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※1ディラハム(DH)=約12円


 

2005/11/26

メルズーガ

砂漠で誕生日

 

トーシはどこから来るかしら~、

あの山越えて雲越えて~、

光の国から来るかしら~、

いえいえ、そうではありまーせん~。

そーれは砂丘の向こうから、

あーさは来る来ーる、トシも来る~、

おーはよう~、おーはよう~♪
 

 

って小学生のとき、キャンプで朝歌いませんでした?

歌詞違うけど。

 

 

なんでちっともめでたくないトシだが、誕生日の夜明けを砂漠で迎えようと、ベルベル人(サハラの先住民)風のテントに泊まる一泊ツアーに出た。
ラクダ乗り付。400DH。

なんと参加者は私1人!!!!

頭割りできないので、ちょっと高めになったけど、一人なんて贅沢~♪

 

 

ラクダ乗る瞬間がこわい~

 


ラクダ使いのヨセフと私の2人だけ(スペイン語通じる)。
このヨセフ、私が宿でずっと心の中で「ケンさん(渡部謙、ラストサムライ)」って呼んでた人である。面白いんだよね、この人。

 

ケンさん。似てない?

 

 

ほんと、ラクダがヨセフのいうことを全部理解して動くのはびっくりした。ずっと、椅子のバーをふんばって握っていたんで二の腕がめッちゃくちゃ痛い。
あとは、結構ラクダが歩くたびに揺れるので、デジカメにはストラップをつけて手首に巻いておくべきだね。

私はつけてなかったので、何度も落としそうになった。

 

 

実際かな~り高い。

 

 

2時間ゆられ、やっとテントに着いた!!!

来るとき他のツアー客にも結構会ったのだが、このテントには誰もいない。聞くと、宿別に場所があってそれぞれのテントがあるようだ。

 

 

 

これが、ベルベル人のテント、、、、え?なんかいる!

なんかいるよ!!!!

 

 

 

 

にゃ、にゃ、にゃ、、、にゃんこがいるよ!!!

 

 

たしかに猫は砂漠出身ではあるが、実際見るとびっくりする。

「僕らが来ない間、番をしてくれてるんだ。」とか言うけど、ええ、ごはんとかどうしてんの?

 

 


 

 

夜、外に出てみるとものすっごい星空!

星座が分からないくらい。
でも宿からでもこれくらい見えたので、この辺そのものが空気が澄んでいるのだろう。
砂に寝転んで、大の字になって空を眺めていると、流れ星が2つ、3つ流れていった。

 

 

テントの中で、晩ご飯のタジン。ホテルにて下ごしらえ

 


疲れたのか、食後お茶を飲んでヨセフとしゃべってたらすっごく眠くなった。彼も疲れてるみたいなので、8時ごろに布団に入る。

布団ていうか、毛布を8枚重ねたの。暖かいけど重い(笑)。
寝るときはランプを消すので、ど真っ暗!

懐中電灯は必須。

ともあれ、すっごくよく寝れた。思ったより、寒くなかったし。

 


なんで、朝はすっきり6時半に起床!

ちょうど夜が明けようとしているところだった。
地面に座って、誕生日の朝を迎える。

朝日に思わず、「幸せになれますように」とざっくりとした願い事をしてしまった。

 

 


誕生日の夜明け

 


あ~あ、また来たか~(笑)。
でも去年の誕生日は、東京のマンションで1人でたてひざついてビール飲んで肉を食いちぎっていたことを考えれば進歩だよね!(笑)

 

 

ま、おめでとう!自分!

いい年になるといいね!

 

 

 


宿に戻ってからは、家を売って(!)キャンピングカーで旅しているベルギー人夫婦と、バイクで旅しているイギリス人と一緒に、ベルギー人夫婦が持ってきた樽ワイン♪を頂きながらずっと盛り上がる。
このだんなさんが明日誕生日なんだそうで、「偶然だね~!」って大笑い。

 

 

 

 


イギリス人マイクが、案の定、何歳か聞いてきたので、拒否していたら「あ!宿帳にかいてあるじゃん!見に行こう!」って猛ダッシュで走り出すので、「きゃーっ!」って私も猛ダッシュで追いかけて捕まえた!宿内、大爆笑。

まあ、結局言ったんだけど、実はみんな同年代の大人だった。

夜はみんなで食事。

食後は宿のスタッフがおもむろに民族衣装に着替えて、何とタムタムの演奏を始めてくれた!

 

 

「なんちゃらかんちゃら(アラビア語で「ハッピーバースデーの歌」)~、ム~ギ~♪」ってタムタムバージョンで歌ってくれて、超うれしかった!

 

 

 

 

酒なしっていうのがやっぱ物足りないけど、みんなで踊ったり歌ったり。
あ、いい夜でした~!ほんと、いい誕生日!
翌日も、ベルギーだんなの誕生日だったので、同じカンジで盛り上がり!

 


ベルギー夫婦カリナとスタニー。

私のジュラバを貸してあげて結婚式みたい(笑)。ほんとにこの2人には仲良くしてもらって後半むちゃ楽しかったです。ありがとう!

 

 

目を閉じ、没頭してタムタムを見事に演奏する彼らを見て、やはり「砂漠の民」であるんだな、っていう、なんというか、ベルベル人としての「血」を感じた。
彼らはメールアドレスさえ持たない。

住む世界が違うし、彼らはここで生きていくのが一番彼ららしく生きていけるのだろう。

 

 

 
 
宴が続いてる頃、テラスに出て、星を眺めてしばらく過ごした。

下からタムタムの演奏や、みんなの笑い声が聞こえてくる。

空には相変わらず満天の星。
他にはなんにもない、なんにもない、まったくなんにもな~い(はじめ人間ギャートルズ)。

 

 

私がここを出て他の国へ行っても、日本に帰ってまた雑踏の中人にもまれて出勤してても、この街はずっとこんなカンジで変わらずに、同じ時は過ぎていくんだろうなあ。

 

 

 

 

【Auberge Camping SAHARA オーベルジュ・キャンピング・サハラ】

ksar hassi labiad, merzouga
シングル40DH
※予約したらエルフード、またはリッサニまで迎えに来てくれる。ちゃんとこの宿の人だと確認してからついていこう。

◎めっちゃイイ(・∀・)! テラスからの朝焼け夕焼け最高。裏に大砂丘。夕食おいしい!みんな親切。部屋も清潔、電源有り。すべてにおいてなごむ砂漠のオアシスのような宿。現在プール建設中。

 

 

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注意 忘備録でもある当ブログは「読み物」としてお楽しみください。 ブログ内の、安宿情報やビザ情報、国境越え情報は昔のものです。現在は渡航できない国もあります。旅の最新情報は、現役の旅人さんのブログを参考にしてください。
 
 
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