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2005/6/4
「ムー」の町ナスカ
朝6時、ペルーの首都リマへ着いた。
犯罪都市って噂だし、特に用もないし、天野美術館(ペルーの名誉市民の日本人の博物館)も特にインカ文明に特別な思いがあるわけではないので飛ばさせていただく。←超失礼。
(あとから資料を見たら天野美術館、絶対行くべきだった!後悔!みなさんはぜひ行って!)
カウンターで、私は直接ナスカ行きのバスを買いたかったのだが、トルヒーヨから一緒に来たドイツ人オイガが、
「絶対、イカ(ナスカの手前の街)から、コレクティーボ(乗り合いバス)に乗ったほうが1時間早い!」
と力説し、すでにカウンターで
「イカ、2枚。」
とか言ってるので、しょーがなく(実際1時間とかどうでもよく直接行きたかった…)イカまで行くことに。
ああ、イカの一夜干し食べたい…。
↑
そこでだ。危機一髪のことが起こった。
イカ行きのバスに乗り、順調に進んでいたのだが
途中の休憩でトイレに行った私。
と、誰かがドンドン、トイレのドアを叩いて叫ぶ!
「君が乗ってきたバスが出たよ!」
あわてて、トイレを出てみると、明らかに私のバスがバスターミナルを出て行くところだった!
そのバス待あてえええええ~!
私は走って、そのバスの前に立ちはだかり
両手を広げて、とおせんぼした!
↑
死ぬかもしれましぇん!!!
ぎりぎりバスは止まってくれて、あわてて乗る私を見て、そのバスの車掌の男は、「フフン」と笑った!
※中南米のバスではチケットもぎりや集金のために男が一人、ドライバーとは別に乗ってる。
おまえ~~~!
トイレに降りるときに、お前に「トイレ行ってくるね。」って言ったじゃないか!お・ま・え・に!!!(゚Д゚#)キー
どう考えても、たった一人の東洋人の私が帰ってこないのがわからないわけないだろうが!!
ああ、ほんとむかつく!
あれでほんとに出て行かれていたら、どうなっていたんだろう。
ハアハアして席に戻ると、オイガは「私も止めたんだけどね~。」って完全に他人事だった…。
お前も~・・・・・・・・・・・・!!!!!
↑
ビール飲むからトイレも近い
さて、オイガとはイカで別れ、(オイガはイカ滞在)ナスカまでコレクティーボでやってきた。
あの「ムー」(昔好きだった科学雑誌)で見たり、TVで見たりしてからずっと来て見たかったナスカの地上絵。
これは、年々、消えていってるらしいのであるうちに見ないとね!
しかし、ナスカの街。
「ここ、ほんとにナスカっすか?」ってかんじ。
だって、小さいし汚いし(←失礼)。
これでほんとに地上絵が消えてしまったら、この街はどうやって食っていくのだろう。
まず、ホテルに荷物を置いて、ツアー探し。
今は午後2時なので、できればもう今日の夕方に行きたいなあ。
陽が斜めにさす朝と夕方が地上絵が良く見える
という情報からだ。
飛び込みで申し込んだツアー会社によると、今日はもう無理と言うことだったので、明日の8時のツアーに申し込んだ。
ついに地上絵~!
朝8時にホテルの前までツアー会社が車で迎えに来てくれた。
小さな空港の建物に着いて、まずビデオを見せられると聞いていたのだが、なぜかすぐ出発。
情報によると、「後部座席の右側を確保するように」とのことだったので、パイロットにいろいろ話しかけて、まずコビを売っておき、乗るときに「ここがいい。」とせがんでみた。
↑
乗ってみると、やはり前の席はセスナの羽をささえるバーが視界の邪魔をするし、後部の左側は旋回するときに外回りになるので、なかなか見れない。よかった~。座れて。
でも悪いので、左に座った欧米人には気を使って、写真が取れるように常時のけぞっといてあげた。
↑
宇宙飛行士。ていうかガチャピン。岩山の側面に描いてあるので注意。
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さる(だって)。うーむ。
↑
コンドル(だって)。
左の欧米人が「あれ!あれ!見える?」って、いちいち教えてくれなければどれが地上絵だか分からなかっただろうなあ。
地上絵をみると言うより、セスナで飛んでることそのものをエンジョイしてた気がするよ。
終わってからの感想としては、「ああ、面白かった。」ではなく、「ああ、納得した。」ってかんじだろうか。
子供時代、オカルト雑誌「ムー」を愛読し、ナスカの地上絵は絶対宇宙人へのサインだという、矢追純一説を信じてた私だったが、実物を見ると何ともいえない、、、。
(この旅で一番楽しみにしてるイースター島もこんな感じだったらどうしよう。)
↑
ツアーで一緒に行った墓地跡。ほんもののミイラらしい。
子供たちとのふれあい
ツアーが終わって、バス会社に向かった。
たいていの街のCIVA社は、かなり大きな建物でチケットもコンピューターでプリントしてくれるのだが、ここでは、ほったて小屋でチケットは手書き…おいおい、大丈夫か。
バスが来るまで何と2時間もある。
パンを食べながらガイドブックなどを読んでいるときである。
いつのまにか、ちょこんと私の両脇に子供が座っている。
飲んでいたファンタを横に置き、「ケ~?(な~に)」って言ったら、キャーって笑って逃げていった。
1分位したらまた来た。
なにかしてほしそうなので、例により、折鶴を折ってあげてたら他の大きい(12,3歳)の女の子たちも何人かやって来た。
大きい子達は今英語を勉強してるらしくて、「コモエスタ(元気ですか)は英語でなんていうの?書いて!」って言うので、書いてあげたら「その横に、日本語も書いてー!」って、紙を広げて大騒ぎ。
プチ英語&日本語クラス。
いつのまにか、大人も含めて10人くらいの人だかりになってしまった。
日本語の50音と読み方や簡単な文も教えてあげて、みんな楽しそうに自己紹介を日本語でしてた。わー楽しい!
しかしバスが来ない!
みんなに「あっちむいてホイ」を教えたりしてたのだが、だんだん疲れてきた(保母には向いてないらしい)。
結局、1時間遅れでやっとバスが来た!遅い!。
すると、私を取り囲んでいた子供たちも、走り出す。
この子たちは、お菓子やくだものなどをバスの中に売りに行く「働く子供たち」なのだ。
私がバスに乗るとき、お別れを言ってくれるために仕事中なのにみんなが来てくれて、次々にギューしてチューして、胸がキューッとなった…。
次の目的地アレキパ行きのバスはなぜか2台来てて、ターミナルのおっちゃんに「どっち?」って聞いてもアタフタしてるだけでまったく役に立たない。
チケットも見ずに「あっち!」とか言うし。まじで?
とりあえず、指さされたバスに荷物をあずけ、乗ってみた。
が、席番号も決まってるはずなのに、番号ついてないし、すでに人もいっぱい乗ってて席も狭い。窓からすきま風は入って来るし、リクライニングが壊れてるし、最悪~。
40ペソもするCIVA社のバスにしてはしょぼすぎる!おかしい!!
トルヒーヨからリマまでの35ペソのバスでは、軽食も出て、電源もあって、立派なリクライニングシートの広々した席だったのにー?
バスが出発して、もうひとつのバスの横を通り過ぎたんだけど、それはまさに良いほうの立派なバス!
私のチケット、あっちのじゃなかったのかあああ~~?
絶対そうだよ!
もう出発してしまったので、もう遅い。
くやしー!!o(>皿<)o