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1USドル=108円(当時)


 

2005/5/17

山岳鉄道の屋根の上から

 
上のタイトル、一世風靡の「前略道の上から」風に。
 

 

 

 

さて、久しぶりのバックパックが、お、重い!
てなわけで、ヨロヨロしながらキトから南のリオバンバという街へ、キトのホテルで一緒だったシホちゃんと一緒にバスで向かう。

約4時間。

 


さて、なぜリオバンバなんてとこまで来たかというと、目的はここから出るアンデス山脈の中を走る山岳鉄道。

 


この列車、なんと屋根の上に席があるのだ。

 


無賃乗車で屋根の上に乗るのではなく、ちゃんと切符を買って、車掌だって検札に来るらしい。

で、「悪魔の鼻」と呼ばれる地域をスイッチバックしながら急降下するらしい。

これ、「世界の車窓から」で見た気がするんだよね。

なので、ぜひ乗ってみたかったのである。

 


列車は朝7時発で、そのチケットは前日の午後3時に売り出される。人気列車なので早く買わないと売り切れることもあるそうだ。
リオバンバ駅で、無事、シバンベ行きのチケットを買った。(要パスポート)11ドルだった。

おかしい、いろんな情報では15か20のはずだったんだけどな。

ま、安かったからいいか。

 


チケット売り場。

 

 

このチケットは、屋根の上に行っても、中に入ってもどっちでもいいそうだ。ただ、席は決まっていないので早い者勝ちである。
駅のおじさんには、6時に来るように言われたけど、キトの宿の情報ノートに書いてあった

 


「進行方向に向かって右の席を確保するように!
景色がぜんぜん違う。そのため
5時45分くらいには行ったほうが良い。」

 


との情報をメモっていたので、5時半には来よう。

しかし、ここリオバンバは想像してたよりすっごく都会!
しかも石を投げればホテルとインターネットカフェに当たるってかんじだ。
やっぱり、この山岳列車が目的の観光客が多いんだろうなあ。
駅前のホテルを5,6軒周り、いちばんキレイで安いホテルに決めた。

夜はハンバーガーで済ませて、翌日のために早めに就寝。

 

 

いよいよ山岳列車へ

 

翌朝、ちょい寝坊して駅に行ったら、なんとすでにたくさんの人が屋根の右側を狙って列を作っているではないか!

ここは大阪のおばちゃん並に強引に突破しなければなるまい。
で、無事、屋根の上の右側をゲット。

 

 

すでにたくさんの人が!

 


入り口で、クッションをたくさんレンタルしてたので(1ドル)、とりあえず借りたのだが、これが大正解だった!

クッションなしで、あの屋根にずっといるのはつらすぎである。

もう1個借りてもいいくらいだった。隣の夫婦は、背中当てに、もう1個借りてた。
また、朝は寒く風が強いので、防寒着は必須!

私は貨車に入れたバックパックまでウィンドブレーカーと靴下を取りに降りたくらいだった。

 

 

このトタンは、クッションなしではつらい

 


7時ちょうどに列車は出発。
最初は街の中を通っていくので、出勤途中の人や学生が手を振る。私たちも振り返す。
1時間も過ぎると、風景が変わり山の中に入っていく。

 

 

 


ね、右側のほうがいいでしょー?

しかし、何かがあってこんなとこに死体を捨てられたら発見不可能であろう。こわいな~。


もう、すっごく気持ちがいい!


不安定な列車の上を、お菓子やジュースの売り子がどんどんやってきて売り歩く。

車掌さんも、切符の検札に歩き回る。ほんとすげー。

 

境目こんなんだよ~

 

 
 
売り子たちが、チュッパチャプスのような飴をよく売りに来て「Para ninos(子供たちにのために)~」って言ってる。
最初は、「子供なんて乗ってないよね~。」って言ってた私たちだったが、すぐにその理由が分かった。
列車が通るたびに、子供たちやインディヘナたちが手を振ってくれる。
それを私たちは、「いいねえ~。」って手を振り替えしていたのだが、欧米人たちがその飴を子供たちに投げると、子供たちは「ワ~ッ」と取りに走るのだ。
 
 
 
 
そうかあ!子供にあげるんだ、あれ!

