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2006/2/2

イスラエルへ

 

さて、迷っていたが、イスラエル行きを決めた。

今は落ち着いているこの国の状況もいつ変わるかわからない。

ここでイスラエルに行くか行かないかで、これからの人生とか、帰国後のニュースの見方が全然違う気がして。

行く前に、ざっくりとしか知らないイスラエル問題を、自分なりに勉強して行こうと思って、「All about~イスラエル情勢の基礎知識」を何度も熟読しました。

これ、すごくわかりやすかった!

・・・そうだったのか!読んでおいてよかった!

 

 

自分の国に、世界に散らばっていたユダヤ人がいきなり集まってきて、「昔ここに住んでたんだから出てけ!国名も変える!」と言われて、先祖代々住んでた土地を理不尽に追われるパレスチナ人たちと、キリストを処刑に追いやったと迫害され続け、やっと自分の国を持てたユダヤ人たち。

イギリスの二枚舌外交をはじめ、他国の力関係によって大きく翻弄されているこの地。共存への道は遠すぎる。

いや、または「ない」といってもいいのではないだろうか。

 

 

パレスチナ人のカリスマ、PLO(パレスチナ解放機構)の故アラファト議長。
 

ドキドキの入国審査

 

クリフで一緒の男子2人と一緒に、朝8時に宿を出て、イスラエル入国に挑戦する。
みんなの顔にもちょっと緊張が走ってる。そりゃそうだ。

緊張の地イスラエル入国はとっても厳しいだろうし、万が一、パスポートにイスラエルの入国スタンプでも押されようものなら、この先のアラブ諸国に入国拒否をくらってしまうのだ。

聞いた話によると、イスラエル入国拒否にあった人で、しかも行く予定で、すでに張られていたシリアビザに大きくバツ印まで書かれた人がいるそうだ。
担当の入国係官による運はかなり大きいらしい。

 

今日は土曜日。土曜日に行くと手続きが早く終わるらしいのだ。

土曜日はユダヤ教の安息日で、基本的には何もしてはいけない日。なんで早く帰って休みたい係官が、手続きを迅速に済ませてくれるのだそう。←都市伝説?

 

 

★陸路国境超えルートはこちら

 

宿からタクシーで、バスステーションに行く。
      ↓
バスでキングフセイン橋まで行く。

キングフセイン橋は、ヨルダンが国境と認めていないので、陸路入国の場合はみんなここを目指すのである。

写真を撮りたかったが、入国時や出国時、デジカメの画像を確認された時、ばれたら没収または分解の恐れがあるので、我慢。
      ↓
橋のふもとでヨルダン出国手続き。

      ↓
そこからは専用バスで橋を超える。
      ↓
橋の上のパスポートコントロールを過ぎたら、もうそこはイスラエル。
      ↓
アレンビー(キングフセイン橋の向こう側のふもとをイスラエルではそう呼ぶ)に着く
      ↓
荷物預け場所で、バックパック等を預ける。
※注意
ここで預けた荷物は入国手続きが終わるまで返ってこないので、別のビニール袋に本や食べ物を持っていくとよい。

だって何時間待たされるか分からないからだ。
      ↓
X線検査をして、いよいよ入国審査


ヨルダンとイスラエルとの間で平和条約が結ばれた和平の象徴として、日本の13億円のODAによって架けられたキングフセイン橋の姿が切手に!!!

 

 

★入国審査時の注意事項

(1)英語が出来るかどうか聞かれるので、「できない。」と言って、できる人もできないふりをしよう。「できる」なんて言ってしまうと、怒涛の質問攻めに遭う。

(2)今まで行ったイスラム諸国のスタンプで必ず、「どのくらいいたか」「知り合いがいたか」「なぜ行ったのか。」とか聞かれるので、期間や日付は覚えておく事。
でもって「観光です。」「知り合いなんていません。」と主張すること。友達ができたか聞かれたら、「いいえ。」

(3)ISM(国際人権組織) の活動家か聞かれるので、知らないと言うこと。とにかく「パレスチナ」という単語は出したらアウト。

(4)泊まるホテルの記入は無難なところを。私達が行くつもりだったホテルは、パレスチナ人経営の安ホテルで、しかもジャーナリストやISM活動家の溜まり場らしいので、別のホテルの名前を記入した。

