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1エジプトポンド=約20円
2006/1/28
聖カトリーナ
モーゼへの山のご来光を拝みに
ハッパ~かけたげる~、さあカタつけてよ~♪
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いちばん好きな頃の明菜。って、・・・その「十戒」でなくて。
ダハブから日帰りできる聖地。
モーゼが神から十戒を授かったと言われる聖なる山
シナイ山へ登ってきました。
シナイ山は「聖カトリーナ」っていうとこにある。
もともと、カイロからここを目指していたのであるが、あまりにもバスの便が悪く(1日1本)、街自体には何もなく、ダハブまで行ってツアーに参加するのがベストと聞いたのである。
なので、ダハブを出る前日に参加。
ツアーは50エジプトポンド。
まあ、バンの往復だけなんだけどね。
ダハブを深夜に出発し、数時間かけて登山をして、夜明け(ご来光)を見て下山して、昼に帰ってくるという、キリスト教徒やユダヤ教徒、イスラム教徒にとっては、いわば巡礼ツアーである。
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さすが絵になる現地人
夜11時発なんで、夜は仮眠を取って出る。
いろんなホテルから客を拾いつつ、10人で出発。
欧米人が4人で、韓国人5人。日本人(私)1人。
私の隣に座った韓国人の女の子は、日本語がペラペラ!
韓国の高校では、英語のほかに第2外国語を選択できるそうで(いいね!)、アニメや音楽の影響もあって、日本語が人気なんだそうだ。
さて、2時間半で聖カトリーナに到着。(一応、パスポートコントロールがあった。)
けっこうキツイと聞いてたんで、ヘタレな私はらくだを使ってのんびり楽に登るつもりだったのだが
「さあ!行くわよ!え?もちろん歩くわよね!」
みたいな、韓国女子のパワーに押され、歩いて登る羽目に。とほほ。
まあ、らくだの客引きも、強気で50エジプトポンドから下げないので高いし、ま、いいか。
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道ばたにはラクダの客引き(昼撮影)
リュックには服の予備と、インスタントコーヒーと、日清のカップヌードル持参!←山頂ではお湯を5エジプトポンドで売ってるのである。
このカップヌードル、カイロで帰国前の日本人観光客から、「もう不要だから」ってもらった貴重品。
とにかくこの極寒というシナイ山の山頂で食べるのが目標で、誘惑に負けず必死で守り抜いてきたシロモノである。
さて、思ったより大勢の観光客はまず一箇所に集まり、同時に登山へ出発する。
道は真っ暗なんで、懐中電灯で足元を照らしながら行く。最初はゆるやかなのだが、だんだん勾配がきつくなり、標高も高くなるので息が上がる。
はあはあ。
やっぱらくだ乗りたいなあ。
ラクダ乗りたい!(昼撮影)
あっちもうまく考えてるもんで、疲れるだろうと思われるあたりに潜んでいて、「らくだ乗らない?」って暗闇から声をかけてくる。
何度も誘惑に負けそうになった。
ぜえぜえ歩いていて、ふと振り返ると、連なる懐中電灯の明かりが、まさに「巡礼」ってかんじで美しい。
見上げると満天の星空で、まるでプラネタリウムの中を歩いているみたい。
1時間半ほどで、最後の休憩所についた。
つつつ疲れた~!
さっそく売店でお湯を買い、ついにカップヌードルを開封!
ううううう、うまい!
激サムなんでかなりうまい!
五臓六腑にしみる(涙)!
食後に一服したら、最後の階段を登って頂上に行く。
山小屋で韓国人のキリスト教の団体が歌い上げている讃美歌を聴きながら、最後の階段を昇る。
最後の階段は800段くらいあるそうで、かなり切り立った岩を必死で登る。もおお、暗いし怖い・・・!!!
岩山の一部になんとか座れそうな場所を確保し、滑り落ちないように足でささえながら、寒さに耐えてご来光を待つ。
しっかし、う~寒い!早く夜明け来い!
いいから地球よ、早く回ってくれ!
寒い!寒い!寒い!
耳と鼻が痛い!
耳ちぎれそう!
風も強いので、髪がバサバサ顔にかかってうざい。
今すぐ丸刈りにしたい!
ほんとまじで、ペルーでよく見た毛糸の覆面がほしかった!
デストロイヤー風味の。
別にどの教徒でもないのに何してるんだろう私!と自分を疑いながら寒さに耐える。
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こんなの。マジで今あなたが恋しいよ...。
30分位したらやっとご来光がやってきた。
・・・・・・・・・・・・おお~、幻想的。
そうそう、これを拝みたかったのだ。ほんとキレイ・・・。
心の中で願いことを唱えながら、しばらくうっとり眺めていた。
そして、こんな山頂にも物売りの少年たちがいっぱいいる。
通ってくるの、大変だろうなあ~!
何か買ってあげたいのだが、そそるものが何もなくて残念。
私のホッカイロをあげたらすっごく喜んでいた。
毎日通ってんの?
さて下ったら、ふもとの聖カトリーナ修道院を見学して、
すぐダハブへ戻る。
(帰り道では、らくだが「1エジプトポンドでいいから乗ってくれ!」って言ってたよ。笑。値下げすぎ。)
くだりも怖い
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シナイ山のふもとの修道院。中も豪華ですごかった。
バンの中では全員がぐったり寝込んでいた。
そらそうだよ。
一晩寝ずに登山してずっと極寒の中ご来光待って、すぐ下山だもんね。
私も宿についたらすぐ死んだように寝込んだのであった。
移動の前日なんかに行くんじゃなかった、あほ。
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