覚悟で行くところだと思ってた。

 

が、「百聞は一見にしかず」って本当で、実際来て見ると、こんな旅のしやすい地域はないのではないかと思う。

人々は優しく暖かく、イスラム教(盗まない、嘘つかない、貧者への施し)の教えを重んじる国々。

ご存知のように宗教上、酒を飲まないので酔っぱらいが一人もいない。なので酒による喧嘩もトラブルもない。

 

 

背筋をピンと伸ばして、スックと立ってる人が多い。

みんな笑顔で「どこどこへ、ようこそ。」って言ってくれる。
街で地図を広げてたら、たちまち人が集まり道を教えてくれる、果ては連れて行ってくれる。

まあ、それは「旅人はもてなす」っていう、アラブの精神からきてるものだとしても。

いいかげんなところもあるけど、ほんとになごむ。
「古き良き日本」に通ずるものがある。

 

もちろん、他国の利害関係に巻き込まれ、各地で紛争が起こっていることも事実だが、テロリスト国家だと決め付けられ、世界から誤解を受けてることに憤りを感じている人も多い。

日本に入ってくる中東のニュースなど紛争やテロの話しかなく、そこに住んでいる人たちの声などテレビではほぼ届かない。

 

 

戦争ってなに


「イラク戦争」って、不思議な言葉だ。
戦争というのは、お互いが戦うことだよね?
イラクに関しては(アフガンも)、一方的にアメリカが好き放題してるとしか思えないんだけど。

 

こちら(中東)に来て、こちらのTVを見ているとはじめて知ることが一杯ある。
アメリカに都合の悪いことは報道しない日本では絶対見れないものばかり。
 
 
以前、イラクの収容所での欧米軍によるイラク人虐待問題があったが、ヨルダンで、実際のフィルムを混ぜたドキュメント番組を見た。

家に突然押し入り、男たちを適当な容疑で連行し、泣いて引き止める家族には暴力を振るう。
(テロリスト容疑という名目だが、その90%は普通の市民であったことが確認されている)
男には、ムチ打ちや奴隷の格好、全裸にしての写真撮影(これは日本でも報道された)、女性にはおぞましきことに輪姦はもちろん、少女へのレイプもあったようだ。

普段から性や食に関して、厳しい戒律を守って生きている人たちにとって、どれほどの屈辱が想像できないくらいだ。
拷問されている間、「もし無事に生きて返れたら、アメリカ人を皆殺しにしてやる。」と考えてもまったく不思議ではない。
その瞬間、普通の人々が戦士となってしまう。
まさに負の連鎖。
 
 
また、私が中東を回っていたころには、フセインの裁判の中継が頻繁に行われており、街角では電気屋のテレビの前に人が集まり、裁判の様子を見守っていた。
フセインが何か言うたびに、みんな「ワハハハ(笑)。」と歓声をあげ、「よく言った。」とばかりに痛快そうに眺めている。
フセインの代わりに、もっと残虐で軽蔑すべき米軍がきただけの話で、今ではフセインに戻ってきてほしいと熱望するイラク国民もいるそうだ。
 
 
アフガンからもイラクからも結局何も出てこず、(もともと査察を受け入れたり、国連のレポで95%ないって言われてたそうだ)、国を壊し、PTSDになった米兵だって沢山いる。
不幸な人たちを増やしただけのアメリカ。
 
もともと、大国としてひとつにまとまろうとしていたのに、強国を作らせたくない欧米の政策によって、バラバラにされてしまった、シリアやヨルダン、レバノン等のアラブの国々。 

数千年の歴史があり、それぞれの宗教があり、厳しく戒律を守って暮らし、さまざまな歴史を持っているアラブの国々。

 

欧米化なんていらない。

そもそも世界中がアメリカ化したら誰も旅などしなくなるだろう。

いろんな文化や人や国があるから「世界」なのだ。

 

 

今年の秋、帰国してから私が再び受け取ることになるであろうニュースの数々。

テレビや新聞だからって本当の事だと思い込まないよう、騙されないよう、惑わされないよう、まずは裏を疑って、真実をなるべく探し出すように見ていきたい。

 

・・・いけるだろうか。

 

 

【ご注意】

皆様も周知のとおり、ブログを書いた2006年とは、非常に世界情勢が変化し、特にアラビア圏で渡航禁止の国も増えています。必ず外務省の海外安全情報を読んで頂き、身の安全を最優先してください。

 

 


あなたにとって私ただの通りすがり~♪by久保田早紀「異邦人」。

 

中東でたどったルート

世界一周券がドバイで期限切れ。そのせいかつじつまを合わせようとワケの分からないグルリと一回りフライトを重ねてしまったのがマジで忘れたい過去 です。
※国境線は「適当」ですのでご了承ください。

 

旅の家計簿(中東編)

上の地図でも書いたけど、ほんとワケの分からないフライトを重ねてしまったため(ほんと何考えてたんだろう?)移動費の出費がかさんでます。とほほ。

 

中東 111日 1日あたり
飲食費総計 \64,084 \577
宿泊費総計 \58,149 \524
国内交通費総計 \15,590 \140
観光費総計 \32,936 \297
雑費総計 \23,673 \213
その他総計 \3,453 \31
移動費・ビザ代総計 \156,888   
総出費 \354,772 \1,783

 

 

 

 

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注意 忘備録でもある当ブログは「読み物」としてお楽しみください。 ブログ内の、安宿情報やビザ情報、国境越え情報は昔のものです。現在は渡航できない国もあります。旅の最新情報は、現役の旅人さんのブログを参考にしてください。
 
 
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