 

 

担当係官はぜんぶ女性兵士。

まだあどけなさの残る二十歳くらいの子だ。

パスポートをだして、「ノースタンプ、プリーズ。」と言った。

(言わないと押される場合がある。)
そうすれば、別紙にスタンプを押してくれて、出国時に返すというシステムで、イスラエルに行ったことはパスポートには残らない、ということになるのだ。

 

 

しかし、自分の国に「来なかったことにしてくれ。」って言われる係官の気持ちって複雑だろうなあ。
みんなそうしてるので、あっさり別紙に押してくれるものと思ったら、私の担当兵士は


「WHY?なぜ?なんで押してほしくないのパンチ!?」
ってコワイ顔で詰めよる。

 

ええっ?そのパターンは考えてなかったよ!

 

シリアに行くって言ってもいいのかなあ、とアワアワしてたら向こうから「シリアに行くの?」って聞かれたので、正直に「はい。」って言った。

係官は「フン。」って感じでまたパスポートをめくりはじめ、

また顔をあげ

「これは何!どこの国!!」」

 

どこの国??

 

 

・・・それはイースター島の記念スタンプ。

南米最南端の町ウシュアイアの南の果てスタンプも怪しまれた。
パスポートに記念スタンプは押すもんじゃないね。

やめましょう・・・_| ̄|○ ←当たり前か。あほか。

 

 

やっぱりイエメンのことをしつこく聞かれたね。

みんなもアジアを抜けてきてパキスタンやイランのスタンプがフルコースであるので、みんなして時間がかかるであろう。

 

 

 

 

2時間後、やっと名前を呼ばれた。ホッ。

ちゃんと別紙に押してパスポートにはさんである。

 

 

幻のスタンプ

 


あ!そうだ!早く取り出さないと(汗!


このスタンプのインクの跡が、ページについててシリア入国拒否にあった人がいるのだ!
時間は、2時間半たってた。

まあまあ、早かったなー。2週間もらった。

 

エルサレム到着

 

建物を出たら、すぐに待ってるミニバスで市街地まで向かう。

たった10分の乗車で料金は30NIS(約750円)!!
イスラエルは、ヨーロッパ並みに物価が高いっていうのは、ほんとだな~。みんなのアドバイスどおり、たばこやとりあえずの食料とか持ってきてよかった~!

 


 

 

さて、街に着いたので、さっそく目的の宿を目指す。

バスターミナルには、下校時間というのもあるのかたくさんの人で溢れかえっていた。

ここらへんは、アラブ地域のようである。

そこに、イスラエル軍の警察車両が次々と到着して、なにかもめごとがあったのか、人を車に逮捕状態で乗せていた。

周りの野次馬たちとも、小ぜりあいが続いており、イスラエル兵は銃で押しのけていた。いきなりの、ものものしい光景。

 

 

 


とりあえず、その場はとっとと離れて宿へ向かう。

宿の名前は「ファイサルホテル(ドミ25NIS)」。
うわさどおり、たくさんのジャーナリストのような人がいた。宿泊客は、ほとんど欧米人。

 

 

 

ファイサルの隣には、韓国人経営の宿「パームホテル」というのもある。日本人パッカーはほとんど、そのどっちかに行くみたい。

あっちは、20NISで(運がよければ)韓国ごはん付き。

ただ、名物イスラエル人シスターが、けっこう面倒という噂なんでこっちにしてみた。

 

 

 

 

たくさんあるLAN接続が無料なんで、パソコンを持ってくれば一日中ネット使い放題だ。 いいなあ~。

でも、持ってたとしても、たぶん持ってこなかったとおもう。
うわさでは、怪しまれるとデータを全て消されたり、分解されたりすることもある、って聞いたし。

 


とりあえず、ビールを買いに行き(酒はイスラエルのほうが安い)、無事到着を祝ってみんなで祝杯をあげた。

 

 

 
 

 

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注意 忘備録でもある当ブログは「読み物」としてお楽しみください。 ブログ内の、安宿情報やビザ情報、国境越え情報は昔のものです。現在は渡航できない国もあります。旅の最新情報は、現役の旅人さんのブログを参考にしてください。

 

 
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