言い方悪いが、戦後の日本の「ギブミーチョコレート」の世界みたいだ。

 

 

しかし、こんな商店などない山奥の中、週に3回しか来ない列車から投げられる飴は、彼らにとって楽しみに違いない。

「明日は列車が来る日♪」とかって、日記に書いているに違いない。

でもたまには、ぜんぜん遠くから手を振ってくれるインディヘナだってたくさんいる。

 


天気が良かったせいで、雪に覆われたチンボラソ山が見えた。

え、聞こえませんでしたか?

 

 

チ・ン・ボ・ラ・ソ山です。

 

 

 

 

近くにいた女性のグループに写真を頼んだら、なんとその娘さん(スイス人の親子のグループだった)は、日本に来たことがあるそうで、自己紹介を日本語でしてくれた!

 



出発してから約6時間。
最終地のシバンベに着いた。

ここからはスイッチバックしてアラウシに戻る。
(「リオバンバ→アラウシ→シバンベ→アラウシ」というルート。アラウシからグアヤキルまで行く人もいる。)

 

 

いやー、正直言って、このスイッチバック。

もっと急降下ですごいのかと思ったら大した事なかったよ。普通。

どれが「悪魔の鼻」が良くわかんなかったし。私がダメなのか。

 

 

シバンベで長いこと停車してたのだが、そのときに今度はアラウシからクエンカまでのバスのチケットを売り歩いている。

ほとんどの人がクエンカが目的地なので、やー売れる売れる。
これは頭いいね!

もちろん、私たちも購入したよ。5ドル。

4時間くらいかかるって。

 


午後2時くらいにアラウシに到着して、山岳鉄道の旅は終了。
やー、楽しかった~!

長時間のビッグサンダーマウンテンのようだったよ。満喫。

しかし、トイレに行きたくなるのがこわくて、ほとんど飲み食いしなかったので、超おなかすいた!朝もほとんど食べれなかったし。

 

 

しかし、またここから4時間、クエンカまでバスである。

よーするに、今日は、おなかすかせて12時間くらい乗り物に乗りっぱなしってかんじだ。
駅前の商店でビールを買って、バスの中で飲んだ。疲れもあって、クエンカまでほとんど寝てた。

 

 

 

クエンカ

 

エクアドル第3の都市クエンカに到着した。
ホテルは特に決めてなかったので、たくさん集まっている客引きの中から選んだ。
予算の3,4ドルより高い5ドルだったが、キッチンがついていることと、ここからホテルまで車で送ってくれるというので決めた。

感じよかったし。
そのおじさんは、私らが泊まると決めたら、すぐに他のツーリストたちにも声をかけている。欲張り。

 


その日は、チェックインしたらすぐ街に食事に出かける。

もう、おなかはグーグーなのだ。
が、この街、まだ7時だというのにゴーストタウン。
治安が悪いというわけではなく、街全体が早く閉まるのだそう。

 

 

私たちは、さんざん歩いてやっと手ごろな食堂を見つけ、食事にありついた。
そこのオバサンは、勘定からジュース代をまけてくれた!すごい!
「だから、また来てよ~。」って笑うオバサン。

すごく心があたたまる出来事だったよ。

 

 

街の中にあるインカの遺跡。(しかも宿のドまん前)



クエンカにいた2日の間は、特に何もせずゆっくりした。

荷物の整理をしたり、メルカド(市場)に行ったり、セントロ(中心街)のインターネットカフェに行ったり、洗濯したり、自炊ができるので料理したり。
明日は、シホちゃんともお別れ。
2人ともペルーに向かうのだが、ここからはシホちゃんは海側に、私は山側に移動するのである。

一緒で楽しかったよ~シホちゃん!海側は物騒だっていうので気を付けてよ!次はペルーのどっかで再会しようね!

 

 

日本のアニメ(「ドラえもん」「幽遊白書」「犬夜叉」「ベルサイユのばら」など)はこっちでももちろんやってるが、特に「キャプテン翼」は朝も晩も毎日やってて大人気。吹き替えの声がおっさんくさい。

 
 

 

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注意 忘備録でもある当ブログは「読み物」としてお楽しみください。 ブログ内の、安宿情報やビザ情報、国境越え情報は昔のものです。現在は渡航できない国もあります。旅の最新情報は、現役の旅人さんのブログを参考にしてください。

 

 
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